9月12日（土），日本歯科技工士会館（東京都新宿区）において標記会合が開催され，歯科技工士資格試験（以下，資格試験）の全国統一化へ向けた取り組みや公益法人化に伴う組織機構改革などが説明・議論された．
冒頭の会長挨拶で中西茂昭日本歯科技工士会（以下，日技）会長は，資格試験の名称の法改正を機に，資格試験の全国統一化の早期実現を求める要望書を，日本歯科医師会（会長：大久保満男氏），全国歯科技工士教育協議会（会長：末瀬一彦氏）との連名で厚生労働省医政局長へ提出したことを報告した．また，公益法人への移行については，来年3月に行われる第91回代議員会にて新定款が上程されることなどが確認された．
そのほか，西澤隆廣氏（関東地区歯科技工士会連合会会長）らより補綴物製作の海外委託問題などに関して建議があり，「補綴物のトレーサビリティに関わる行動指針の提示および実施の確認」，「関係各所との委託問題検討機関の設置」を訴えた．これに対し日技執行部は，今後の状況を鑑みて検討すると応えた．
代議員会後に行われた記者会見では，来年夏に実施予定の参議院選挙に中西氏は立候補せず，日本歯科医師連盟推薦の高嶺明彦氏（沖縄県那覇市／たかみね歯科クリニック）を支援する方針が示された．
※本会合については，月刊『歯科技工』11月号誌上にて編集部取材記事を掲載いたします．