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Japan Craft.JPI 「コバルトクロム補綴の可能性」開催される

 12月4日(日),大阪産業創造館(大阪市中央区)にて標記講演会が開催され,“古くて新しい素材”としてコバルトクロム(Co-Cr)合金に着目し,クラウン・ブリッジやインプラント補綴における応用可能性を整理する内容に約300名の歯科医師,歯科技工士らが参加した.
 特別講演「コバルトクロムの歴史と現代の展開」では高橋純造氏(株式会社アイディエス技術顧問,大阪大学名誉教授)が登壇し,Co-Cr合金の開発の歴史を振り返った後,床用,陶材焼付用,加工用それぞれのCo-Cr合金についての基本的な理工学的特性について整理した.特に,現在国内外で市販されているCo-Cr合金製品を一覧で提示して物性(硬さ,耐力,伸び性など)の平均値を算出するなど,理工学者ならではの内容に見応えがあった.また,金属アレルギーについても詳しく言及した.
 講演「Co-Crクラウンブリッジの基礎と応用」では重村 宏氏(大阪市東成区/Japan Prosthetic Dental Laboratory,Japan Craft.JPI主幹)が,従来は歯科技工士にとって「扱いにくい」素材と言われているCo-Cr合金について,「鋳造」「適合」「研磨」「陶材」の四つの切り口から踏み込んだ持論を展開した.加工が容易で生体親和性も高く,なおかつ鋳造収縮のコントロールもしやすい金合金の優位性を認めつつも,投機的な金先物相場の乱高下にわれわれ歯科医療従事者が振り回されている現状をどうにか払拭できないかと考えた結果,Co-Cr合金に行き着いたという重村氏は,焼着や鋳肌荒れ,鋳造欠陥などが生じやすい,鋳造収縮が大きい,陶材焼付けの際に強い酸化膜が問題になる,研磨仕上げが困難である,といったこれまで一般的にCo-Cr合金を忌避する要因となっていた各事項について,自らのラボで作業を行っている様子の動画を供覧しながら,歯科技工士の作業方法次第で十分に対応できることを示した.

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※本催事については,月刊『歯科技工』1月号誌上にてより詳しいRecord記事を掲載します.

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