IDS（International Dental Show）2009を開催するケルンメッセ社は14日（金）に東京都内で会見し，来年3月24日（火）～28日（土）にドイツ・ケルン（ケルンメッセ；写真参照）にて開かれるIDS2009が過去最大規模での開催となる見通しを発表した．世界各国の歯科関連メーカー・商社らの出展申込みが増えていることから，展示面積を前回IDS2007実績から8,000㎡（約6％）増床して13万8,000㎡とし，1,500社を超える展示（うちドイツ国外の企業出展が62％を占める）に全世界から10万人以上の来場者が訪れる見込みという．
また，IDS2009ではインターネットによる新製品・新技術の情報提供も行われるほか，会期中は「モバイル・エキジビション・ガイド（M.E.G）」と呼ぶ専用のナビゲーションシステムも導入される．M.E.Gは来場者が会場で専用端末を借り，自身の現在位置と目的地を入力すれば目的とする展示ブースに迷うことなくたどり着ける仕組みで，来場者所有の携帯端末でも機種によっては専用ソフトをダウンロードして利用することができるという．
来日会見した主催社のドイツ歯科工業会（VDDI）のDr.M.ハイバッハ氏によると「今回はデジタルX線写真撮影器材の新製品が多数出展されるほか,光学印象採得からCAD/CAMシステムまでを総合した補綴物製作方法などが次世代の歯科医療を担う器材として多く展示される可能性が高い」模様．各国の歯科メーカーが機を合わせて新製品を披露するIDSについては日本でもここ数年認知が広がっており，今回も日本からは約30社が出展し,日本人来場者は500人を超える公算が大きい．