12月13日(日),ベルサール九段(東京都千代田区)にて,標記講演会が開催された.LDA(Leading Dentists Association)は,インターネットを主たるメディアと位置づけ,歯科医師とコデンタルスタッフが交流・研鑽する機会を提供し,歯科医療の向上を図ることを目的として組織されたグループ.また,使用者の観点からの客観性のある器材評価も活動の主軸に据えており,「歯界展望」で長期に渡り「LDAリサーチ」を連載している.
今回の講演会は,「Winner's Circleにようこそ ~歯科を天職とした男達が語るプラスα経営術~」と題し,歯科医院の目標設定,システム構築,スタッフ教育,患者対応等,医院経営の具体的な方法論についてプレゼンテーションとディスカッションがあった.
宮地 俊氏(東京都開業)は,マーケティングに基づく医院の方向性を探る中でコンサルテーションの重要性に気づき,奥様の宮地理津子氏をCS部門担当主任と位置づけて成功した経緯を解説.理津子氏も登壇し,患者タイプ別のコンサルテーションのコツや,コーチングとカウンセリングの峻別等について詳細に説明した.
福森 暁氏(三重県開業)は,ドクター1人で患者数1日60人,レセプト枚数750~900枚/月,自費率45%という驚異的な診療を10年にわたって継続してきた経験から,あらゆるサービス業のなかで医療サービスは最上のものでなくてはならないという明確なフィロソフィを述べ,GPとしての戦略を語った.自院のみならず,タイ・バンコクでの開業や,技工サービス会社,訪問看護ステーション,総合保険コンサルタント会社の設立など,ビジョンを次々と実現してきたことを提示するプレゼンは圧巻だった.
水谷惟沙久氏(月刊「アポロニア21」編集長)は,取材で訪れた1200件の歯科医院の実態から,今後の医院経営の方向性を示すヒントを提供した.
厳しい経済環境が言われるなか,「元気のある歯科医院」が今何を考えどう行動しているのかがよくわかる,刺激と示唆に富んだ講演会となった.

左から,水谷惟沙久氏,福森 暁氏,宮地理津子氏,宮地 俊氏