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「日本歯科技工学会 第3回関東支部学術大会」開催される

 12月3日(日),さいたま共済会館(さいたま市浦和区)において,「21世紀のデンタルテクノロジー」をテーマに標記学会が開催された.
 大会は3題の学術講演で構成され,まず「歯科医療機器と歯科技工」と題し,宮﨑 隆氏(昭和大学歯学部長)が歯科材料とその成形加工法およびCAD/CAMシステムの進歩について整理し,「工業界などと同様,歯科においてもむやみに従来からの技術にこだわるのではなく,国民の健康長寿に資するものは何かを常に考えることが重要ではないでしょうか」との問題提起がなされた.
 次に,松浦賢治氏(東京都文京区/ケン・デンタリックス)が「CAD/CAMインプラント上部構造実践」との演題で,KaVo社より発売されているCAD/CAMシステム『Everest』の特徴を解説し,windows上でのソフト操作やクラウン・ブリッジの削り出しの実際を示す動画を披露した.
 最後に,常國剛史氏(東京都中央区/アヘッド ラボラトリーズ)が「最新顔面人体修復」と題した講演で,耳介・眼窩などの顎顔面領域と手指・義足などの全身領域の欠損をエピテーゼで修復した数々の症例を紹介し,歯科技工士の新しい職掌としても注目を集めている顔面エピテーゼの維持方法について考察を加えた.
 本学会関東支部は関東の1都7県(東京都,神奈川県,埼玉県,群馬県,栃木県,茨城県,千葉県,山梨県)の歯科技工士約3,000名で構成され,年1回開催の学術大会を含め,会員の学術的向上などを目的に活動している.今回は臨床的テーマとして,前々回の総義歯,前回の解剖学などを受けて,CAD/CAMや顎顔面補綴といった歯科技工における新しいトピックに関する演目・演者設定がなされ,多くの参加者の関心を集めていた.                   

  日本歯科技工学会第3回関東支部学術大会.JPG


 ※本学術大会・講演内容の詳細については,月刊『歯科技工』2007年3月号(第35巻3号)にて歯科技工士による参加レポートを掲載する予定です

 

 

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