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日本補綴歯科学会 第119回学術大会開催される

 6月12日(土),13日(日),東京ビックサイト(東京都江東区)にて標記学術大会が「咬合・咀嚼が創る健康長寿」をテーマに開催された(理事長:佐々木啓一教授・東北大,大会長:志賀博教授・日歯大).

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 海外特別講演では,Pekka K. Vallittu氏(Turku大学・フィンランド)が「ファイバー補強コンポジット素材による歯科補綴学と再建医学の未来」をテーマに講演.ファイバー補強コンポジットレジンについて,その変遷や基礎データなどについて解説した後,同素材を用いたコンポジットレンジ充填,カスタムファイバーポスト,インプラントなどを紹介し,同素材の有用性を述べた.
  臨床シンポジウム1「オッセオインテグレーション獲得中の咬合管理」では,武田孝之氏(東京都開業),林 揚春氏(東京都開業)が登壇.武田氏は,口腔内の状態と運動機能などとの相関データ,高齢者の低栄養状態に由来する易感染性などの問題を示し,患者のQOLを維持するには治療期間中においても口腔機能を維持・改善させておく必要性があることを述べ,そのためのインプラント治療における即時荷重,即時修復,暫間インプラントの適応条件や,天然歯の活用などについて解説した.林氏は,武田氏の講演内容をさらに臨床的に発展させ,実際の臨床例とともに,口腔内の状態に応じたインプラントのポジショニングや,即時荷重の際に与える咬合と最終補綴の際に与える咬合の違いなどについて解説した.
 臨床シンポジウム2「ジルコニアセラミック修復による審美補綴歯科治療成功の鍵」では,歯科医師の六人部慶彦氏(大阪府開業),歯科技工士の山田和伸氏(愛知県開業)が登壇.六人部氏は,審美性の長期予後を左右する因子として,前処置,プロビジョナルレストレーション,支台歯形成,フィニッシュラインの設定,歯周組織に調和したクラウンカントゥアなどをあげ,各因子の臨床上のポイントなどを概説した.山田氏は,ジルコニアの物性,審美的な補綴物を製作するためのチェアサイドにおける注意点,ラボサイドにおける製作時のポイントなどを紹介した.
 一般口演では「有床義歯」「クラウンブリッジ」「インプラント」など6領域に関する発表がなされ,レーザーなどの3次元形状計測装置をもとに3Dプリンタで造形するエピテーゼの製作法などが示された.ポスター発表では,レジンやジルコニアなどの種々の物性検証に加え,近年臨床応用が広まりつつあるノンクラスプデンチャーの適応症に関する知見なども見られた.そのほか,臨床スキルアップセミナー,各種シンポジウムなどが行われ,多くの参加者を集めた.
 次回学術大会は,2011年5月20日~22日,広島国際会議場(広島市)にて開催予定(大会長:赤川安正教授・広大).

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