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「歯科技工フォーラム 2007 TOKYO」開催される ──“歯科技工士の演者による歯科技工士向けの講演会”に800人以上が来場──

 1月13日(土),秋葉原コンベンションセンター(東京都千代田区)にて標記大会(主催;株式会社モリタ)が開催された.わが国では珍しく歯科技工士にターゲットを絞り込んでいる本フォーラムは今年で通算5度目の開催となり,ライブデモを含めた臨床術式やラボ経営など多彩なテーマの12演目が用意されたほか,主催社を含む歯科関連メーカーによる特別器材販売会も行われ,昨年を100名ほど上回る約840名の歯科技工士らが来場した.

日常臨床へのヒントを求めて約800人の歯科技工士が来場した.JPG

 臨床技工に関するものでは,色の3属性(色相,明度,彩度)などの色に関する基礎知識から,色相対比(同じ色でも,周囲の色の影響を受けて少し異なる色のように見えてしまう現象)の影響を排除するためのラボ環境のあり方などを解説した「初心者も必見! 色の基本とセラモメタルクラウンの内部ステイン法」(演者;相澤昭男氏/エースデント)や,コーピング材の違いが補綴物の光の“抜け”に及ぼす影響の比較などジルコニア臨床での注意点に関する「Porcelain fused to ZIRCONIA ~ノリタケCZRの応用とその実際~」(演者;山田和伸氏/カナレテクニカルセンター),また,歯肉の厚みの違いを考慮したクラウンカントゥアの付与,形態修正時に横走溝や歯面の磨耗を自然に表現するための研磨のコツなど,補綴物の形態付与に関する独自の技工ノウハウを余すところなく披露した「技を極める為に実践することは何かPartⅤ 形態の真髄」(演者;西村好美氏/デンタル・クリエーション・アート)など,臨床技工にまつわる基本事項からさらにもうワンランク,ステップアップした内容の知識・技術を披露する講演が多数見られた.

              (中略)

 多くの講演で開場後間もなく座席が埋まり,会場に入りきれなかった来場者のために会場外にディスプレイやが設置された本フォーラムの盛況ぶりは,“歯科技工士の演者による歯科技工士向けの講演会”という企画に対するニーズの高さを証明したと言えよう.来場者からは「唯一,立ち見を余儀なくされたのが残念でした」との声も聞かれていただけに,次回以降のさらなる進化に期待したい.(了)

 ※本フォーラムについては,『歯科技工』2月号にてRecord記事を掲載する予定です.


 

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