5月11日(月),ヘレウスクルツァージャパン株式会社(東京都文京区)にて,東京都歯科技工士協議会(代表:金田米秋氏.以下,協議会)が主催する標記コンテストおよび受賞式典が開催された.
本コンテストは,患者に喜ばれる義歯製作と若手歯科技工士の技術向上を目的として毎年実施されている.今回も多数の応募の中から協議会が策定する技術基準と品質管理に沿った基準に基づいて審査が行われ,デンチャー部門とクラウン(鉤歯)部門の複合部門で今井久二氏と高橋周作氏,デンチャー部門で今田裕也氏,フリー部門で畑山賢伸氏が最優秀作品賞を受賞した.また,全応募者を対象とする技工大賞には今井氏が選出された.
今井氏は「普段の業務と並行しての作品製作は決して楽ではありませんでしたが,今回の受賞でその努力が報われたと思います」と受賞の喜びを語った.

また,式典の中で金田氏は,昨今の歯科技工界の情勢に関連して,世界経済の先行きが不透明な今こそ,それぞれのラボで具体的な経営課題を模索し,実践すべきであること,若手歯科技工士の離職に伴う有資格者の“高齢化”に対して,協議会としては歯科医師や歯科関連企業と連携して問題解決に望む方針であることなどに言及した(写真左より金田氏,技工大賞を受賞した今井氏,ヘレウスクルツァージャパン社長・永島氏).
※本コンテストについては,月刊『歯科技工』6月号誌上にてRecord記事を掲載いたします.