9月23日(木・祝),愛知学院大学歯学部楠元学舎講堂(名古屋市)において, 「レジン・ファイバーポストによるコアを考える- M I 審美修復を支える根管接着システムの基礎と臨床-」をテーマに日本接着歯学会2010年度シンポジウムが開催された(大会長:千田 彰教授・愛知学院大).
午前は,千田教授を座長に,田上順次教授(東京医科歯科大),佐藤亨教授(東京歯科大)による講演が行われた.
田上教授は「歯根象牙質に対する接着の問題とその対策」と題して,接着性レジンの性能向上は著しいものの,歯根象牙質への接着については,依然として注意すべき点が多いとして,接着強さの評価の問題,確実な接着を得るための具体的な方法などを解説した.また,それらの踏まえた臨床例も提示した.
佐藤教授は「レジン築造と接着」と題して,午後のシンポジウムに繋がるかたちで,各種のファイバーポスト併用コアシステムを解説するとともに,ファイバーの植立方向,除去方法,歯根破折を防ぐためのポイントなどについて述べた.
保存,補綴という異なるバックグラウンドを有する両教授の講演は,対比しながら聞くことでより興味深い内容となった,
千田教授

佐藤教授,田上教授
午後からは,冨士谷盛興准教授(愛知学院大)を座長に,「そこが知りたい! 各種コア・接着システムの“売り”と“買い”」が行われた.
最初に,クラレメディカル,ジーシー,サンメディカル,トクヤマデンタル,ペントロンジャパンの各社担当者が自社のファイバーコアおよび関連製品の特長などについてプレゼンテーションを行い,それに対し,末瀬一彦氏(大歯大歯科技工士専門学校校長),諸星裕夫氏(神奈川県開業),高橋英登氏(東京都開業),二階堂徹講師(東京医科歯科大)がコメンテーターとなって,各製品へのコメントと質問を行う形式で進められた.
鋭い質問を繰り出すコメンテーターと各社の担当者による忌憚のないディスカションのなかで,パンフレットを見るだけではわからない,それぞれの製品の違い,特長などが明らかになり,会場からも多くの質問が寄せられ,大いな盛り上がりを見せた.

