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都技応用講習会「咬合理論・咬合器」開催される ──5つの調節性咬合器を臨床利用する各5者がハンドリング講習を披露──

 1月14日(日),東京医科歯科大学にて標記講習会(主催;東京都歯科技工士会,共催;東京都在京歯科技工士会同窓会連絡会)が開催された.

 「咬合理論・咬合器~Principle of Occlusion Articulator」と題された講習会は,東京医科歯科大学教授の三浦宏之氏(同大学大学院医歯学総合研究科口腔機能再構築学系専攻摂食機能保存学講座)によるベーシック講義「咬合の基礎知識」と,5つの調節性咬合器をそれぞれ臨床応用している5人の歯科技工士によるハンドリング講義「応用の咬合器」の2部構成で行われ,歯科技工士にとって欠かせないテーマでありながら得てして難解に捉えられがちな咬合理論と咬合器操作について,“知識”と“技術”の両面から考え直す好機となった.

 

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 ベーシック講義では三浦氏が下顎運動の解析,咬合器の調節性,咬合器の再現性,咬合面形態への影響,近似再現という5つのテーマをベースに,精度の高い補綴物製作を目指す歯科技工士にとって必要な咬合理論と,調節性咬合器の有用性について解説.

 

      (中略)

 

 続くハンドリング講義では5人の演者が2回ずつ,自身が臨床応用している調節性咬合器について,プロジェクターによる解説と実際に咬合器を使ってのデモ形式とによる“二刀流”で丁寧かつ詳細に各咬合器の特徴,利点,操作法などを講義した.  

 具体的に当日俎上に上がった咬合器は,小島三知長氏(新東京歯科技工士学校教務主任)によるスペイシー(ヤマウラ),松浦賢治氏(ケンデンタリックス)によるプロター(KaVo),吉澤和之氏(オーリアラ)によるプロアーチ(松風),榊原功二氏(榊原デンタルラボ)によるギルバッハ(ギルバッハ),松原 恒氏(東京医科歯科大学歯学部附属病院歯科技工部)によるディナー(ヨシダ)の5つ.

 

       (中略)

 

 会場には,若手からベテランまでの歯科技工士100名近くが集まり,聴講者からは「年明け最初の講習会として参加しましたが,間近で講師のハンドリングを見ることもでき,耳と目と手で咬合を考え直すいい機会になりました」との声も聞かれるなど好評を博していた.(了)

 

 ※本講習会については,『歯科技工』2月号にてRecord記事を掲載する予定です.

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