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2010年前期 丸山咬合学セミナー ―咀嚼と全身健康―
セミナーにあたって:
丸山咬合学は大阪大学教授時代におおくの研究と臨床から生まれた“臨床生理咬合”と“全身健康咬合”の2大咬合理論の背景のもと、丸山名誉教授自身が全国の日本咬合臨床研究所(東京、芦屋、札幌、和歌山、福岡、熊本センター)において年間千人以上の患者の診査・診断・治療を通じて確立されたものです。さらに、元北海道大学医学部教授、脳科学者 澤口俊之先生との共同研究も行ない、丸山咬合療法により大脳前頭野へのはたらきとして、“脳の活性化、効率化、育成、若返り”、運動連合野・小脳への効率的はたらきとして、”身体・姿勢バランスの向上、体力増強、スポーツ能力向上”などの驚くべき結果がえられ、丸山咬合理論の正当性も証明されました。
 歯科界をみてみましょう。保健収入は2015年には月間60万円になるというデータがあります。もう保険診療から脱皮し、自費診療への転換をはかるときでしょう。そのためには、人々の求める歯科医療を行わなければ、価値は認められません。机上の空論では患者は治せません。臨床実学なしでは、歯科医療はなしえませんし、歯科医院の繁栄もありません。患者の満足する臨床技術とスキルもマスターしましょう。
 さて、では、これからの時代に歯科医はどうあればいいのでしょうか?
 歯科医も人間、患者は悩める人間です。今の歯科医は悩んでいます。患者の尊敬する、オーラのある歯科医になろう。
 一方、付加価値のある歯科医療とはなんでしょうか?
 ひとつは、”咀嚼をとりいれた歯科医療”でしょう。咀嚼の重要性を認識し、咀嚼運動を理解することにより、ほんとうに噛める喜びを与えることができるのみならず、日常臨床で遭遇する種々の医科的・歯科的問題の解決が得られます。
 ふたつは、”全身の健康を考えて歯科医療”でしょう。歯科医が全身を診る、全身の健康に貢献する時代です。国民の3割が悩み苦しんでいる’不定愁訴からの解放’であり、全ての人々の願っている’健康・長寿’です。
 2010年前期の丸山咬合セミナーは従来の研修会と全く構成をかえてみました。明日からの臨床に役立つように、また、わたしの45年間にわたる補綴学者としての学問的裏付けと、補綴臨床家としての経験に基づいた研修会です。
講師: 丸山剛郎先生
青木隆典先生・伊藤正人先生・北村幹夫先生・栗本武俊先生・寺尾公成先生・冨安 誠先生・濱田 卓先生・横山尚弘先生・吉村義孝先生
会場: 原則として(株)東京歯科産業 研修室
受講料: (1日)歯科医50,000円/技工士30,000円/スタッフ10,000円(1日のみの参加も可能)2009年受講者40%割引
主催: 日本咬合研究会
問合せ先: (有)ジェイム
FAX:0798-37-0799
e-mail: jeim304@yahoo.co.jp
A.「患者来院にあたって’かめているか’、’咬合に原因する不定愁訴を有していないか’を知り、治療する」   1月23・24日
1.保険診療脱皮、自費診療導入と歯科医院繁栄法
3.プライマリーケアにおける咀嚼の重要性の認識
5.咬合に原因する不定愁訴を知ろう
2.正しく咀嚼ができていますか?
4.正しく咀嚼できないと生じる問題点、その診査と診断
6.プライマリーケアにおける不定愁訴原因の咬合診査・診断・治療
B.「一般歯科医療にあたって咀嚼をあなたの歯科医療に生かそう」   2月6・7日
1.咀嚼運動の実態を知る
3.一般医療における咀嚼の重要性の認識
5.咀嚼運動を咬合器を使ってシミュレイションする方法
2.一般歯科医療にあたって咀嚼を歯科医療に生かす
4.咀嚼の診査・診断(患者の観察/顎機能診査・分析機器)
6.咀嚼運動の異常を生じる咬合の診査・診断と種々の治療
C.「一般歯科医療にあたって全身健康・愁訴の有無とその実態を知り、原因の咬合の診査・診断を学ぼう」   2月20・21日
1.一般歯科医療に全身健康咬合を一般歯科医療に生かす。
3.全身の健康に影響する種々の咬合の診査・診断
5.丸山咬合医療はなぜ、なにに全身健康に有効なのか?
2.咬合と関係する全身の健康の診査と診断の方法
4.全身健康のための咬合の種々の治療
6.丸山咬合医療は脳(前脳野と小脳)に働く
D.「一般補綴にあたって咀嚼・全身健康に立脚した新しい生理学的補綴設計を学ぼう」   3月6・7日
1.咀嚼と全身健康を考えた一般補綴とは
3.全身の健康に影響する種々の問題
5.問題の生じないブリッジ、義歯、インプラント補綴を学ぶ
2.従来の補綴設計(ブリッジ、義歯)の誤った理論
4.丸山咬合医療における補綴理論の原点は生理学である
6.補綴成功のための咬合形態
E.「全身健康をそこなう咬合異常を知り、種々の咬合異常の治療を学ぼう」   3月20日・4月3日
1.全身の健康をそこなう種々の咬合異常
3.咬合修正治療の適応症、その原理と治療
5.顎偏位の実態と症状との関係
7.顎位是正治療装置(MFA)の調整
2.不定愁訴と咬合異常との関係
4.顎位是正治療(MFA)の適応症、その原理と設計と治療
6.顎位是正治療装置(MFA)の装着における問題と患者対応
8.顎位是正治療における種々の難症例の症状と咬合異常
F.「全身健康の治療(難症例)をマスターしてください」「一般歯科ができる審美顎矯正も学ぼう」   3月21・22日
1.全身健康顎位是正治療に失敗する歯科医が多い
3.どのような症状、咬合異常が難症例か?
5.外科矯正なしでできる審美顎矯正を学ぼう
2.全身健康顎位是正治療はほとんど難症例
4.患者を納得させる顎位是正の難症例の対応と治療法
6.審美顎矯正の難症例を知ろう
G.「咀嚼運動の咬合構成の実際をマスターしよう」   4月17・18日
1.自費補綴導入のための患者の意識誘導と体験
3.正常咀嚼のできる補綴の設計
5.咬合形態のバイトブロック法による決定の方法
7.咀嚼運動のワックスアップのための丸山式咬合面作図
2.咀嚼と全身健康のための顎口腔形態の診査
4.正常咀嚼のための新しい支台形成法
6.前歯審美補綴のためのシェルテック法
8.咀嚼運動の丸山式ワックスアップ
H.「補綴咀嚼体験により咀嚼と咬合の関係を知ろう」「完成補綴を評価し、問題を生じないようにしよう」   5月15・16日
1.参加者固有の咀嚼運動の出来る装置を製作し体験する
3.正常咀嚼運動の出来るように装置を修正し、体験しよう
5.咀嚼補綴の完成WPの咬合器上、口腔内審査方法
7.完成補綴の咬合器上、ならびに口腔内での診査法
2.それらの咀嚼と咬合との関係を知り、修正治療を学ぶ
4.正しく食物を咬み、味わえるように咬合面を作成し、体験する
6.完成ワックスアップを咬合器上、口腔内で修正する方法
8.完成補綴の口腔内での咬合調整法
J.「顎関節症に強くなろう」   5月29・30日
1.顎関節症とは、歴史的変遷と種々の誤った考え
3.顎関節症と全身健康咬合との関係
5.顎関節の解剖、生理、病態、画像所見
7.丸山咬合療法による顎関節症の診査・診断、治療
2.丸山咬合理論における顎関節症
4.顎関節症と咬合・咀嚼運動との関係
6.筋関節症、骨関節症、顎関節内部障害
8.顎関節症のいろいろの治療法(MPA、MFAならびにTTA)

歯界展望2010年4月号掲載

<この情報は上記雑誌掲載時点での情報です。終了または変更の場合もございますので予めご了承下さい>

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