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「Wクリック特別講演会」開催される

 12月6日(土),総評会館(東京都千代田区)において標記講演会が開催された.

スタディグループWクリックの,同年11月に続く2回目の特別講演会となる今回は,メーカー6社(デンツプライ三金株式会社,株式会社ノリタケデンタルサプライ,大信貿易株式会社,ペントロンジャパン株式会社,Ivoclar Vivadent株式会社・白水貿易株式会社,株式会社松風,発表順)を迎え,「ジルコニアプレスシステムの比較検討会」と題して各社のプレス用陶材やポーセレンファーネスなどが紹介され,歯科技工士を中心に約100名が参加した.

 

最初に登壇したデンツプライ三金の横田功一氏は,同社のプレス用ポーセレンファーネス『マルチマットNTプレス』を紹介し,最大14ユニットの製作が可能であることなどを説明したほか,同製品がインターネット経由による搭載ソフトウェアのアップグレードにも対応しており,2009年中にはディスプレイの日本語表示にも対応するを紹介した.

次いでノリタケデンタルサプライの渡辺俊介氏が,同社のジルコニアフレーム用プレス陶材『セラビアンZRプレス』について,「インゴットH」(最終歯冠形態製作用で透光性が高い)と「インゴットL」(象牙質構造製作用で透光性が低く,レイヤリング作業を要する)の2製品を紹介し,4年の販売実績があるアメリカでは製作工程がより簡便な「インゴットH」が販売量の90%以上を占めていると説明した.

大信貿易の小林正文氏は, CAD/CAMシステム『Zeno Tec』(同)に組み込まれているプレス設計用プログラム「CAO(Computer Aided Overpress)」を紹介し,ジルコニアフレームとプレスパーツの同時ミリングや,ソフトウェア上で咬合面の細部まで確認することが可能となったことから,一層の作業の効率化が図れるとした.

ペントロンジャパンの本橋孝志氏は,初公開となる同社のプレス用ポーセレンファーネス『AUTIROMAT 354 press-I-dent』を紹介.8.6インチの大型カラータッチスクリーンを採用したほか,ラボ内のインターネットとLAN接続することでパソコンからポーセレンファーネスを遠隔操作できることを説明した.

続いてIvoclar Vivadentの阿部健太郎氏は同社の『IPS e.max』4製品が多様な症例に適応できるとしつつ,仕上がりにはフレームの材料を問わず築盛できる同社の陶材『IPS e.max Ceram』を使用することで,上記4製品が同程度の完成度を得られると述べた.

最後に松風の高橋 均氏が登壇し,欧米で発売されている『Vintage Press Over』(国内未販売)を紹介し,熱膨張率が9.4,曲げ強度は89Mpa,圧入温度が940~950℃であるといった各種データを示し,同社製のステイン陶材『ヴィンテージアート』のみで色調調整ができることを説明した.

 

 二度の休憩中には各社の展示ブースに参加者が訪れ,個別の質問や情報交換を行う場面も見られ,一度に多くのメーカーの製品情報をその場で比較・検討できる有益な場となった.

 

 

 

※本講演会の詳細については,月刊『歯科技工』誌上にてレポート記事を掲載いたします.

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