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「GC友の会学術講演会 東京歯科技工講演会」開催される

8月8日(日),東京ステーションコンファレンス サピアホール(東京都千代田区)にて田中昌弘氏(福岡県久留米市/LAB QUALITY)と奥森健史氏(奈良県奈良市/デンタル・プログレッシブ)の両名を演者として標記講演会が開催され,歯科技工士を中心に約200名が参加した(主催:株式会社ジーシー).

 

田中氏は「情報共有と相互理解」との演題で,「総義歯は難しい」とされる理由について①何をやればいいのかわからない,②基準がわからない,という2つの要素に起因すると分析し,「①ただ流れ作業で工程を進めるのではなく最終義歯のイメージを掴んだうえで製作する」「②比較的変化の少ない解剖学的ランドマークなどを正しく理解して義歯を設計する」という解決策を提示し,解説を加えた.(中略)

 

奥森氏は「デンチャーワーク新時代の機能と構造設計」と題して登壇.インプラントが臨床に幅広く応用されるようになったことで,昨今では固定性補綴装置が欠損補綴の第一選択肢と認識されてしまいがちであるが,アイデア次第で,インプラントはパーシャルデンチャーの機能性,審美性,長期永続性の確立にも貢献できると強調.その好例として,インプラントを遊離端欠損部の最遠心のアンカーに設定することで,事実上の中間欠損症例として対応できるため,長期予後を見据えた補綴設計を行いやすくなると語った.(中略)

 

“義歯に対しても審美性向上のための一工夫が必要”との風潮が高まる中,両演者はともに「機能と構造設計あっての審美」を謳って講演を締め括っており,本会は基本の重要性を改めて認識させるイベントとなった.

 

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※本講演会のrecord記事を月刊『歯科技工』10月号誌上にて掲載します.

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