
さる5月20日~24日,アメリカ・ラスベガスにおいて,「Nobel Biocare World Conference 2007」が,参加者10,000人,340人の演者,35のライブセッション,2143の講演,と過去最大の規模で開催された.
本会議は,Nobel Biocare社のインプラント新製品やジルコニアを用いたCAD/CAMシステムなどについて,世界中の著明な研究者,臨床医が最新のエビデンスから手技にいたるまで幅広く講演するというもの.
メイン会場で行われたライブセッションは,スイス(チューリッヒ),アメリカ(ロマリンダ),ポルトガル(リスボン),スウェーデン(イエデボリ),中国(北京),イスラエル(テルアビブ),ドイツ(フライブルグ)の世界7カ国から,インプラント手術やCAD/CAMを用いた補綴治療を衛星中継で放映し,その映像を見ながらパネリストがディスカッションを行った.
セルフタッピング,セルフドリリングシステムのNobel Activeを用いた即時荷重症例やインプラント体長径が5.5㎜と短いShortyインプラント,コンピュータガイディッドシステムのNobel Guideを用いた無歯顎患者に対するフラップレス即時荷重症例,CAD/CAMを用いたジルコニアブリッジ症例など,最新の製品,マテリアルに注目が集まっていた.
日本からも,春日井昇平氏(医歯大),古谷野潔氏(九大),細川隆司氏(九歯大),山崎長郎氏(東京都),堀内克啓氏(奈良県)らがメイン会場のエキスパートパネルとして登壇.演者らとディスカッションをかわしていた.
閉会式では,Heliane Canepa(同社CEO)より「みなさんが参加できるプログラムだったと思います.新しい知識,エネルギーをもって明日からの診療に臨んでください.次回はさらにパワーアップした会議になるでしょう.2009年にまたお会いしましょう」と5日間にわたる会議を締めくくった.