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日本臨床歯周療法集談会(JCPG) 第24回学術大会開催される

 10月14日(日),秋葉原コンベンションホール(東京都千代田区)にて,標記学術大会(会長;小林和一氏・東京都開業)が,「明るい明日のために―今求められる,歯周治療を原点とした歯科医療―」をテーマに開催された.
 

 当日は,歯科医師・歯科衛生士を対象としたリレー講演,実習(ハンズオン),シンポジウムのほか,医院スタッフを対象としたマナー講座などバラエティに富んだプログラムが並び,450名余りの参加者を集めた.

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会場内の様子

 歯科医師向けのリレー講演は,新田 浩氏(東京医科歯科大学),若林健史氏(東京都開業),行田克則氏(東京都開業),西堀雅一氏(東京都開業),申 基喆氏(明海大学),清水雅雪氏(名古屋市開業)が順に登壇し,歯周治療の診査・診断,メインテナンスにおける着眼点,歯周組織と補綴物の長期安定をもたらす補綴治療,患者の口腔内や治療計画にあわせたインプラント治療など臨床に根ざした幅広い内容について展開された.

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大熊昌未氏

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鈴木朋湖氏

 歯科衛生士向けのリレー講演では,歯科衛生士による歯周病へのアプローチをテーマに,小西昭彦氏(東京都開業)が「宿主」の因子,石原和幸氏(東京歯科大学)が「細菌」の因子を切り口に,歯科医師の立場からそれぞれの知見を述べ,歯周病とストレスや全身疾患との関連などについても最新の研究結果が示された.
 続いて歯科衛生士の村上恵子氏(東京都・村上歯科医院勤務)が,患者の抱える問題を「ストーリー」として理解することの重要性を訴えたほか,鈴木朋湖氏(フリーランス歯科衛生士)が,歯科衛生士が治療計画を理解し,細菌のコントロールから補綴物の形態,咬合状態まで視野を広げて臨床に取り組むことが,チームアプローチ成功の鍵であることを強調した.
 また,大熊昌未氏(東京都・優ビル歯科医院勤務)はインプラント患者のメインテナンスをテーマに,歯科衛生士としての豊富な臨床経験に基づいたメインテナンス方法を紹介し,川崎律子氏(新潟市・原田歯科医院勤務)からは,患者の成長・加齢にともなう心身と生活背景の変化に歯科衛生士としてどう向き合っていくべきかが長期症例を通して語られた.
 

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