9月9日(日),ベルサール神田(東京都千代田区)において,株式会社モリタ(森田晴夫代表取締役)主催の標記フォーラムが500名以上の歯科衛生士,歯科医師を集めて開催された.
「Feeling(体感)」と「Healing(癒し)」をテーマとした本フォーラムは,経験豊かな歯科衛生士,歯科医師による6つの講演のほか,12社の歯科関連メーカーによる展示・体験コーナー,“癒し”をテーマにしたミニレクチャーなども行われ,多くの参加者の興味を惹く工夫に富んだものとなった.

↑会場の様子
午前中の講演においては,岩切明美氏(歯科衛生士/フリーランス)と深川優子氏(歯科衛生士/第一生命日比谷診療所歯科)が登壇.岩切氏は,歯周治療およびメインテナンスセラピーにおける歯科衛生士の役割,審美修復物のメンテナンス時のポイントについて具体的に言及.深川氏は象牙質知覚過敏の機序と対応,ホワイトニング時に起こる知覚過敏への対処方法などを最新の知見に基づいて発表した.
昼食時間後の12時半からは,フットセラピー,アロマセラピーに関するミニレクチャー,山岸弘子氏(NHK学園講師)による言葉遣い・敬語についての講演が行われ,多くの人が熱心に聞き入っていた.
続く午後には,宝田恭子氏(歯科医師/宝田歯科医院)による歯肉マッサージなどの実演を含んだ講演「おもしろく仕事をしている人の習慣術」,石原美樹氏(歯科衛生士/フリーランス)による「どう上げる? プラークコントロール」も行われた.
フォーラムの最後を飾ったのは,今年歯科衛生士30周年を迎えた土屋和子氏(歯科衛生士/フリーランス)の講演.30年にわたる歯科衛生士生活のなかで出会い,影響を受けてきた人々とのエピソードを通して,自身の歯科衛生士としての軌跡,後輩たちへのメッセージが語られ,会場は盛大な拍手で包まれた.

↑宝田恭子氏

↑土屋和子氏