第6版の序
数ある医学部の基礎科目の中で病理学は最も広範な領域をカバーする学問大系であり,学生諸君は講義や実習に出席することに加え不足した領域を自習する教科書,アトラスの選択が極めて重要になる.病理学は臨床医学の礎になることからCBTでもかなり大きな比重を占めている.加えてこれから諸君が習得する病理学の知識は医学部在学中ばかりでなく,君たちが卒業後,初期研修,後期研修と進む間も剖検,生検,細胞診などで非常に重要な内容となり,使用した教科書を読み返す機会は数多くある.本書は医学部学生が習得しなければならない病理学で必要とされる項目をすべて網羅し,平易かつコンパクトにまとめた教科書として出版され,はや四半世紀以上経過した.本書は数ある病理学の教科書の中で高い評価を学生,指導者双方から受けてきた.
しかし医学の進歩に合わせ,医学教育の内容も変遷し四半世紀前と現在ではかなり異なっていることは編集者一同も日々体験している.そこで今回第6版の改訂に向け,第5版までのエッセンシャル病理学の伝統と良さ,特に“エッセンシャル”として学ぶべき項目を明確にまとめている本書の構成などを最大限取り入れ,かつ現在の医学部学生の要望に最大限応える最適な病理学の教科書を作成する目的で以下のような改訂を行った.
1.CBTや医師国家試験では画像問題が重視されているが本書では,この状況に対応するためアトラスに匹敵するくらいの数多くの画像を取り入れ,肉眼,顕微鏡画像を含むすべての図をカラーで提示し医学部学生が疾患に対しての理解を更に深められるようにした. しかもオールカラーではあるが,多くの医学部学生が求めやすい価格設定としてある.
2.医学部卒前教育の標準化のためにいわゆるコアカリの項目が定められたが,本書では可能な限り,病理学の学習に関係するコアカリ掲載用語を網羅しCBT,医師国家試験などに向け医学部学生が準備する際の便宜を最大限図った.すなわち全国どこの医学部においての病理学の講義にも使用できるような内容にした.
3.本書の編集委員として従来の,澤井高志教授,内藤 眞教授,八木橋操六教授に加えて新たに長村義之教授,笹野公伸教授,高松哲郎教授の3名が加わった.更に全国から最も病理学の卒前教育に相応しい方は誰かという観点から選ばれた37名の先生方に執筆者として加わっていただき,学生にとりもっとも学習効果が高いような内容をご執筆いただいた.
以上より本書は医学部の低学年から高学年までの病理学の教育で学ぶべき項目すべてを可能な限り網羅している.すなわち本書は病理学のアトラスと教科書の双方の性格を1冊に凝縮した書籍と位置づけられ,しかも学生にとり求めやすい価格設定となっている.
編集者一同一人でも多くの本邦の医学部学生に本書を使用し,本書を読んだ学生諸君が網羅的かつ効率的に病理学の知識を習得し,より良い医師として育っていくことを願いたい.
2009年3月 編者
第5版の序
本書が,広汎な学問領域をカバーする病理学の中で,学生諸君が修得しなければならない事項をすべて網羅し,平易かつコンパクトにまとめた教科書として出版されて18年の歳月が経過した.その間,医学生物学の進歩に伴って確立した疾病の成り立ちや病態についての新しい知見や考え方をその都度取り入れ,速やかな改訂を繰り返してきた.これが,本書がその時代時代の医学生諸君に愛用され,教官諸兄の絶大な支持を得て,今日に至った理由と考えている.
(1)本書は,初版から学生に直接接している先生方に執筆していただくことを原則としており,今回の改訂もその基本に則って陣容を新たにして臨んだ.編者に,澤井高志教授(岩手医科大学医学部病理学第1講座)と八木橋操六教授(弘前大学医学部病理学第1講座)が加わり,全国から新たに6名の先生方にそれぞれの専門領域で執筆をお願いした.このことにより,21世紀の病理学教育の要請に応えることのできるより充実した教科書として世に問うことができたと自負している.前版までご執筆いただき本書の基礎を築いて下さった先生方に衷心より感謝申し上げますと同時に,図・表などの流用をご承諾いただき厚くお礼申し上げるしだいである.
(2)病理学はいま,大きく変貌しつつある.生命科学の驚異的な進歩に伴う新しい研究方法の導入と,それによる疾病の病因・病態論の修正,ならびに臨床医学としての病理学の新たな位置付けが加速している.
(3)こうした病理学の両極端な分化により,医学生諸君は基礎医学としての病理学の中で,疾病の病因と病態に関する最新にして論理的な知識を習得するとともに,病理解剖や病理組織診断を通じ,臨床医学への関わりを理解することが求められるようになった.
(4)この結果本書に収録しなければならない情報量は膨大なものとなった.そのため本書の大改訂が企画されたが,編者が本書全項にわたって総点検を行い,初版の編集の基本方針を堅持し,さらに新しい学問体系の中で項目が取捨された.そして全項目にわたって学生諸君に必要な最新の情報が取り入れられた.
(5)本改訂より版型をB5版とし,より豊富な内容を見やすく,読みやすく,わかりやすく工夫し,図や表を駆使して簡潔に記述するように努力した.
(6)また,この第5版から,各主要項目のあとに,“まとめ”を箇条書で記載した.これは学生にとっては学習目標であり,習得項目でもあり,まとめでもある.しかも,教官にとっては,教育主要項目であり,出題作成の重要項目でもある.
(7)執筆者の豊富な教育経験と病理教育へのなみなみならぬ情熱と協力に支えられ,ここに本書を上梓することができた.
(8)本書が医学生諸君の講義実習の理解効率を高め,若い医学研究者や臨床医には疾患や病態の新しい概念を理解し,研究や日常診療に役立つものになったと確信している.
今回の全面改定にあたり,われわれ編集者の意向を入れ,惜しみなく援助してくださった医歯薬出版編集部に心から敬意と謝意を表す次第である.
2000年春 編者
第4版の序
早いもので,本書の初版が出版されてから12年の月日がたった.当時は油がのっていた現役教官の方々もこの間に数多くの方が退官されている.ところで,本書はもともと学生に直接接触している先生方に執筆していただくことを原則としてスタートした経緯がある.そこで今回は,その基本線に従って,編集には東北大学医学部第二病理学教室の名倉 宏教授と新潟大学医学部第二病理学教室の内藤 眞教授に参加していただいた.また執筆者にも,新しく13名の方々にご参画をお願いしたところ,諸先生から快くお引き受けいただき,さらなる充実を目指すことができた.旧版に執筆していただいた先生方には心から感謝申し上げたい.
内容的には,今回は学問の進展に配慮するとともに,講義担当者の意見を伺って全項目を改めて逐次点検し直した.その結果,まず第2章に細胞と組織の章を起こした.その理由は,病理形態学の講義は学生諸君が系統解剖学を十分理解しているものとしたうえで講義が行われているが,学生諸君は解剖学の試験が終わると得てしてその知識を頭の中で解剖学の引き出しの中にしまってしまい,いざ病理学で必要なときには改めて解剖学の教科書が必要になるためである.その不便さを少しでも解消するために,各論の始めに解剖学の知識を簡単に記述していたが,改めて細胞と組織をまとめて病理学の序章として加えた.
腫瘍は最近の学問的進歩を考えて腫瘍発生論,腫瘍細胞論および腫瘍組織論として新しいメンバーで改めて執筆していただき面目を一新した.
また表や図にも検討を加え,随所で一層学生諸君の理解がしやすいように新しいものに変更してある.一方でPCR法,in situハイブリダイゼーション,ミトコンドリア脳筋症などをはじめ新しい項目を追加したが,追加,修正などによる大幅な増頁を抑えるために,冗漫ないし必要度が低い部分は削り,全体のページ数を旧版とほぼ同じ程度に抑えることに成功した.
「温故知新」の言葉の通り,あくまでも初版の編集の基本線を堅持し,活字の大小の使い分けなど,内容の必要度に応じた編集方針は引き継いだ.また旧版の図のうちでも素晴らしく,捨てがたいものは本書でも使用させていただいた.とくに腫瘍各論で多くの図を流用させていただいた高山和夫先生には感謝申し上げたい.
1994年9月 編者
第1版の序
医学の進歩とともに専門分野が細分化への道を辿ってはいるが,生体を全体として理解して把握することの重要さは古今東西を問わず不変であろう.
ところで,先人が蘊蓄を傾けて執筆された病理学の優れた教科書が数多くあるにもかかわらず,今ここにわれわれがあえて本書の編集を引き受けることになったのにはそれなりの事情や理由がある.
第1には,近年における医学の著しい進歩があげられる.すなわち,研究・検査技術の新たな開発によってもたらされた医学の著しい進歩は,疾患の成り立ちや本態についての新しい理解や概念の成立を可能にしたばかりでなく,幾多の新しい疾患の発見にもつながるものであったが,それはまた一方において,医学生諸君が学生時代に修得すべき情報量をも著しく厖大なものとした.これらの事実から必然的に基礎医学・臨床医学それぞれの講座の担当する講義や実習の内容または時間数が相対的に,また絶対的に削減されることを余儀なくした.医学カリキュラムにおける病理学も例外ではありえない.このような流れの中で,限られた時間数のうちで学生諸君に病理学を理解させる必要に迫られているのが現状である.
第2の理由は,病理学と臨床医学との深い関連性から考えて,病変によって生ずるさまざまな臨床症状や検査事項を熟知しておくことが必須であること,また,病理学は形態に基盤をおく学問ではあるが,近年における電子顕微鏡的病理学,酵素組織化学,免疫組織化学等々の進歩は,機能面からの解析や理解を可能とし,その集成結果を示すことが臨床各科から強く要望されている現状にある.そこで学生諸君にも各種病態や疾患における形態と機能との相関をしっかり理解してもらうことが是非とも必要と考えられる.それにもかかわらず,これらの点に対する配慮が,既刊の書物では,ややもすれば乏しいのではないかと懸念される.
第3の理由として,多くの病理学教科書は大判(B5判)かつ何冊かに分けられており,携帯にいささか不便なばかりでなく,病変を美しい写真版として再現される必要から上質のアート紙を使用するため廉価なものとなりにくく,しかも掲載写真はしばしば病変のすべてを語っていないことがある.
以上述べた3つの理由を背景に,その他いくつかの工夫を試み,すこしでも納得のゆく形のものをと考えて上梓されたのが本書である.本書の特徴をあげればつぎのとおりである.
(1)疾患の重要さや頻度などを考慮して,項目や内容を厳選し,また,活字の大きさにも差をつけた.
(2)各項について病因・臨床・肉眼および組織などの見出しをつけるとともに,とくに各論では記載をできるだけ簡潔にするために箇条書とした.このさい,たんなる記憶に頼ることなく,あくまで「よく考え,理解する」ことのできるよう配慮した.
(3)図版はシェーマを中心とし,よりよい理解が得られることを指向した.
(4)臨床家が日常よく用いる略語を一括して巻末におき,臨床医学への眼馴らし,耳馴らしにも務めた.
(5)剖検手技,各年齢層における正常臓器重量,また病材を検索するに当たってのいろいろな染色法の成績や近年行われている電顕,蛍光抗体法を始めとする手技概説なども巻末に記載し,病理解剖の実習や見学,また講義や実習の参考に供した.
これらはすべて,間もなく諸君がポリクリやB.S.T.などで実際に経験すると考えられる症例の理解に当たって必ず参考になるものと確信している.
疾病のすべてを網羅し,量的にも内科学や外科学に匹敵するほどの広汎な領域にまたがる病理学の内容をコンパクトな1冊の書物にまとめることは必ずしも容易ではなく,執筆者と編集者の間で何度となく削除追加を求めて,全体としての統一を図った.なお不十分な点も少なくないとも考えたが,あえてこの時点でまず世に問い,版を重ねるたびに漸次改善することにした.本書について忌憚のないご意見をいただければ幸いである.この1冊が学生諸君の講義,実習の効率を高め,すこしでも病理学教育の実績をあげ得ればと切に願って止まない.
本書の出版に当たり,われわれの意向をよく汲み,惜しみなく援助して下さった医歯薬出版株式会社編集部の労を多とし,深謝する次第である.
1982年3月 編者
改訂にあたって
本書を世に問うて2年,予想外の反響に驚くとともに,編集者一同責任の重大性を改めて痛感している.一昨年春の初版刊行のさいには時間的制約から,著者校正を1回しか行えなかったなどの事情もあり,誤植や用語・記述様式の不統一も少なくなかった.
今回の再版にあたっては,従来の基本方針を貫きながら,主として以下の諸点について改訂を行った.
(1)腫瘍の分類は,基本的にはWHO分類を中心に行った.しかしわが国における取扱い規約が多用されている分野では,これに従うか,できるだけ併記することとし,臨床における現実と病理の実際面に即応しうるよう心掛けた.
(2)総論の記載では,各章について不備を補うよう配慮した.とくに炎症・免疫・アレルギーでは感染論を付け加え,小児病理の章では,小児腫瘍につき福島医大・若狭治毅教授に執筆を依頼した.
(3)各論の記述も同様に循環器では総論的事象を整理し,疾患の項目内に取り入れて述べ,いっそう理解を深められるよう配慮し,また呼吸器ではウイルス性炎や薬剤による肺炎などを追加し,病理解剖の現実に即するように努めた.
(4)そのほか,各章のすべてで原著者が加筆改訂を加えるとともに,表示できる事項は一覧表とするなどいっそう理解しやすいようにした.
(5)人名は原語で記述し,片仮名による発音のミスを防ぐとともに,略語表を充実させてB.S.Tの助けとなるようにした.
今後さらに必要に応じて改訂を加える所存である.忌憚のないご意見を期待してやまない.
なお,各章に記載された内分泌関係の統一に関しては熊本大学医学部第三内科・佐藤辰男教授のご協力を得た.記して謝意を表したい.また編者らの要望を入れ,心よく改訂に応じられた医歯薬出版株式会社編集部に謝意を表する次第である.
1984年3月 編者
数ある医学部の基礎科目の中で病理学は最も広範な領域をカバーする学問大系であり,学生諸君は講義や実習に出席することに加え不足した領域を自習する教科書,アトラスの選択が極めて重要になる.病理学は臨床医学の礎になることからCBTでもかなり大きな比重を占めている.加えてこれから諸君が習得する病理学の知識は医学部在学中ばかりでなく,君たちが卒業後,初期研修,後期研修と進む間も剖検,生検,細胞診などで非常に重要な内容となり,使用した教科書を読み返す機会は数多くある.本書は医学部学生が習得しなければならない病理学で必要とされる項目をすべて網羅し,平易かつコンパクトにまとめた教科書として出版され,はや四半世紀以上経過した.本書は数ある病理学の教科書の中で高い評価を学生,指導者双方から受けてきた.
しかし医学の進歩に合わせ,医学教育の内容も変遷し四半世紀前と現在ではかなり異なっていることは編集者一同も日々体験している.そこで今回第6版の改訂に向け,第5版までのエッセンシャル病理学の伝統と良さ,特に“エッセンシャル”として学ぶべき項目を明確にまとめている本書の構成などを最大限取り入れ,かつ現在の医学部学生の要望に最大限応える最適な病理学の教科書を作成する目的で以下のような改訂を行った.
1.CBTや医師国家試験では画像問題が重視されているが本書では,この状況に対応するためアトラスに匹敵するくらいの数多くの画像を取り入れ,肉眼,顕微鏡画像を含むすべての図をカラーで提示し医学部学生が疾患に対しての理解を更に深められるようにした. しかもオールカラーではあるが,多くの医学部学生が求めやすい価格設定としてある.
2.医学部卒前教育の標準化のためにいわゆるコアカリの項目が定められたが,本書では可能な限り,病理学の学習に関係するコアカリ掲載用語を網羅しCBT,医師国家試験などに向け医学部学生が準備する際の便宜を最大限図った.すなわち全国どこの医学部においての病理学の講義にも使用できるような内容にした.
3.本書の編集委員として従来の,澤井高志教授,内藤 眞教授,八木橋操六教授に加えて新たに長村義之教授,笹野公伸教授,高松哲郎教授の3名が加わった.更に全国から最も病理学の卒前教育に相応しい方は誰かという観点から選ばれた37名の先生方に執筆者として加わっていただき,学生にとりもっとも学習効果が高いような内容をご執筆いただいた.
以上より本書は医学部の低学年から高学年までの病理学の教育で学ぶべき項目すべてを可能な限り網羅している.すなわち本書は病理学のアトラスと教科書の双方の性格を1冊に凝縮した書籍と位置づけられ,しかも学生にとり求めやすい価格設定となっている.
編集者一同一人でも多くの本邦の医学部学生に本書を使用し,本書を読んだ学生諸君が網羅的かつ効率的に病理学の知識を習得し,より良い医師として育っていくことを願いたい.
2009年3月 編者
第5版の序
本書が,広汎な学問領域をカバーする病理学の中で,学生諸君が修得しなければならない事項をすべて網羅し,平易かつコンパクトにまとめた教科書として出版されて18年の歳月が経過した.その間,医学生物学の進歩に伴って確立した疾病の成り立ちや病態についての新しい知見や考え方をその都度取り入れ,速やかな改訂を繰り返してきた.これが,本書がその時代時代の医学生諸君に愛用され,教官諸兄の絶大な支持を得て,今日に至った理由と考えている.
(1)本書は,初版から学生に直接接している先生方に執筆していただくことを原則としており,今回の改訂もその基本に則って陣容を新たにして臨んだ.編者に,澤井高志教授(岩手医科大学医学部病理学第1講座)と八木橋操六教授(弘前大学医学部病理学第1講座)が加わり,全国から新たに6名の先生方にそれぞれの専門領域で執筆をお願いした.このことにより,21世紀の病理学教育の要請に応えることのできるより充実した教科書として世に問うことができたと自負している.前版までご執筆いただき本書の基礎を築いて下さった先生方に衷心より感謝申し上げますと同時に,図・表などの流用をご承諾いただき厚くお礼申し上げるしだいである.
(2)病理学はいま,大きく変貌しつつある.生命科学の驚異的な進歩に伴う新しい研究方法の導入と,それによる疾病の病因・病態論の修正,ならびに臨床医学としての病理学の新たな位置付けが加速している.
(3)こうした病理学の両極端な分化により,医学生諸君は基礎医学としての病理学の中で,疾病の病因と病態に関する最新にして論理的な知識を習得するとともに,病理解剖や病理組織診断を通じ,臨床医学への関わりを理解することが求められるようになった.
(4)この結果本書に収録しなければならない情報量は膨大なものとなった.そのため本書の大改訂が企画されたが,編者が本書全項にわたって総点検を行い,初版の編集の基本方針を堅持し,さらに新しい学問体系の中で項目が取捨された.そして全項目にわたって学生諸君に必要な最新の情報が取り入れられた.
(5)本改訂より版型をB5版とし,より豊富な内容を見やすく,読みやすく,わかりやすく工夫し,図や表を駆使して簡潔に記述するように努力した.
(6)また,この第5版から,各主要項目のあとに,“まとめ”を箇条書で記載した.これは学生にとっては学習目標であり,習得項目でもあり,まとめでもある.しかも,教官にとっては,教育主要項目であり,出題作成の重要項目でもある.
(7)執筆者の豊富な教育経験と病理教育へのなみなみならぬ情熱と協力に支えられ,ここに本書を上梓することができた.
(8)本書が医学生諸君の講義実習の理解効率を高め,若い医学研究者や臨床医には疾患や病態の新しい概念を理解し,研究や日常診療に役立つものになったと確信している.
今回の全面改定にあたり,われわれ編集者の意向を入れ,惜しみなく援助してくださった医歯薬出版編集部に心から敬意と謝意を表す次第である.
2000年春 編者
第4版の序
早いもので,本書の初版が出版されてから12年の月日がたった.当時は油がのっていた現役教官の方々もこの間に数多くの方が退官されている.ところで,本書はもともと学生に直接接触している先生方に執筆していただくことを原則としてスタートした経緯がある.そこで今回は,その基本線に従って,編集には東北大学医学部第二病理学教室の名倉 宏教授と新潟大学医学部第二病理学教室の内藤 眞教授に参加していただいた.また執筆者にも,新しく13名の方々にご参画をお願いしたところ,諸先生から快くお引き受けいただき,さらなる充実を目指すことができた.旧版に執筆していただいた先生方には心から感謝申し上げたい.
内容的には,今回は学問の進展に配慮するとともに,講義担当者の意見を伺って全項目を改めて逐次点検し直した.その結果,まず第2章に細胞と組織の章を起こした.その理由は,病理形態学の講義は学生諸君が系統解剖学を十分理解しているものとしたうえで講義が行われているが,学生諸君は解剖学の試験が終わると得てしてその知識を頭の中で解剖学の引き出しの中にしまってしまい,いざ病理学で必要なときには改めて解剖学の教科書が必要になるためである.その不便さを少しでも解消するために,各論の始めに解剖学の知識を簡単に記述していたが,改めて細胞と組織をまとめて病理学の序章として加えた.
腫瘍は最近の学問的進歩を考えて腫瘍発生論,腫瘍細胞論および腫瘍組織論として新しいメンバーで改めて執筆していただき面目を一新した.
また表や図にも検討を加え,随所で一層学生諸君の理解がしやすいように新しいものに変更してある.一方でPCR法,in situハイブリダイゼーション,ミトコンドリア脳筋症などをはじめ新しい項目を追加したが,追加,修正などによる大幅な増頁を抑えるために,冗漫ないし必要度が低い部分は削り,全体のページ数を旧版とほぼ同じ程度に抑えることに成功した.
「温故知新」の言葉の通り,あくまでも初版の編集の基本線を堅持し,活字の大小の使い分けなど,内容の必要度に応じた編集方針は引き継いだ.また旧版の図のうちでも素晴らしく,捨てがたいものは本書でも使用させていただいた.とくに腫瘍各論で多くの図を流用させていただいた高山和夫先生には感謝申し上げたい.
1994年9月 編者
第1版の序
医学の進歩とともに専門分野が細分化への道を辿ってはいるが,生体を全体として理解して把握することの重要さは古今東西を問わず不変であろう.
ところで,先人が蘊蓄を傾けて執筆された病理学の優れた教科書が数多くあるにもかかわらず,今ここにわれわれがあえて本書の編集を引き受けることになったのにはそれなりの事情や理由がある.
第1には,近年における医学の著しい進歩があげられる.すなわち,研究・検査技術の新たな開発によってもたらされた医学の著しい進歩は,疾患の成り立ちや本態についての新しい理解や概念の成立を可能にしたばかりでなく,幾多の新しい疾患の発見にもつながるものであったが,それはまた一方において,医学生諸君が学生時代に修得すべき情報量をも著しく厖大なものとした.これらの事実から必然的に基礎医学・臨床医学それぞれの講座の担当する講義や実習の内容または時間数が相対的に,また絶対的に削減されることを余儀なくした.医学カリキュラムにおける病理学も例外ではありえない.このような流れの中で,限られた時間数のうちで学生諸君に病理学を理解させる必要に迫られているのが現状である.
第2の理由は,病理学と臨床医学との深い関連性から考えて,病変によって生ずるさまざまな臨床症状や検査事項を熟知しておくことが必須であること,また,病理学は形態に基盤をおく学問ではあるが,近年における電子顕微鏡的病理学,酵素組織化学,免疫組織化学等々の進歩は,機能面からの解析や理解を可能とし,その集成結果を示すことが臨床各科から強く要望されている現状にある.そこで学生諸君にも各種病態や疾患における形態と機能との相関をしっかり理解してもらうことが是非とも必要と考えられる.それにもかかわらず,これらの点に対する配慮が,既刊の書物では,ややもすれば乏しいのではないかと懸念される.
第3の理由として,多くの病理学教科書は大判(B5判)かつ何冊かに分けられており,携帯にいささか不便なばかりでなく,病変を美しい写真版として再現される必要から上質のアート紙を使用するため廉価なものとなりにくく,しかも掲載写真はしばしば病変のすべてを語っていないことがある.
以上述べた3つの理由を背景に,その他いくつかの工夫を試み,すこしでも納得のゆく形のものをと考えて上梓されたのが本書である.本書の特徴をあげればつぎのとおりである.
(1)疾患の重要さや頻度などを考慮して,項目や内容を厳選し,また,活字の大きさにも差をつけた.
(2)各項について病因・臨床・肉眼および組織などの見出しをつけるとともに,とくに各論では記載をできるだけ簡潔にするために箇条書とした.このさい,たんなる記憶に頼ることなく,あくまで「よく考え,理解する」ことのできるよう配慮した.
(3)図版はシェーマを中心とし,よりよい理解が得られることを指向した.
(4)臨床家が日常よく用いる略語を一括して巻末におき,臨床医学への眼馴らし,耳馴らしにも務めた.
(5)剖検手技,各年齢層における正常臓器重量,また病材を検索するに当たってのいろいろな染色法の成績や近年行われている電顕,蛍光抗体法を始めとする手技概説なども巻末に記載し,病理解剖の実習や見学,また講義や実習の参考に供した.
これらはすべて,間もなく諸君がポリクリやB.S.T.などで実際に経験すると考えられる症例の理解に当たって必ず参考になるものと確信している.
疾病のすべてを網羅し,量的にも内科学や外科学に匹敵するほどの広汎な領域にまたがる病理学の内容をコンパクトな1冊の書物にまとめることは必ずしも容易ではなく,執筆者と編集者の間で何度となく削除追加を求めて,全体としての統一を図った.なお不十分な点も少なくないとも考えたが,あえてこの時点でまず世に問い,版を重ねるたびに漸次改善することにした.本書について忌憚のないご意見をいただければ幸いである.この1冊が学生諸君の講義,実習の効率を高め,すこしでも病理学教育の実績をあげ得ればと切に願って止まない.
本書の出版に当たり,われわれの意向をよく汲み,惜しみなく援助して下さった医歯薬出版株式会社編集部の労を多とし,深謝する次第である.
1982年3月 編者
改訂にあたって
本書を世に問うて2年,予想外の反響に驚くとともに,編集者一同責任の重大性を改めて痛感している.一昨年春の初版刊行のさいには時間的制約から,著者校正を1回しか行えなかったなどの事情もあり,誤植や用語・記述様式の不統一も少なくなかった.
今回の再版にあたっては,従来の基本方針を貫きながら,主として以下の諸点について改訂を行った.
(1)腫瘍の分類は,基本的にはWHO分類を中心に行った.しかしわが国における取扱い規約が多用されている分野では,これに従うか,できるだけ併記することとし,臨床における現実と病理の実際面に即応しうるよう心掛けた.
(2)総論の記載では,各章について不備を補うよう配慮した.とくに炎症・免疫・アレルギーでは感染論を付け加え,小児病理の章では,小児腫瘍につき福島医大・若狭治毅教授に執筆を依頼した.
(3)各論の記述も同様に循環器では総論的事象を整理し,疾患の項目内に取り入れて述べ,いっそう理解を深められるよう配慮し,また呼吸器ではウイルス性炎や薬剤による肺炎などを追加し,病理解剖の現実に即するように努めた.
(4)そのほか,各章のすべてで原著者が加筆改訂を加えるとともに,表示できる事項は一覧表とするなどいっそう理解しやすいようにした.
(5)人名は原語で記述し,片仮名による発音のミスを防ぐとともに,略語表を充実させてB.S.Tの助けとなるようにした.
今後さらに必要に応じて改訂を加える所存である.忌憚のないご意見を期待してやまない.
なお,各章に記載された内分泌関係の統一に関しては熊本大学医学部第三内科・佐藤辰男教授のご協力を得た.記して謝意を表したい.また編者らの要望を入れ,心よく改訂に応じられた医歯薬出版株式会社編集部に謝意を表する次第である.
1984年3月 編者
執筆者一覧
第6版の序
第5版の序
第5版の編集者・執筆者一覧
第4版の序
第1版の序
I 総論
1.医学教育における病理学(笹野公伸)
1 疾患概念の歴史的変遷と病理学の歴史
1-近代病理学の確立
2-近代以前の疾患概念の変遷と病理学
2 病理学から見た疾患
3 病理形態学の特徴-長所と短所
4 疾患の病因と病理学
2.細胞増殖,細胞傷害と細胞死(佐々木功典)
1 細胞増殖と細胞死による恒常性の維持
過形成
低形成
肥大
萎縮
化生
細胞増殖
1-定義
2-細胞周期
3-細胞増殖にかかわる因子
4-細胞分裂
5-細胞分化
6-幹細胞
2 細胞傷害
1-細胞傷害の原因
2-細胞傷害の標的
3-細胞傷害の種類
3 細胞死
1-アポトーシス
2-ネクローシス
3-アポトーシスとネクローシスの形態学的比較
4 細胞増殖,細胞傷害,細胞死と疾患
1-細胞増殖の亢進
2-細胞増殖の低下
3-細胞傷害の要因
4-細胞傷害の形態変化
3.細胞変化と疾患(八木橋操六)
1 外的・内的刺激に対する細胞の適応と化生
1-肥大
2-過形成
3-萎縮
4-化生
2 適応異常による形態学的細胞変化としての変性
細胞の変性
3 物質代謝異常と細胞,組織変化
1-脂質代謝異常
2-蛋白質・アミノ酸代謝異常
3-糖質代謝異常
4-核酸代謝異常と痛風
5-色素代謝異常
6-胆汁色素代謝異常(黄疸)
7-無機質代謝異常
4 放射線による障害
5 アミロイド沈着症(アミロイドーシス,類澱粉症)
1-定義
2-病因
3-分類
4-病理
6 細胞の老化
1-プログラム老化説
2-エラー蓄積(破局)説(消耗説)
3-老化の全身徴候
4.組織修復と再生(加藤光保)
1 細胞増殖と組織再生
1-組織を構成する細胞の増殖動態
2-細胞外マトリックス
3-組織の生理的再生と細胞の配置
4-萎縮,過形成,肥大,化生
2 創傷治癒と線維化
1-肉芽組織
2-血管新生
3-線維化
4-組織の再生と修復に影響する要因
5-創傷治癒
3 異物処理と恒常性の維持
1-粥腫
2-器質化
4 再生医学と病理学
1-再生医学
2-iPS細胞
3-再生医学と病理学
5.循環障害(高松哲郎)
1-浮腫
2-うっ血
3-ショック
4-出血
5-血栓症
6-塞栓症
7-梗塞
6.炎症-炎症の発生機序と過程(澤井高志)
1 炎症の概略
1-炎症の歴史的展望の変遷
2-炎症を引き起こす刺激の種類
3-炎症における生体反応の過程
2 炎症に関与する細胞
1-血液細胞
2-間葉系細胞
3 炎症性細胞が産生,放出する因子
1-血管作動性アミン
2-血漿プロテアーゼ
3-アラキドン酸代謝産物
4-急性期反応物質
5-血小板活性化因子
6-サイトカイン
7-ケモカイン
8-蛋白分解酵素
9-一酸化窒素,フリーラジカル
10-神経ペプチド
11-視床下部-下垂体-副腎系ホルモン
4 炎症でみられる血管の変化
1-炎症部位にみられる血流の増加
2-血管の透過性亢進について
5 炎症による組織形態学的変化
1-急性炎症
2-慢性炎症
6 炎症の分類
7.感染症(内藤 眞)
1 感染症の成立と生体防御
1-病原体の存在
2-病原体の感染力(病原性)
3-接種菌量
4-感染経路
5-感染部位・侵入門戸
6-病原体に対する生体の反応
7-感染の経過
2 感染症の種類
1-細菌感染症
2-真菌・寄生虫症
3-プリオン病
4-ウイルス性疾患
3 感染症の防御と制御
1-世界と日本の感染症
2-注意すべき感染症
8.免疫異常(外丸詩野,笠原正典)
1 免疫機構とその破綻
1-自然免疫と獲得免疫
2-免疫機構の破綻
2 免疫機能の低下による疾患
1-先天性に免疫機能の低下をきたす病態
2-後天性に免疫機能の低下をきたす病態
3 不適切な免疫反応による疾患
自己免疫疾患
9.腫瘍
1 腫瘍の概念(長村義之)
1-腫瘍とは
2-良性腫瘍と悪性腫瘍
3-上皮内癌と非浸潤癌
4-浸潤性悪性腫瘍
5-転移性腫瘍
6-発癌のメカニズム
7-治療のための標的分子
8-腫瘍の病理診断
9-まとめ
2 腫瘍の分類と特徴(安田政実)
1-上皮性腫瘍と非上皮性腫瘍
2-腫瘍の分類と命名法
3-良性腫瘍と悪性腫瘍の識別
4-良性腫瘍・前癌病変(段階)の転帰
5-境界悪性腫瘍
6-代表的な悪性腫瘍・癌腫
7-悪性腫瘍の分化度
8-悪性腫瘍と間質
9-悪性腫瘍のさまざまな呼称(臨床的・病理的)
10-分子病理学的診断
3 腫瘍の形態-ひと目でわかるパターン認識(梅村しのぶ)
1-腫瘍の形態
2-さまざまな形態例
4 腫瘍の発生と病因
1-細胞増殖と細胞死
2-腫瘍における遺伝子異常
3-遺伝子異常と腫瘍細胞増殖の関連性
4-腫瘍発生の原因
5 腫瘍と宿主反応(中村直哉)
1-腫瘍と宿主の関係
2-遺伝子レベルでの腫瘍監視・除去機構
3-免疫的な宿主反応
4-宿主が腫瘍に及ぼす影響
5-宿主免疫反応の変化
6 腫瘍の疫学,発癌理論とその予防(吉見直己)
1-腫瘍の疫学
2-発癌理論とその歴史
3-がんの予防
7 腫瘍随伴症候群
10.小児病理(赤坂喜清)
1 遺伝子変異と先天異常
1-遺伝病
2-染色体異常症
2 小児に特異的な非腫瘍性疾患
1-周産期および新生児期の疾患
2-乳幼児期の消化管疾患
3-新生児黄疸および小児肝疾患
4-先天性代謝異常
5-感染症
3 小児に特異的な腫瘍性疾患
悪性腫瘍
II 各論
11.循環器(居石克夫)
1 心臓
1-心不全
2-虚血性心疾患
3-高血圧性心疾患
4-肺性心
5-不整脈
6-後天性弁膜疾患(弁膜症)および心内膜疾患
7-膠原病による心疾患
8-心筋疾患
9-心外膜疾患
10-先天性心奇形
11-腫瘍
2 血管
動脈疾患
1-動脈硬化
2-血管炎
3-動脈瘤
静脈疾患
リンパ管疾患
12.呼吸器(松原 修)
1 上気道の疾患
1-炎症
2-腫瘍
2 下気道の疾患
1-呼吸器感染症
2-閉塞性・拘束性障害をきたす肺疾患
3-肺循環障害
4-免疫学的機序による肺疾患
5-肺腫瘍
6-気管支拡張症とその他の肺疾患
3 胸膜・縦隔疾患
1-胸膜炎
2-縦隔疾患
3-胸膜中皮腫
13.消化器
1 口腔と唾液腺(林 良夫)
口腔粘膜
1-メラニン色素沈着
2-感染症
3-再発性アフタ性口内炎
4-角化性病変
5-自己免疫疾患
6-舌に特有な病変
7-エプーリス
顎口腔領域
1-炎症
2-嚢胞
3-腫瘍
唾液腺
2 食道(服部隆則)
1-奇形
2-機能的障害
3-マロリー・ワイス症候群
4-食道静脈瘤
5-食道炎
6-腫瘍
3 胃
1-奇形
2-急性胃粘膜病変と急性潰瘍
3-慢性胃炎
4-慢性消化性潰瘍
5-胃ポリープ
6-腫瘍
4 小腸・大腸(八尾隆史)
1-発育異常
2-憩室,憩室症
3-腸閉塞(イレウス)
4-血流障害による腸炎(虚血性腸炎)
5-炎症性腸疾患
6-腫瘍
7-腫瘍様病変
8-虫垂病変
5 肝臓と胆道系(中沼安二)
肝臓にみられる代表的な病変
1-炎症性肝疾患
2-アルコール性,栄養障害性・代謝性,薬剤性肝疾患
3-胆汁うっ滞
4-肝硬変
5-臓器移植と肝障害
6-肝腫瘍
7-転移性肝癌
胆道系疾患
1-非腫瘍性疾患
2-腫瘍性胆道系疾患
6 膵臓(外分泌)(柳澤昭夫)
1-先天性異常
2-炎症性疾患
3-腫瘍性疾患
14.内分泌系
1 内分泌系の破綻と疾患(加藤良平)
1-内分泌の概念
2-ホルモンの調節
3-機能亢進症と低下症の原因
2 神経内分泌組織(下垂体と内分泌膵)(佐野壽昭)
下垂体
1-下垂体の非腫瘍性病変
2-下垂体の腫瘍性病変
内分泌膵
1-内分泌膵の腫瘍性病変
2-内分泌膵の非腫瘍性病変
3 甲状腺と副甲状腺(笹野公伸)
甲状腺
1-甲状腺非腫瘍性病変
2-甲状腺腫瘍性病変
副甲状腺
1-副甲状腺機能低下症
2-副甲状腺機能亢進症
4 副腎皮質と髄質
副腎皮質
1-副腎皮質非腫瘍性病変
2-副腎皮質腫瘍性病変
副腎髄質
15.泌尿器系(長嶋洋治)
1 腎臓
1-原発性糸球体疾患
2-腎血管障害
3-間質性腎疾患
4-全身性疾患による腎障害
5-先天異常,腫瘍と外傷
2 尿路系
1-尿路結石
2-尿路の炎症
3-神経因性膀胱
16.女性生殖器
1 子宮と卵管(福永眞治)
外陰部
腟
子宮
1-奇形
2-子宮の炎症
3-子宮の反応性増殖性病変
4-子宮の上皮性腫瘍および関連病変
5-子宮の非上皮性腫瘍
6-絨毛性疾患
卵管
2 卵巣
1-非腫瘍性病変
2-卵巣腫瘍
3 乳腺(土屋眞一,前田一郎)
1-上皮性腫瘍,良性
2-上皮性腫瘍,悪性
3-結合織性および上皮性混合腫瘍
4-非上皮性悪性腫瘍
5-乳腺症
6-腫瘍様病変
17.男性生殖器(内田克典,白石泰三)
1 前立腺
2 精巣
精巣膿瘍
18.造血器(吉野 正)
造血細胞の分化と造血の場
赤血球系の異常
貧血症
白血球系(リンパ組織以外)の異常
1-好中球減少症
2-好中球増多症
3-好中球の質的な異常
4-好酸球増多症
5-リンパ球増多症
6-リンパ球減少症
血小板系の異常
白血病と骨髄異形成症候群
1-慢性骨髄増殖性疾患
2-骨髄異形成症候群
3-急性骨髄性白血病(AML)
4-慢性リンパ性白血病/小細胞性リンパ腫
5-急性リンパ芽球性白血病/リンパ腫(ALL/LBL)
リンパ組織の異常
1-反応性リンパ節過形成
2-血球貪食症候群
3-ランゲルハンス組織球症
4-悪性リンパ腫
脾腫
19.運動器(長谷川 匡)
1 骨,関節
骨
1-非腫瘍性疾患
2-骨腫瘍
関節
2 軟部組織と筋肉
1-軟部腫瘍
2-非腫瘍性病変
20.皮膚(三上芳喜)
1-炎症性疾患
2-角化症
3-紫斑と血管炎
4-水疱症
5-脂肪織炎
6-感染性疾患
7-母斑と母斑症
8-腫瘍性疾患
21.脳-神経系(澤田達男)
1 中枢神経系
1-脳浮腫と脳ヘルニア
2-脳血管障害
3-頭部外傷
4-腫瘍
5-感染症
6-脱髄性疾患
7-栄養障害,代謝障害,中毒
8-神経変性疾患
9-運動ニューロン病
10-発生異常
2 末梢神経系
1-末梢神経障害
2-腫瘍
3 背髄疾患
背髄および神経根圧迫
4 筋疾患
骨格筋
22.臨床医学としての病理学
1 剖検とその意義(黒田 誠)
1-解剖の種類と目的
2-病理解剖の現状
3-病理解剖の目的
4-病理解剖に関する規則と手続き
5-病理解剖の実施
6-病理解剖時の注意点
7-病理解剖結果の報告
8-病理解剖記録等の整理保管
9-病院による病理解剖の内容の違い
10-最近の病理解剖の傾向
11-医療訴訟などからみた病理解剖の社会的な意義
2 病理組織診断(真鍋俊明)
1-臨床の現場における病理組織検査とは
2-病院における病理検査室,病理医の立場
3-病理検査法
4-病理標本の取扱いと組織切片の作り方
5-特殊な病理組織検査法と摘出組織の他診断法への応用
6-病理組織診断のつけ方
7-病態の把握の仕方,予後の推定と治療方針の決定
8-病理診断報告書の構成
9-病理診断の精度管理
10-病理検体や診断書の保管
3 細胞診(水口國雄)
1-細胞診とは
2-細胞診の歴史
3-細胞診の種類
4-細胞診の特徴(利点,欠点)
5-細胞診の実際
6-細胞の異型度判定
7-結果報告様式
8-精度管理(精度保証)
9-細胞診の制度
10-細胞診各論
4 分子病理診断(安井 弥)
1-分子病理診断の定義
2-検体と方法
3-免疫染色を利用した分子病理診断
4-臨床検体を用いた遺伝子診断
5-染色体異常に基づいた分子病理診断
6-今後の分子病理診断
付章 剖検・標本作製・人体正常臓器重量(大西義久,福田剛明)
1 解剖手技概説
1-解剖の種類と目的
2-解剖に関する規程
3-剖検の手技
2 組織標本作製
1-検索対象
2-病理診断の手順
3-術中迅速診断
4-病理標本作製の順序
5-組織化学,酵素組織化学
6-ラジオオートグラフィー
7-免疫組織化学および分子病理学的手法
8-電子顕微鏡
9-細胞診
3 人体正常臓器重量
・付録1 略語表
・付録2 主要ながん抑制遺伝子
・索引
第6版の序
第5版の序
第5版の編集者・執筆者一覧
第4版の序
第1版の序
I 総論
1.医学教育における病理学(笹野公伸)
1 疾患概念の歴史的変遷と病理学の歴史
1-近代病理学の確立
2-近代以前の疾患概念の変遷と病理学
2 病理学から見た疾患
3 病理形態学の特徴-長所と短所
4 疾患の病因と病理学
2.細胞増殖,細胞傷害と細胞死(佐々木功典)
1 細胞増殖と細胞死による恒常性の維持
過形成
低形成
肥大
萎縮
化生
細胞増殖
1-定義
2-細胞周期
3-細胞増殖にかかわる因子
4-細胞分裂
5-細胞分化
6-幹細胞
2 細胞傷害
1-細胞傷害の原因
2-細胞傷害の標的
3-細胞傷害の種類
3 細胞死
1-アポトーシス
2-ネクローシス
3-アポトーシスとネクローシスの形態学的比較
4 細胞増殖,細胞傷害,細胞死と疾患
1-細胞増殖の亢進
2-細胞増殖の低下
3-細胞傷害の要因
4-細胞傷害の形態変化
3.細胞変化と疾患(八木橋操六)
1 外的・内的刺激に対する細胞の適応と化生
1-肥大
2-過形成
3-萎縮
4-化生
2 適応異常による形態学的細胞変化としての変性
細胞の変性
3 物質代謝異常と細胞,組織変化
1-脂質代謝異常
2-蛋白質・アミノ酸代謝異常
3-糖質代謝異常
4-核酸代謝異常と痛風
5-色素代謝異常
6-胆汁色素代謝異常(黄疸)
7-無機質代謝異常
4 放射線による障害
5 アミロイド沈着症(アミロイドーシス,類澱粉症)
1-定義
2-病因
3-分類
4-病理
6 細胞の老化
1-プログラム老化説
2-エラー蓄積(破局)説(消耗説)
3-老化の全身徴候
4.組織修復と再生(加藤光保)
1 細胞増殖と組織再生
1-組織を構成する細胞の増殖動態
2-細胞外マトリックス
3-組織の生理的再生と細胞の配置
4-萎縮,過形成,肥大,化生
2 創傷治癒と線維化
1-肉芽組織
2-血管新生
3-線維化
4-組織の再生と修復に影響する要因
5-創傷治癒
3 異物処理と恒常性の維持
1-粥腫
2-器質化
4 再生医学と病理学
1-再生医学
2-iPS細胞
3-再生医学と病理学
5.循環障害(高松哲郎)
1-浮腫
2-うっ血
3-ショック
4-出血
5-血栓症
6-塞栓症
7-梗塞
6.炎症-炎症の発生機序と過程(澤井高志)
1 炎症の概略
1-炎症の歴史的展望の変遷
2-炎症を引き起こす刺激の種類
3-炎症における生体反応の過程
2 炎症に関与する細胞
1-血液細胞
2-間葉系細胞
3 炎症性細胞が産生,放出する因子
1-血管作動性アミン
2-血漿プロテアーゼ
3-アラキドン酸代謝産物
4-急性期反応物質
5-血小板活性化因子
6-サイトカイン
7-ケモカイン
8-蛋白分解酵素
9-一酸化窒素,フリーラジカル
10-神経ペプチド
11-視床下部-下垂体-副腎系ホルモン
4 炎症でみられる血管の変化
1-炎症部位にみられる血流の増加
2-血管の透過性亢進について
5 炎症による組織形態学的変化
1-急性炎症
2-慢性炎症
6 炎症の分類
7.感染症(内藤 眞)
1 感染症の成立と生体防御
1-病原体の存在
2-病原体の感染力(病原性)
3-接種菌量
4-感染経路
5-感染部位・侵入門戸
6-病原体に対する生体の反応
7-感染の経過
2 感染症の種類
1-細菌感染症
2-真菌・寄生虫症
3-プリオン病
4-ウイルス性疾患
3 感染症の防御と制御
1-世界と日本の感染症
2-注意すべき感染症
8.免疫異常(外丸詩野,笠原正典)
1 免疫機構とその破綻
1-自然免疫と獲得免疫
2-免疫機構の破綻
2 免疫機能の低下による疾患
1-先天性に免疫機能の低下をきたす病態
2-後天性に免疫機能の低下をきたす病態
3 不適切な免疫反応による疾患
自己免疫疾患
9.腫瘍
1 腫瘍の概念(長村義之)
1-腫瘍とは
2-良性腫瘍と悪性腫瘍
3-上皮内癌と非浸潤癌
4-浸潤性悪性腫瘍
5-転移性腫瘍
6-発癌のメカニズム
7-治療のための標的分子
8-腫瘍の病理診断
9-まとめ
2 腫瘍の分類と特徴(安田政実)
1-上皮性腫瘍と非上皮性腫瘍
2-腫瘍の分類と命名法
3-良性腫瘍と悪性腫瘍の識別
4-良性腫瘍・前癌病変(段階)の転帰
5-境界悪性腫瘍
6-代表的な悪性腫瘍・癌腫
7-悪性腫瘍の分化度
8-悪性腫瘍と間質
9-悪性腫瘍のさまざまな呼称(臨床的・病理的)
10-分子病理学的診断
3 腫瘍の形態-ひと目でわかるパターン認識(梅村しのぶ)
1-腫瘍の形態
2-さまざまな形態例
4 腫瘍の発生と病因
1-細胞増殖と細胞死
2-腫瘍における遺伝子異常
3-遺伝子異常と腫瘍細胞増殖の関連性
4-腫瘍発生の原因
5 腫瘍と宿主反応(中村直哉)
1-腫瘍と宿主の関係
2-遺伝子レベルでの腫瘍監視・除去機構
3-免疫的な宿主反応
4-宿主が腫瘍に及ぼす影響
5-宿主免疫反応の変化
6 腫瘍の疫学,発癌理論とその予防(吉見直己)
1-腫瘍の疫学
2-発癌理論とその歴史
3-がんの予防
7 腫瘍随伴症候群
10.小児病理(赤坂喜清)
1 遺伝子変異と先天異常
1-遺伝病
2-染色体異常症
2 小児に特異的な非腫瘍性疾患
1-周産期および新生児期の疾患
2-乳幼児期の消化管疾患
3-新生児黄疸および小児肝疾患
4-先天性代謝異常
5-感染症
3 小児に特異的な腫瘍性疾患
悪性腫瘍
II 各論
11.循環器(居石克夫)
1 心臓
1-心不全
2-虚血性心疾患
3-高血圧性心疾患
4-肺性心
5-不整脈
6-後天性弁膜疾患(弁膜症)および心内膜疾患
7-膠原病による心疾患
8-心筋疾患
9-心外膜疾患
10-先天性心奇形
11-腫瘍
2 血管
動脈疾患
1-動脈硬化
2-血管炎
3-動脈瘤
静脈疾患
リンパ管疾患
12.呼吸器(松原 修)
1 上気道の疾患
1-炎症
2-腫瘍
2 下気道の疾患
1-呼吸器感染症
2-閉塞性・拘束性障害をきたす肺疾患
3-肺循環障害
4-免疫学的機序による肺疾患
5-肺腫瘍
6-気管支拡張症とその他の肺疾患
3 胸膜・縦隔疾患
1-胸膜炎
2-縦隔疾患
3-胸膜中皮腫
13.消化器
1 口腔と唾液腺(林 良夫)
口腔粘膜
1-メラニン色素沈着
2-感染症
3-再発性アフタ性口内炎
4-角化性病変
5-自己免疫疾患
6-舌に特有な病変
7-エプーリス
顎口腔領域
1-炎症
2-嚢胞
3-腫瘍
唾液腺
2 食道(服部隆則)
1-奇形
2-機能的障害
3-マロリー・ワイス症候群
4-食道静脈瘤
5-食道炎
6-腫瘍
3 胃
1-奇形
2-急性胃粘膜病変と急性潰瘍
3-慢性胃炎
4-慢性消化性潰瘍
5-胃ポリープ
6-腫瘍
4 小腸・大腸(八尾隆史)
1-発育異常
2-憩室,憩室症
3-腸閉塞(イレウス)
4-血流障害による腸炎(虚血性腸炎)
5-炎症性腸疾患
6-腫瘍
7-腫瘍様病変
8-虫垂病変
5 肝臓と胆道系(中沼安二)
肝臓にみられる代表的な病変
1-炎症性肝疾患
2-アルコール性,栄養障害性・代謝性,薬剤性肝疾患
3-胆汁うっ滞
4-肝硬変
5-臓器移植と肝障害
6-肝腫瘍
7-転移性肝癌
胆道系疾患
1-非腫瘍性疾患
2-腫瘍性胆道系疾患
6 膵臓(外分泌)(柳澤昭夫)
1-先天性異常
2-炎症性疾患
3-腫瘍性疾患
14.内分泌系
1 内分泌系の破綻と疾患(加藤良平)
1-内分泌の概念
2-ホルモンの調節
3-機能亢進症と低下症の原因
2 神経内分泌組織(下垂体と内分泌膵)(佐野壽昭)
下垂体
1-下垂体の非腫瘍性病変
2-下垂体の腫瘍性病変
内分泌膵
1-内分泌膵の腫瘍性病変
2-内分泌膵の非腫瘍性病変
3 甲状腺と副甲状腺(笹野公伸)
甲状腺
1-甲状腺非腫瘍性病変
2-甲状腺腫瘍性病変
副甲状腺
1-副甲状腺機能低下症
2-副甲状腺機能亢進症
4 副腎皮質と髄質
副腎皮質
1-副腎皮質非腫瘍性病変
2-副腎皮質腫瘍性病変
副腎髄質
15.泌尿器系(長嶋洋治)
1 腎臓
1-原発性糸球体疾患
2-腎血管障害
3-間質性腎疾患
4-全身性疾患による腎障害
5-先天異常,腫瘍と外傷
2 尿路系
1-尿路結石
2-尿路の炎症
3-神経因性膀胱
16.女性生殖器
1 子宮と卵管(福永眞治)
外陰部
腟
子宮
1-奇形
2-子宮の炎症
3-子宮の反応性増殖性病変
4-子宮の上皮性腫瘍および関連病変
5-子宮の非上皮性腫瘍
6-絨毛性疾患
卵管
2 卵巣
1-非腫瘍性病変
2-卵巣腫瘍
3 乳腺(土屋眞一,前田一郎)
1-上皮性腫瘍,良性
2-上皮性腫瘍,悪性
3-結合織性および上皮性混合腫瘍
4-非上皮性悪性腫瘍
5-乳腺症
6-腫瘍様病変
17.男性生殖器(内田克典,白石泰三)
1 前立腺
2 精巣
精巣膿瘍
18.造血器(吉野 正)
造血細胞の分化と造血の場
赤血球系の異常
貧血症
白血球系(リンパ組織以外)の異常
1-好中球減少症
2-好中球増多症
3-好中球の質的な異常
4-好酸球増多症
5-リンパ球増多症
6-リンパ球減少症
血小板系の異常
白血病と骨髄異形成症候群
1-慢性骨髄増殖性疾患
2-骨髄異形成症候群
3-急性骨髄性白血病(AML)
4-慢性リンパ性白血病/小細胞性リンパ腫
5-急性リンパ芽球性白血病/リンパ腫(ALL/LBL)
リンパ組織の異常
1-反応性リンパ節過形成
2-血球貪食症候群
3-ランゲルハンス組織球症
4-悪性リンパ腫
脾腫
19.運動器(長谷川 匡)
1 骨,関節
骨
1-非腫瘍性疾患
2-骨腫瘍
関節
2 軟部組織と筋肉
1-軟部腫瘍
2-非腫瘍性病変
20.皮膚(三上芳喜)
1-炎症性疾患
2-角化症
3-紫斑と血管炎
4-水疱症
5-脂肪織炎
6-感染性疾患
7-母斑と母斑症
8-腫瘍性疾患
21.脳-神経系(澤田達男)
1 中枢神経系
1-脳浮腫と脳ヘルニア
2-脳血管障害
3-頭部外傷
4-腫瘍
5-感染症
6-脱髄性疾患
7-栄養障害,代謝障害,中毒
8-神経変性疾患
9-運動ニューロン病
10-発生異常
2 末梢神経系
1-末梢神経障害
2-腫瘍
3 背髄疾患
背髄および神経根圧迫
4 筋疾患
骨格筋
22.臨床医学としての病理学
1 剖検とその意義(黒田 誠)
1-解剖の種類と目的
2-病理解剖の現状
3-病理解剖の目的
4-病理解剖に関する規則と手続き
5-病理解剖の実施
6-病理解剖時の注意点
7-病理解剖結果の報告
8-病理解剖記録等の整理保管
9-病院による病理解剖の内容の違い
10-最近の病理解剖の傾向
11-医療訴訟などからみた病理解剖の社会的な意義
2 病理組織診断(真鍋俊明)
1-臨床の現場における病理組織検査とは
2-病院における病理検査室,病理医の立場
3-病理検査法
4-病理標本の取扱いと組織切片の作り方
5-特殊な病理組織検査法と摘出組織の他診断法への応用
6-病理組織診断のつけ方
7-病態の把握の仕方,予後の推定と治療方針の決定
8-病理診断報告書の構成
9-病理診断の精度管理
10-病理検体や診断書の保管
3 細胞診(水口國雄)
1-細胞診とは
2-細胞診の歴史
3-細胞診の種類
4-細胞診の特徴(利点,欠点)
5-細胞診の実際
6-細胞の異型度判定
7-結果報告様式
8-精度管理(精度保証)
9-細胞診の制度
10-細胞診各論
4 分子病理診断(安井 弥)
1-分子病理診断の定義
2-検体と方法
3-免疫染色を利用した分子病理診断
4-臨床検体を用いた遺伝子診断
5-染色体異常に基づいた分子病理診断
6-今後の分子病理診断
付章 剖検・標本作製・人体正常臓器重量(大西義久,福田剛明)
1 解剖手技概説
1-解剖の種類と目的
2-解剖に関する規程
3-剖検の手技
2 組織標本作製
1-検索対象
2-病理診断の手順
3-術中迅速診断
4-病理標本作製の順序
5-組織化学,酵素組織化学
6-ラジオオートグラフィー
7-免疫組織化学および分子病理学的手法
8-電子顕微鏡
9-細胞診
3 人体正常臓器重量
・付録1 略語表
・付録2 主要ながん抑制遺伝子
・索引