3月15日（土），日本歯科技工士会館（東京都新宿区）にて開催された日本歯科技工士会（以下，日技）第87回代議員会において任期満了に伴う日技役員選挙の投開票が行われ，会長選では現職の中西茂昭氏が前日技副会長の伊藤保太郎氏を抑えて3選を果たした．
前会長選に続いて現職と対立候補の一騎打ちとなった今選挙では，中西氏が主に「歯科技工士を取り巻く経済問題の改善」を，伊藤氏は「会員の要望に沿った問題解決と歯科関係団体との関係修復」などを訴えた．投票は現職の中西氏の2度の国政選挙落選や歯科医師会との関係の冷え込みなどを背景に接戦となり，中西氏が45票，伊藤氏が34票を得て勝敗が決した．また，副会長には三国 努氏，大西清支氏，古橋博美氏（会長指名）が，監事には平野良治氏，白岩 勝氏が就任することが決まった．
選挙後の記者会見に臨んだ中西氏は「歯科技工界は依然厳しい状況にあり，特に経済問題や歯科技工士養成校への入学者が減少している現状は業界の未来への危機感を感じさせます．まずは初心にかえって諸問題の解決にあたりたいと思います」と3期目への意気込みを語った．
※役員選挙の詳細および第87回代議員会の様子については，月刊『歯科技工』4月号にてRECORD記事を掲載します．