2月26日(木),文京シビック小ホール(東京都文京区)にて,東京歯科保険医協会第6回学術研究会が,200名超の参加者を集め開催された.
テーマは,「困ったエンドの対処法あれこれ―根管治療のSOSとレスキュー」.加藤広之講師(東歯大・歯内療法学)による,熱気のある2時間超の講演となった.
根管治療でのトラブルを避けるためには,「根管形態の把握の問題」と「術者の技術の問題」とを分けて考える必要があるとし,根管形態把握のポイントとしては,「根管は曲がっている」「根管は扁平」「根管は途中で広い」「根管長は12mm前後」との4点を,一般的な根管として認識する必要性を述べた.また技術上の問題については,切削の手順とその背景を,さまざまな臨床上の工夫やヒントとともに,懇切丁寧に紹介された.
さらに,根管治療が感染との戦いであるにもかかわらず,仮封が疎かに考えられている現状にも触れ,仮封まで含めた適切なステップが,根管治療成功の決め手であることを強調された.

根管治療は日常的な処置内容であるにもかかわらず,抜髄根充で成功率が90%,再治療では成功率60%とも報告されている.いったん歯髄を失うと,再治療の果てに抜歯を余儀なくされているという構図からの脱却を,歯科界全体の課題としてクローズアップする必要性を実感させられた研究会であった.