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日歯総会で内山文博前専務理事らの処分案否決

 9月14日(金),日本歯科医師会第115回通常総会が開かれ,大久保満男会長が提案した,内山文博前専務理事,および大友好氏に対する「除名」処分案が否決された(写真).代議員会で議決された事項が総会で覆るという,異例の事態となった.

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 内山,大友両氏は今年5月,社会保険事務局技官にかかわる贈収賄事件で逮捕,起訴され,公判で罪状を認めている.これを受けて日本歯科医師会では,独立機関である裁定審議会の議論を経て,日歯の体面をけがしたなどとして,両氏の除名処分を前日の13日(木)に代議員会に対して提案.代議員会では前例のない除名処分に対して「時期尚早」などの反対意見も出たものの,最終的にはいずれも賛成多数で可決されていた.

 ところが,定款上の最高議決機関である総会においては,いずれも反対多数で否決.総会のなかでは,顧問弁護士から定款の再整備の必要性を指摘する発言もあり,今後,代議員会,および総会のあり方について,さまざまな議論が行われそうだ.


 また,この事態を受けて大久保会長は「さまざまな考えがあるとは思うが,定款に則って考えれば,あくまで総会の意思が会員の意思.否決された以上,執行部から改めて処分案を提案することはないだろう」との考えを示した.

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