1月21日(日),東京歯科大学血脇記念ホール(東京都千代田区)にて標記大会が開催され,午前4題,午後3題の演目を約150名の歯科医師,歯科技工士らが聴講した.
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午前の部では,各種セラミックス材料の特徴と適応症などについて解説した小峰 太氏(日本大学歯学部歯科補綴学教室Ⅲ講座)による「マテリアルセレクション 材料選択とCAD/CAMの応用」,コンポジットレジンのダイレクトボンディング法における色調,形態表現のポイントを紹介した青島徹児氏(青島デンタルオフィス)による「Direct Bondingの世界」,色の基礎知識の説明とともに,色調に関する情報をいかに正確に歯科医師から歯科技工士へ伝達するかを考察した稲田和徳氏(KAZZ Dental Clinic)の「シェードテイキングのすべて」,山本尚吾氏(ショウデンタル)が自身の写真撮影テクニックと“プッシュバック法”による陶材築盛のデモンストレーションを披露した「天然歯の色調から学ぶセラミックスの築盛」の4講演が行われた.

午後の部では,プロビジョナルレストレーション製作の要点解説とレジン築盛,研磨のデモンストレーションで構成された佐藤友彦氏(コアデンタルサトウ)による「目でみてもらうインフォーム プロビジョナルの製作法」,前歯部接着修復やホワイトニングに関するケースを供覧した大谷一紀氏(大谷歯科クリニック)の「Anterior Adhesive Restoration」,インプラントの適切な埋入ポジションやインプラントシステム『Ankylos』(デンツプライ社)について紹介した福島一隆氏(葛西駅前歯科)による「審美的なインプラント治療」の3題が続き,審美歯科治療にまつわる幅広いテーマを網羅した演目が終日にわたって展開された.
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山本尚吾氏らが中心となってこれまで有志の集いとして勉強会やミーティングを行ってきた同会だが,今後は正式に会員を募集し,年2回の勉強会,隔年開催の学術大会,海外演者を招いてのプライベートセミナーなどを軸に,スタディグループとして活動していくという.(了)
※本大会については,『歯科技工』3月号にてRecord記事を掲載する予定です.