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「第23回 WAVE学術講演会」開催される

 

 219日(日),東京国際フォーラム会議室G409(東京都千代田区)にて標記講演会が開催された.

 本会を主催するWAVEは,早稲田歯科技工トレーニングセンター(東京都新宿区)ナイトコ-ス8期生を中心に設立されたスタディグループで,年1回の学術講演会のほか臨床発表会や定例勉強会などを行っている.

 湯淺直人氏(東京都台東区/大谷歯科クリニック)を講師に迎えた今回は「セラミック修復物を天然歯に調和させるための要件と製作の実際」をテーマに,前半は天然歯に調和する補綴物の色調再現について,後半はカメラワークと画像処理についての解説が行われ,非会員を含む87名が参加した.

 

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 補綴物の色調再現に関して湯淺氏はまず「セラミックス材料は透過性を有するため,歯頸部付近では歯肉色の影響を受けることになります」と言及.さらに歯や補綴物の種類によってその光の透過量が異なると説明し,自身では模型上と口腔内の環境の違いによる目の錯覚の回避と同時に補綴物への歯肉色の反映量の予測を目的に,疑似支台歯・歯肉を付着させたオリジナル模型を症例ごとに製作していると述べた.また,一般に用いられるソフトガム模型は前者のみを判断するもので,後者を見きわめる正確さに欠けるという.(中略)

 

 カメラワークと画像処理については,最低限のデジタルカメラの知識として,露出,被写界深度,シャッタースピード,ISO感度,ファイルサイズについてそれぞれ解説し,「露出オーバーによってハレーションが生じた写真は修正できないため,露出はマイナス寄りに設定する」「画像を鮮明にするためには,F値(絞り値;レンズの明るさを示す指標として用いられる値)を絞り,撮影倍率を低くする(撮影距離を長くする)」などのアドバイスを述べた.また一点にフラッシュを照射すると表面性状が読み取れない写真となってしまうため,口腔内写真撮影時にはフラッシュの光を拡散するディフューザーを必ず用いるように強調した.

 

 

※本会の詳細は月刊『歯科技工』4月号のRecord欄にて掲載します.

 

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