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第6回「DHサミット」開催される

  2009年8月30日(日),新日鐵代々木研修センター(東京都渋谷区)にて第6回「DHサミット」(代表:小林明子氏/小林歯科医院・歯科衛生士)が開催され,約40名の歯科衛生士,歯科医師が参加した.

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 ▲会場の様子.日本を代表する歯科衛生士の方々のアドバイスを聞けるとあって,広島など遠方からの参加者も多い


 本会は,歯科衛生士に不可欠な基礎知識の確認・定着とともに,症例報告を軸としたディスカッションによる臨床の充実を目的としている.第6回を迎える今回は,現状の把握や今後の対応に悩む症例を参加者から募り,それらの症例に対して豊富な経験をもつ歯科衛生士がアドバイザーとして自身の類似症例を紹介しつつ見解を述べるという新たな試みのもと展開された.「小児患者への意識付け」「症例に合わせたフッ化物の使い分け」「粘膜疾患と思われる歯肉の変化への対応」「細菌検査・抗菌療法の導入」など,多くの歯科衛生士にとって共感できる身近なテーマが並んだ.アドバイザーからは,保護者へのアプローチにおける注意点,各種フッ化物の作用機序や特徴に基づく処方の仕方,粘膜疾患への望ましい対処法,口腔がんの兆候など重篤な疾患を見逃さないためのチェック方法,細菌検査・抗菌療法の実施状況や,今後より注目されるであろう抗体検査についての説明などが豊富な参考症例を交えて示された.
 また,特別講師として高橋敏浩氏(歯科医師・東京都台東区開業),高橋圭一氏(歯科医師・東京都豊島区開業)が「X-rayの読影について」と題して講演し,抱えている問題や進行度が異なるさまざまな症例の初診時と現在を対比しながら,診るべきポイントや歯科衛生士に求められる役割が示された.限られた情報から口腔内の状況や患者の個性・生活背景を想像する力を養うため,全症例はあえてデンタルX線写真のみで展開された.高橋敏浩氏の「難しい症例か否か,症例がどれくらい危険な状況にあるかなどを読み取る力を歯科衛生士にももってほしい.難しい症例を難しいと気づかずアプローチすることがもっとも怖いことだ」との言葉が印象的であった.
 上記演題のほか,溝口綾子氏(歯科衛生士)による,乳がん罹患者の増加と検診の重要性をテーマとした講演,藤原由紀子氏(㈱ジーシー)による「MIペースト」の紹介,歯科雑誌編集者による「出版社からみた歯科衛生士の動向」など,歯科衛生士界を取り巻く様々な話題が盛り込まれ,臨床を向上させる新たな視点を得られるとともに,歯科衛生士界全体への視野をも広げられる充実の1日となった.

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▲特別講師の高橋敏浩氏,高橋圭一氏を囲んでの記念撮影

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