4月11日(土),12日(日)の両日,タワーホール船掘(東京都江戸川区)において標記学会が開催され,歯科大学関係者らを中心に延べ450名が参加した(大会長:塙 隆夫氏/東京医科歯科大学生体材料工学研究所金属材料分野).
初日に行われた特別講演1ではBum-Soon Lim氏(ソウル国立大学歯学部歯科バイオマテリアル科学科)が「Correlation of surface characteristics of dental materials and its application in dentistry」(座長:中嶌 裕氏/明海大学歯学部機能保存回復学講座歯科生体材料学分野)と題して登壇.歯科材料の表面に化学的処理を施すことによる影響などについて解説し,チタン製インプラントアバットメントに化学的処理を行うことでアバットメントの骨結合を強化・促進できることなどを紹介した.
特別講演2では「口腔計測のための新規センシングデバイス」をテーマに三林浩二氏(東京医科歯科大学生体材料工学研究所)が講演を行った(座長:塙氏).三林氏は,これまで定量的に認識されてこなかった口臭などの揮発性化学成分を客観的に評価して医療診断に応用するべきであるとして,口臭成分であるメチルメルカプタンを計測する光ファイバー式のセンサーを紹介.今後はすべての生体臭を色別に可視化する“可視化カーテン”の製作に取り組むとの展望を示した.
2日目に行われた特別講演3「韓国歯医学教育の現状」(座長;塙氏)では,韓国より招聘された金 教漢氏(慶北大学校歯医学専門大学院歯科生体材料学教室)が,2002年より韓国で導入された歯医学専門大学院制度について,概要や導入経緯,現在指摘されている問題点を紹介した.
特別講演4「インパクトファクターの仕組み─学術ジャーナル指標と論文評価について」(座長;伴 清治氏:鹿児島大学大学院医歯学総合研究科歯科生体材料学分野)では,宮入暢子氏(トムソン・ロイター サイエンティフィック)が,学術雑誌の絶対的な評価基準であるなどと誤解されがちなインパクトファクターについて,具体的な算出基準を示しながら,同値があくまで,ある学術雑誌がその分野において占める相対的な重要性を比較するための指標であることを説明した.

※本学会の詳細については,月刊『歯科技工』5月号誌上にてRecord記事を掲載する予定です.