9月6日(土),7日(日),東京歯科大学血脇記念ホール(東京都千代田区)にて,標記セミナーが,30人の参加者のもと開催された.
インプラント治療の導入を考えている歯科医師,導入後間もない歯科医師を対象に,インプラント治療を行ううえで押さえておくべき知識と技術の習得を目指し,実際の臨床に即した講演と実習によるプログラムが組まれた.講師は,矢島安朝教授(東歯大),関根秀志准教授(東歯大),阿部伸一准教授(東歯大),藤関雅嗣氏(東京都開業).
特に実習については,CT画像・パノラマX線写真のトレース実習によりフィクスチャー選択の基準を,模型実習ではマネキンやサージカルステントを活用して,インプラント埋入の基本手技から補綴術式までを習得した.また,ブタ顎骨実習では,切開・粘膜剥離・埋入・縫合といった,インプラントに必要な外科的基本手技を網羅するなど,豊富なプログラムが組まれた.
講演についても,単にインプラント治療の症例報告ではなく,臨床上の押さえどころに特化した,解剖学的背景から治療の実際,メインテナンスまで,インプラント治療において最低限押さえるべき項目についての懇切丁寧な解説が行われた.
セミナーを通し,インプラント治療を導入するにあたって,生体の防御機構である上皮をインプラントという人工物によって貫通させる治療であるとの認識をもつ必要性について,繰り返し強調された.そして,インプラント治療のメリットとデメリットとを把握したうえで,どのような場面においてどのような効果を期待して行われるべきか,あらためて考えさせられるセミナーであった.
