第1版の序
専門分野としての歯科医学は臨床治療の進歩も含めてたえず変化し続けている.知識の増大と技術の改善に伴って,口腔組織学に対して高い評価がなされるとともに,精度の高い補綴材料が開発されてきた.基礎生物科学における各分野での研究が,このような知識の増大に貢献してきた.そして本書では,口腔組織の顕微鏡的解剖学領域で最近進歩がみられた多くの事柄について述べられている.最も大切なことは,本書ではこのような最新の知見を,専門課程初年次の学生(歯科衛生専攻であれ歯科医学専攻であれ)が容易にその内容を消化できるような形で述べられている点である.本文と図版(図表および光学顕微鏡写真ならびに電子顕微鏡写真)は学習しやすいように密接な位置に配してある.
本書は,従来の口腔組織学教科書よりも多い27の主題項目と章に分けられている.個々の章は,いずれもわれわれ執筆者が現今の歯科教育課程で必要と考える分野を表している.各章はどれも比較的短くまとめられており,学生諸君の興味をひくような記述形式をとっている.“はじめに”に述べられた解説,学習目標,その章の主題内容のあらまし,その章の概要,自己評価のための復習事項,および参考書類などの諸点は,学生諸君がその章の内容を理解し,自分のものとするのにいっそう役立つものと思う.
各章間にはある程度重複するところもあるが,個々の章はそれぞれ完全な一つの単位にまとめられている.これは教師が各自の教育課程プランに従い,その必要性に応じて教材の取捨選択ができるようにとの配慮からである.歯の移動あるいは抜歯部位の創傷治癒の組織学に関するものなど,いくつかの章では臨床との直接的な関連について述べられており,その他の章では臨床との関連については各章の末尾で触れられている.
本書は,主題分野によって7篇に分けられている.第I編では頭蓋,顔面部の異常も含めて出生前の発生について述べてある.矯正歯科医であり基礎科学者でもある著者の執筆した第5章では,小児歯科学および矯正歯科学にとって重要な基本的な知識を紹介している.また人間の寿命の延長と,それに従って高齢者に対する歯科医師や歯科衛生士の責任がますことを考慮して,口腔組織の老化に関する章(第6章)を加えた.
第II編では歯の発生,歯の萌出およびそれと密接に関連する問題である歯の脱落に関する知見を扱っている.したがって本編は第I編の顎の発達に関する項に密接につながっており,また乳歯の発生から脱落消失に至る寿命について述べられている.さらに本編では歯の発育に対するビタミン類および副甲状腺ホルモンに関する知見も加えられている.この章は歯がいろいろな物質の取り込みや欠乏に対しても無縁のものではないことを再確認するのに役立つ.さらにまた,Dr.Henry M.Leicesterが『Biochemistry of the Teeth』(C.V.Mosby,St.Louis,1949)において見事に総説されている広汎な研究についても,これを再確認するうえで役立つ.また,将来その影響について歯科医師が臨床の場でおそらく当面すると思われるフッ化ナトリウムやテトラサイクリンの取り込みについても論述されている.
第III編では,歯の組織構造に関する事項が取り扱われている.第23章では乳歯列と永久歯列の比較がなされており,これは過去何年もの間にこれら2種の歯列の違いについて学生諸君から寄せられた数多くの質問に対する答えでもある.本編は,また,歯における疼痛経路および推定される疼痛伝達の機序についても詳しく述べてある.
第IV編は軟組織に関するもので,口腔粘膜とその神経支配に関する組織学が従来からの内容も含めて述べられている.ここではさらに歯と関係のある副鼻腔や鼻粘膜および口腔組織学で通常みすごされている口腔咽頭部,すなわち扁桃に関する章が設けられている.さらに味覚および嗅覚に関する章も加えられている.これは,われわれは,今日の歯科医師にとって口腔およびそこに存在する味蕾の構造と機能,ならびにそれらと嗅覚器官との関係について理解しておくことが必要であると考えるからである.
第V編では歯周組織を取り扱っており,歯の支持組織について従来からの内容も含めて述べられている.第22章では抜歯部位を例にとり,創傷治癒について論述する.また第23章では各種の矯正に伴う歯の移動によって生じる歯周組織の組織学的変化について述べられている(この章も,この問題に関するおびただしい数の学生諸君の質問に対する答えである).本編最後の章では歯の移植やインプラント埋入後の組織学的変化について述べられている.これら2つの主題はともに将来の実地臨床の場での経験について見通しを与えるものと思う.
第VI編では唾液の産生および歯面におけるペリクルやプラークの形成,初期齲蝕,歯石形成についての知見を述べている.さらに唾液腺の発生,構造および機能ならびに唾液および口腔内細菌の特徴と齲蝕におけるこれらの作用について掘り下げた論述がなされている.
第VII編においては顎関節について,その発生の初期から出生後の発達,小児期から成人期に至るまでの成長,さらには老年期に至るまでの機能および臨床面での論述がなされている.
著者らは,本書が口腔組織の顕微鏡的解剖学および発生学についての入門書として,十分,学習のお役に立つことを希望する.本書が教科書としていっそう充実したものになるよう,諸氏のご批評,ご提言,ご批判を賜れば幸甚である.
James K.Avery
第2版の序
歯科医学は,基礎および臨床科学の進歩と知識の増加に伴ってたえず発展している.歯科医師というものは研究を通じて,常に最新の知識を身につけ,新しい技術の開発や刷新がなされても,それに対応できるように心がけなければならない.また,新しい治療に必要な知識の習得と技術の向上のために,最新の学術,研究の勉強を怠ってはならない.
この教科書の役割は,歯科学生に必要な生物学的概念と新しい科学技術を理解しうる能力を高めることで,これに関する学習法は,各章の論考の項目に記述してある.さらに各章には目標,臨床応用,要約,自習課題など特色ある項目も含まれている.各章は独立したユニットとして構成されているが,それぞれの間には多少の重複がある.これは意図的なはからいで,これにより教師は独自のカリキュラムを容易に組むことができる.また,本書の特徴として,本文と図表を左右または近くに並べてある.この形式は視覚に訴えやすく,学生の学習効果を増大するものと思われる.
この教科書は歯学のカリキユラムで,それぞれ特定の専門分野に精通した著名な学者によってもたらされた膨大な歯学論文の集大成である.これらの学識は各先生方が,それぞれの研究テーマについて長年にわたる研究によって培われたものである.この第2版は古きを修正し,最新の情報を載せて詳細に論じており,学生にとっては学習しやすく,教師にとっても講義しやすくなったと思う.この書が歯科医学を学ぶ者,そして指導する者の双方にとって十分役立つものと信じる.
James K.Avery,編者
謝辞
この“口腔組織・発生学”教科書の作成は,ミシガン大学歯学部,口腔組織学講座の先生方の共同作業によって始められました.最初は,組織学の講義に使用するために,一連のスライドテープを作ろうというDr.Donald Strachanの提案により始められたのです.このスライドテープは間もなく教育資料室の有能な人々の手を借り,講義便覧へと発展しました.これらの便覧,特に初期の版の作成には多くの歯学部学生が力を尽してくれました.歯牙移動の研究を極めたDrs.Norman WilhelmsonとJames McNamaraそれから,歯の萌出についての知識に貢献されたDrs.John GreggとDavid Johnsen,さらに顔面発育の研究をされたDr.Carla Evansの方々にわれわれは感謝の意を表します.Drs.Jim Jackson,Thomas SimpsonおよびArthur Tomaroには,それぞれビタミンとホルモンの作用の研究,オキシタラン線維および味覚と嗅覚に研究面で援助をいただきました.
この教科書の最初のイラストはとても有能な歯学部学生によって描かれました.すなわち,Dr.Jeff Clarkのイラストは初めの項の章に載っており,また,この教科書全体にわたって描かれている大部分のイラストはAlayne Spencer Evansによってなされました.この改訂第2版で,その他のイラストはMrs.Patricia WhittlerとChris Jungが作成しました.歯学部学生のなかにはSteve Olsen,Gary BilikおよびThomas Simmonsらの卓越した写真家がおり,初版本の写真は彼らによって作られました.Mr.John VireyとMr.Warren Wheelerは素晴らしい顕微鏡写真を用意してくれました.また,われわれはさらに,多くの電子顕微鏡写真を提供されたDrs.Charles CoxとSoo D.Leeに,また,組織標本を作成していただいたMr.John Bakerにも謝意を表します.われわれは原稿をタイプしてくれた今は亡きMrs.Wadsworth,そして,Mrs.Lewicki,Mrs.Lopatin,Mrs.Gerlachに感謝いたします.
われわれは南カリフォルニア大学のDr.Sol Bernickに深い恩義を感じています.彼は生前,何度もわれわれの大学を訪れ,彼の有名な,厚切りセロイジン切片標本の作り方を教えてくれました.また,彼の作った多くの顕微鏡写真も,この本に載っております.エジプトのアレクサンドリア大学のDr.Nagat ElNesrにも感謝の意を表します.彼は1年間の有給休暇をわれわれの所で過ごし,その間,多くの章にわたって記述されました.かつてわれわれの組織学教室におられ,現在はアラバマ大学に移られたDr.Charles F.Cokは,どんな仕事でも必ず締切期限までにやり遂げるという信頼できる人であり,初版本に多くの貢献をしました.彼はまた,多くの学生や教職員を鼓舞し,教室に活気をもたらしました.Dr.Daniel Chiego,Jr.にも感謝の意を表します.彼はこの教室のメンバーの一員で,彼の提案により,この本の神経科学の分野はさらに充実したものになりました.
第2版の執筆者は,口腔組織の構造と機能の特異性についての専門的知識を勘案して選びました.各執筆者は,学生がそれぞれの課題をよりよく理解できるよう教材を適切に表現,説明して,この教科書におおいに貢献をしました.また,この第2版本で,Pauline Steele教授から編集の支援をいただいたことを感謝しております.教授はたいへん忍耐強く,注意深い方で,原稿の改善に甚大な努力をなされ,また,初版本で見落とした間違いを訂正してくれました.終わりに当たって,私の妻Dodyに再び感謝したいと思います.彼女は,この第2版を完成させたいという私の願いをよく理解してくれました.皆さんありがとう.
James K.Avery
訳者序文
初版訳の好評に編者,ミシガン大学のAvery教授は満足の意を表されていたが,内容をさらに充実した改訂第2版について,教授の強いご要望もあり,このたび上梓することができた.Avery教授は特にこの改訂版に際してインプラントと創傷治癒についての項目に期待を寄せられている.
近年,進歩の著しいインプラントの分野での新素材の開発は,セラミックを超えてかぎりなく骨に近づきつつあり,この意味においてインプラントの理論的な背景を論考されたことは重要なことと思われる.また,創傷の治癒過程についても化学的に詳細に記述してあり,他書に類をみないものになっていると思われる.改訂版でも膨大な資料のなかから豊富な図を入れ,簡潔に対照図と並べて解説してあり,学習しやすいように配慮されている.出版社のご好意により,最も鮮明な図を原版から選んだ.発生学と組織学の専門用語については,文部省の学術用語集(歯学編)をおもに参考とした.用語が見あたらない箇所については,読者の便宜を考えて適当と思われる日本語を選んだ.
改訂第2版の訳にあたっては初版の2名に加えて,東北大の加賀山 学教授に歯の構造についてご就筆いただいた.また日本歯科大学の牛山順司名誉教授には臨床歯科全般の原稿についてご指摘を賜った.日本歯科大学新潟歯学部の吉江紀夫助教授には本書をまとめるに際して種々ご高配いただいた.ここに厚く感謝の意を表します.
1999年4月20日 訳者代表 寺木良巳
専門分野としての歯科医学は臨床治療の進歩も含めてたえず変化し続けている.知識の増大と技術の改善に伴って,口腔組織学に対して高い評価がなされるとともに,精度の高い補綴材料が開発されてきた.基礎生物科学における各分野での研究が,このような知識の増大に貢献してきた.そして本書では,口腔組織の顕微鏡的解剖学領域で最近進歩がみられた多くの事柄について述べられている.最も大切なことは,本書ではこのような最新の知見を,専門課程初年次の学生(歯科衛生専攻であれ歯科医学専攻であれ)が容易にその内容を消化できるような形で述べられている点である.本文と図版(図表および光学顕微鏡写真ならびに電子顕微鏡写真)は学習しやすいように密接な位置に配してある.
本書は,従来の口腔組織学教科書よりも多い27の主題項目と章に分けられている.個々の章は,いずれもわれわれ執筆者が現今の歯科教育課程で必要と考える分野を表している.各章はどれも比較的短くまとめられており,学生諸君の興味をひくような記述形式をとっている.“はじめに”に述べられた解説,学習目標,その章の主題内容のあらまし,その章の概要,自己評価のための復習事項,および参考書類などの諸点は,学生諸君がその章の内容を理解し,自分のものとするのにいっそう役立つものと思う.
各章間にはある程度重複するところもあるが,個々の章はそれぞれ完全な一つの単位にまとめられている.これは教師が各自の教育課程プランに従い,その必要性に応じて教材の取捨選択ができるようにとの配慮からである.歯の移動あるいは抜歯部位の創傷治癒の組織学に関するものなど,いくつかの章では臨床との直接的な関連について述べられており,その他の章では臨床との関連については各章の末尾で触れられている.
本書は,主題分野によって7篇に分けられている.第I編では頭蓋,顔面部の異常も含めて出生前の発生について述べてある.矯正歯科医であり基礎科学者でもある著者の執筆した第5章では,小児歯科学および矯正歯科学にとって重要な基本的な知識を紹介している.また人間の寿命の延長と,それに従って高齢者に対する歯科医師や歯科衛生士の責任がますことを考慮して,口腔組織の老化に関する章(第6章)を加えた.
第II編では歯の発生,歯の萌出およびそれと密接に関連する問題である歯の脱落に関する知見を扱っている.したがって本編は第I編の顎の発達に関する項に密接につながっており,また乳歯の発生から脱落消失に至る寿命について述べられている.さらに本編では歯の発育に対するビタミン類および副甲状腺ホルモンに関する知見も加えられている.この章は歯がいろいろな物質の取り込みや欠乏に対しても無縁のものではないことを再確認するのに役立つ.さらにまた,Dr.Henry M.Leicesterが『Biochemistry of the Teeth』(C.V.Mosby,St.Louis,1949)において見事に総説されている広汎な研究についても,これを再確認するうえで役立つ.また,将来その影響について歯科医師が臨床の場でおそらく当面すると思われるフッ化ナトリウムやテトラサイクリンの取り込みについても論述されている.
第III編では,歯の組織構造に関する事項が取り扱われている.第23章では乳歯列と永久歯列の比較がなされており,これは過去何年もの間にこれら2種の歯列の違いについて学生諸君から寄せられた数多くの質問に対する答えでもある.本編は,また,歯における疼痛経路および推定される疼痛伝達の機序についても詳しく述べてある.
第IV編は軟組織に関するもので,口腔粘膜とその神経支配に関する組織学が従来からの内容も含めて述べられている.ここではさらに歯と関係のある副鼻腔や鼻粘膜および口腔組織学で通常みすごされている口腔咽頭部,すなわち扁桃に関する章が設けられている.さらに味覚および嗅覚に関する章も加えられている.これは,われわれは,今日の歯科医師にとって口腔およびそこに存在する味蕾の構造と機能,ならびにそれらと嗅覚器官との関係について理解しておくことが必要であると考えるからである.
第V編では歯周組織を取り扱っており,歯の支持組織について従来からの内容も含めて述べられている.第22章では抜歯部位を例にとり,創傷治癒について論述する.また第23章では各種の矯正に伴う歯の移動によって生じる歯周組織の組織学的変化について述べられている(この章も,この問題に関するおびただしい数の学生諸君の質問に対する答えである).本編最後の章では歯の移植やインプラント埋入後の組織学的変化について述べられている.これら2つの主題はともに将来の実地臨床の場での経験について見通しを与えるものと思う.
第VI編では唾液の産生および歯面におけるペリクルやプラークの形成,初期齲蝕,歯石形成についての知見を述べている.さらに唾液腺の発生,構造および機能ならびに唾液および口腔内細菌の特徴と齲蝕におけるこれらの作用について掘り下げた論述がなされている.
第VII編においては顎関節について,その発生の初期から出生後の発達,小児期から成人期に至るまでの成長,さらには老年期に至るまでの機能および臨床面での論述がなされている.
著者らは,本書が口腔組織の顕微鏡的解剖学および発生学についての入門書として,十分,学習のお役に立つことを希望する.本書が教科書としていっそう充実したものになるよう,諸氏のご批評,ご提言,ご批判を賜れば幸甚である.
James K.Avery
第2版の序
歯科医学は,基礎および臨床科学の進歩と知識の増加に伴ってたえず発展している.歯科医師というものは研究を通じて,常に最新の知識を身につけ,新しい技術の開発や刷新がなされても,それに対応できるように心がけなければならない.また,新しい治療に必要な知識の習得と技術の向上のために,最新の学術,研究の勉強を怠ってはならない.
この教科書の役割は,歯科学生に必要な生物学的概念と新しい科学技術を理解しうる能力を高めることで,これに関する学習法は,各章の論考の項目に記述してある.さらに各章には目標,臨床応用,要約,自習課題など特色ある項目も含まれている.各章は独立したユニットとして構成されているが,それぞれの間には多少の重複がある.これは意図的なはからいで,これにより教師は独自のカリキュラムを容易に組むことができる.また,本書の特徴として,本文と図表を左右または近くに並べてある.この形式は視覚に訴えやすく,学生の学習効果を増大するものと思われる.
この教科書は歯学のカリキユラムで,それぞれ特定の専門分野に精通した著名な学者によってもたらされた膨大な歯学論文の集大成である.これらの学識は各先生方が,それぞれの研究テーマについて長年にわたる研究によって培われたものである.この第2版は古きを修正し,最新の情報を載せて詳細に論じており,学生にとっては学習しやすく,教師にとっても講義しやすくなったと思う.この書が歯科医学を学ぶ者,そして指導する者の双方にとって十分役立つものと信じる.
James K.Avery,編者
謝辞
この“口腔組織・発生学”教科書の作成は,ミシガン大学歯学部,口腔組織学講座の先生方の共同作業によって始められました.最初は,組織学の講義に使用するために,一連のスライドテープを作ろうというDr.Donald Strachanの提案により始められたのです.このスライドテープは間もなく教育資料室の有能な人々の手を借り,講義便覧へと発展しました.これらの便覧,特に初期の版の作成には多くの歯学部学生が力を尽してくれました.歯牙移動の研究を極めたDrs.Norman WilhelmsonとJames McNamaraそれから,歯の萌出についての知識に貢献されたDrs.John GreggとDavid Johnsen,さらに顔面発育の研究をされたDr.Carla Evansの方々にわれわれは感謝の意を表します.Drs.Jim Jackson,Thomas SimpsonおよびArthur Tomaroには,それぞれビタミンとホルモンの作用の研究,オキシタラン線維および味覚と嗅覚に研究面で援助をいただきました.
この教科書の最初のイラストはとても有能な歯学部学生によって描かれました.すなわち,Dr.Jeff Clarkのイラストは初めの項の章に載っており,また,この教科書全体にわたって描かれている大部分のイラストはAlayne Spencer Evansによってなされました.この改訂第2版で,その他のイラストはMrs.Patricia WhittlerとChris Jungが作成しました.歯学部学生のなかにはSteve Olsen,Gary BilikおよびThomas Simmonsらの卓越した写真家がおり,初版本の写真は彼らによって作られました.Mr.John VireyとMr.Warren Wheelerは素晴らしい顕微鏡写真を用意してくれました.また,われわれはさらに,多くの電子顕微鏡写真を提供されたDrs.Charles CoxとSoo D.Leeに,また,組織標本を作成していただいたMr.John Bakerにも謝意を表します.われわれは原稿をタイプしてくれた今は亡きMrs.Wadsworth,そして,Mrs.Lewicki,Mrs.Lopatin,Mrs.Gerlachに感謝いたします.
われわれは南カリフォルニア大学のDr.Sol Bernickに深い恩義を感じています.彼は生前,何度もわれわれの大学を訪れ,彼の有名な,厚切りセロイジン切片標本の作り方を教えてくれました.また,彼の作った多くの顕微鏡写真も,この本に載っております.エジプトのアレクサンドリア大学のDr.Nagat ElNesrにも感謝の意を表します.彼は1年間の有給休暇をわれわれの所で過ごし,その間,多くの章にわたって記述されました.かつてわれわれの組織学教室におられ,現在はアラバマ大学に移られたDr.Charles F.Cokは,どんな仕事でも必ず締切期限までにやり遂げるという信頼できる人であり,初版本に多くの貢献をしました.彼はまた,多くの学生や教職員を鼓舞し,教室に活気をもたらしました.Dr.Daniel Chiego,Jr.にも感謝の意を表します.彼はこの教室のメンバーの一員で,彼の提案により,この本の神経科学の分野はさらに充実したものになりました.
第2版の執筆者は,口腔組織の構造と機能の特異性についての専門的知識を勘案して選びました.各執筆者は,学生がそれぞれの課題をよりよく理解できるよう教材を適切に表現,説明して,この教科書におおいに貢献をしました.また,この第2版本で,Pauline Steele教授から編集の支援をいただいたことを感謝しております.教授はたいへん忍耐強く,注意深い方で,原稿の改善に甚大な努力をなされ,また,初版本で見落とした間違いを訂正してくれました.終わりに当たって,私の妻Dodyに再び感謝したいと思います.彼女は,この第2版を完成させたいという私の願いをよく理解してくれました.皆さんありがとう.
James K.Avery
訳者序文
初版訳の好評に編者,ミシガン大学のAvery教授は満足の意を表されていたが,内容をさらに充実した改訂第2版について,教授の強いご要望もあり,このたび上梓することができた.Avery教授は特にこの改訂版に際してインプラントと創傷治癒についての項目に期待を寄せられている.
近年,進歩の著しいインプラントの分野での新素材の開発は,セラミックを超えてかぎりなく骨に近づきつつあり,この意味においてインプラントの理論的な背景を論考されたことは重要なことと思われる.また,創傷の治癒過程についても化学的に詳細に記述してあり,他書に類をみないものになっていると思われる.改訂版でも膨大な資料のなかから豊富な図を入れ,簡潔に対照図と並べて解説してあり,学習しやすいように配慮されている.出版社のご好意により,最も鮮明な図を原版から選んだ.発生学と組織学の専門用語については,文部省の学術用語集(歯学編)をおもに参考とした.用語が見あたらない箇所については,読者の便宜を考えて適当と思われる日本語を選んだ.
改訂第2版の訳にあたっては初版の2名に加えて,東北大の加賀山 学教授に歯の構造についてご就筆いただいた.また日本歯科大学の牛山順司名誉教授には臨床歯科全般の原稿についてご指摘を賜った.日本歯科大学新潟歯学部の吉江紀夫助教授には本書をまとめるに際して種々ご高配いただいた.ここに厚く感謝の意を表します.
1999年4月20日 訳者代表 寺木良巳
第I編 頭蓋顔面領域の発生と成熟
第1章 ヒトの発生/寺木良巳……2
James K.Avery and Nagat M.ElNesr
ヒト胚子の起源/2
出生前発生期間/4
神経系の発生/6
消化器系の発生/7
筋肉系の発生/8
心臓脈管系の発生/10
骨格系の発生/12
出生前発育中にみられる形態変化/13
出産/15
異常発生/15
先天奇形の遺伝的原因/16
先天奇形の原因となる環境因子/17
第2章 鰓弓,顔面ならびに口蓋の発生/寺木良巳……20
James K.Avery
原始口腔(口鼻腔)の発生/21
鰓弓/21
甲状腺/23
顔面の発生/23
耳の発生/25
顔面の形成/25
口蓋の発生/26
舌の発生/26
口蓋突起拳上と閉鎖/27
顔面と鰓弓の血管/28
顔面軟骨の発生/30
顔面筋の発生/31
顔面の神経支配/32
発生異常/33
第3章 顔面骨格の軟骨と骨の発生/寺木良巳……38
James K.Avery
初期頭蓋の発生/38
顔面骨格の成長/40
胎生後期における発生/48
第4章 顔面の生後成長,出生より思春期後まで/寺木良巳……52
Carla A.Evans
成長のタイミング/53
成長の諸過程/55
特異な成長領域/56
成長の調節/57
遺伝と環境/57
異常発生/57
第II編 歯と支持組織の発生
第5章 歯の発生:歯冠形成/寺木良巳……62
Nicholas P.Piesco and James K.Avery
歯組織の起源/63
蕾状期,帽状期および鐘状期/65
歯髄器の発生/66
歯の発生における上皮と間葉の相互関係/68
象牙質の形成/69
エナメル質の形成/72
歯冠の成長および完成/77
歯冠と周囲の歯小窩/78
第6章 歯の発生:歯根と支持組織/寺木良巳……81
Nagat M.ElNer and James K.Avery
上皮鞘の発生/82
単根歯の形成/82
多根歯の形成/84
歯根形成異常/85
上皮鞘(ヘルトウィッヒ)/86
歯小嚢/87
セメント質の発生(セメント質形成)/88
歯根膜(歯周靭帯)の発生/90
歯槽突起の発生/91
第7章 歯の萌出と脱落/寺木良巳……95
Nagat M.ElNer and James K.Avery
萌出に至る歯の移動/95
歯の萌出を引き起こすと思われる要因/103
歯の萌出の年代表/103
乳歯の脱落/105
乳歯の脱落を起こす要因/106
歯根および骨吸収/106
前歯の吸収パターン/109
臼歯の吸収パターン/109
乳歯の異常行動/109
第8章 歯と骨の発生に作用する因子/寺木良巳……112
James K.Avery
ビタミンA欠乏(症)/112
ビタミンC欠乏(症)/113
ビタミンD欠乏(症)/114
副甲状腺(上皮小体)ホルモン/114
テトラサイクリンおよびフッ化物/116
第III編 歯周組織と顎関節の構造
第9章 歯周組織の組織学:歯槽骨,セメント質,歯根膜(歯周靭帯)/寺木良巳……124
James K.Avery
歯槽突起/124
セメント質/129
歯根膜(歯周靭帯)/132
第10章 骨内インプラントの組織学/寺木良巳……140
Robert B.O' Neal and Marion J.Edge
骨-インプラントの接合部/140
上皮組織の接合/143
結合組織の接合/144
インプラント周囲の感染/146
臨床上の考察/148
第11章 歯の移動に伴う組織学的変化/寺木良巳……151
Carla A.Evans and James K.Avery
歯の移動の基本/151
組織学的変化/154
安定と再発/159
第12章 創傷と治癒/寺木良巳……161
Francisco Rivera-Hidalgo'
血液凝固と炎症の初期現象/162
細胞活動と急性炎症の成立/165
創傷が回復に向かう過程/168
歯牙にかかわる創傷/173
第13章 顎関節の構造と機能/寺木良巳……173
James K.Avery and Sol Bernick
組織学的構造/178
血管および神経支配/181
咀嚼筋/183
顎関節の機能と臨床/185
顎関節の加齢変化/186
第IV編 歯の構造
第14章 エナメル質の組織学/加賀山学……190
James W.Simmelink
エナメル小柱/190
エナメル質の結晶/193
有機基質/194
構造的特徴/195
脱灰/198
第15章 象牙質の組織学/加賀山学……203
Nicholas P.Piesco
象牙質の構造と分類/204
象牙細管の内容/209
象牙質形成の付加的性質/211
象牙質基質の組成:無機基質と有機基質/212
象牙質の液体,透過性,感受性/216
第16章 歯髄の組織学/加賀山学……219
Danial J.Chiego,Jr.
歯髄の構築/220
歯髄の細胞/220
歯髄の脈管/224
歯髄の神経/226
象牙質の痛覚伝達に関する学説/229
環境的・医原的外傷に対する歯髄の反応/230
窩洞形成後の修復/231
第17章 乳歯と永久歯の比較/加賀山学……235
David C.Johnsen
歯の数と大きさ/236
歯の発生/237
歯の構造/238
歯髄の大きさと形/239
副根管/240
歯列弓の形と歯の位置/240
歯根吸収と歯髄壊死/242
外傷後遺症/243
エナメル質欠損の頻度/244
第V編 軟組織の構造
第18章 口腔粘膜と扁桃の組織学/相山誉夫……248
Donald S.Strachan
口腔上皮の発生と構造/250
口腔上皮の代謝回転/250
上皮と結合組織の結合/252
口腔粘膜の機能による分類/254
上皮内のノンケラチノサイト/260
扁桃/262
第19章 歯肉と上皮付着の組織学/相山誉夫……267
James K.Avery
発生/268
遊離歯肉(自由歯肉)/268
付着歯肉/269
歯間乳頭/271
コル/271
ケラチノサイト(角質産生細胞)/271
上皮内のノンケラチノサイト(角質非産生細胞)/272
上皮と固有層の結合/273
粘膜固有層/274
機能/275
第20章 口腔組織の神経支配/相山誉夫……277
Donald S.Strachan,Daniel J.Chiego,Jr.and Dennis F.Turner
口腔領域と関連する神経系の分類/278
口腔粘膜に存在する末梢体性感覚受容器の構造と機能/279
小体感覚受容器/280
自由神経終末/282
神経叢/282
特殊な感覚の分布/283
味覚と味覚受容器/284
味覚を担う舌乳頭/284
味蕾の構造/286
味覚受容器の神経支配/288
味覚受容器の機能/289
第21章 唾液腺の発生,構造と機能/相山誉夫……292
Robert M.Klein
唾液腺の発生/292
唾液腺の発生過程/295
唾液腺の分類/298
大唾液腺/299
唾液腺の一般構造/300
導管系/301
導管系の組織学/302
分泌部(腺房)の組織学/303
腺房の組織構造/308
結合組織細胞/308
唾液腺の神経支配/308
唾液腺の薬理学/309
分泌調節/310
唾液腺から分泌される成長因子とペプチド/311
大唾液腺の組織学的特性に基づく区分/312
小唾液腺の組織学的特性に基づく区分/313
第22章 唾液,ペリクル,プラーク,歯石の組織学/相山誉夫……318
James K.Avery
唾液/319
ペリクル/320
プラーク/321
歯石/324
第23章 鼻粘膜,副鼻腔,嗅覚の組織学/相山誉夫……328
Donald S.Strachan
鼻腔/328
副鼻腔/331
嗅覚/333
Glossary/339
日本語索引/356
外国語索引/364
第1章 ヒトの発生/寺木良巳……2
James K.Avery and Nagat M.ElNesr
ヒト胚子の起源/2
出生前発生期間/4
神経系の発生/6
消化器系の発生/7
筋肉系の発生/8
心臓脈管系の発生/10
骨格系の発生/12
出生前発育中にみられる形態変化/13
出産/15
異常発生/15
先天奇形の遺伝的原因/16
先天奇形の原因となる環境因子/17
第2章 鰓弓,顔面ならびに口蓋の発生/寺木良巳……20
James K.Avery
原始口腔(口鼻腔)の発生/21
鰓弓/21
甲状腺/23
顔面の発生/23
耳の発生/25
顔面の形成/25
口蓋の発生/26
舌の発生/26
口蓋突起拳上と閉鎖/27
顔面と鰓弓の血管/28
顔面軟骨の発生/30
顔面筋の発生/31
顔面の神経支配/32
発生異常/33
第3章 顔面骨格の軟骨と骨の発生/寺木良巳……38
James K.Avery
初期頭蓋の発生/38
顔面骨格の成長/40
胎生後期における発生/48
第4章 顔面の生後成長,出生より思春期後まで/寺木良巳……52
Carla A.Evans
成長のタイミング/53
成長の諸過程/55
特異な成長領域/56
成長の調節/57
遺伝と環境/57
異常発生/57
第II編 歯と支持組織の発生
第5章 歯の発生:歯冠形成/寺木良巳……62
Nicholas P.Piesco and James K.Avery
歯組織の起源/63
蕾状期,帽状期および鐘状期/65
歯髄器の発生/66
歯の発生における上皮と間葉の相互関係/68
象牙質の形成/69
エナメル質の形成/72
歯冠の成長および完成/77
歯冠と周囲の歯小窩/78
第6章 歯の発生:歯根と支持組織/寺木良巳……81
Nagat M.ElNer and James K.Avery
上皮鞘の発生/82
単根歯の形成/82
多根歯の形成/84
歯根形成異常/85
上皮鞘(ヘルトウィッヒ)/86
歯小嚢/87
セメント質の発生(セメント質形成)/88
歯根膜(歯周靭帯)の発生/90
歯槽突起の発生/91
第7章 歯の萌出と脱落/寺木良巳……95
Nagat M.ElNer and James K.Avery
萌出に至る歯の移動/95
歯の萌出を引き起こすと思われる要因/103
歯の萌出の年代表/103
乳歯の脱落/105
乳歯の脱落を起こす要因/106
歯根および骨吸収/106
前歯の吸収パターン/109
臼歯の吸収パターン/109
乳歯の異常行動/109
第8章 歯と骨の発生に作用する因子/寺木良巳……112
James K.Avery
ビタミンA欠乏(症)/112
ビタミンC欠乏(症)/113
ビタミンD欠乏(症)/114
副甲状腺(上皮小体)ホルモン/114
テトラサイクリンおよびフッ化物/116
第III編 歯周組織と顎関節の構造
第9章 歯周組織の組織学:歯槽骨,セメント質,歯根膜(歯周靭帯)/寺木良巳……124
James K.Avery
歯槽突起/124
セメント質/129
歯根膜(歯周靭帯)/132
第10章 骨内インプラントの組織学/寺木良巳……140
Robert B.O' Neal and Marion J.Edge
骨-インプラントの接合部/140
上皮組織の接合/143
結合組織の接合/144
インプラント周囲の感染/146
臨床上の考察/148
第11章 歯の移動に伴う組織学的変化/寺木良巳……151
Carla A.Evans and James K.Avery
歯の移動の基本/151
組織学的変化/154
安定と再発/159
第12章 創傷と治癒/寺木良巳……161
Francisco Rivera-Hidalgo'
血液凝固と炎症の初期現象/162
細胞活動と急性炎症の成立/165
創傷が回復に向かう過程/168
歯牙にかかわる創傷/173
第13章 顎関節の構造と機能/寺木良巳……173
James K.Avery and Sol Bernick
組織学的構造/178
血管および神経支配/181
咀嚼筋/183
顎関節の機能と臨床/185
顎関節の加齢変化/186
第IV編 歯の構造
第14章 エナメル質の組織学/加賀山学……190
James W.Simmelink
エナメル小柱/190
エナメル質の結晶/193
有機基質/194
構造的特徴/195
脱灰/198
第15章 象牙質の組織学/加賀山学……203
Nicholas P.Piesco
象牙質の構造と分類/204
象牙細管の内容/209
象牙質形成の付加的性質/211
象牙質基質の組成:無機基質と有機基質/212
象牙質の液体,透過性,感受性/216
第16章 歯髄の組織学/加賀山学……219
Danial J.Chiego,Jr.
歯髄の構築/220
歯髄の細胞/220
歯髄の脈管/224
歯髄の神経/226
象牙質の痛覚伝達に関する学説/229
環境的・医原的外傷に対する歯髄の反応/230
窩洞形成後の修復/231
第17章 乳歯と永久歯の比較/加賀山学……235
David C.Johnsen
歯の数と大きさ/236
歯の発生/237
歯の構造/238
歯髄の大きさと形/239
副根管/240
歯列弓の形と歯の位置/240
歯根吸収と歯髄壊死/242
外傷後遺症/243
エナメル質欠損の頻度/244
第V編 軟組織の構造
第18章 口腔粘膜と扁桃の組織学/相山誉夫……248
Donald S.Strachan
口腔上皮の発生と構造/250
口腔上皮の代謝回転/250
上皮と結合組織の結合/252
口腔粘膜の機能による分類/254
上皮内のノンケラチノサイト/260
扁桃/262
第19章 歯肉と上皮付着の組織学/相山誉夫……267
James K.Avery
発生/268
遊離歯肉(自由歯肉)/268
付着歯肉/269
歯間乳頭/271
コル/271
ケラチノサイト(角質産生細胞)/271
上皮内のノンケラチノサイト(角質非産生細胞)/272
上皮と固有層の結合/273
粘膜固有層/274
機能/275
第20章 口腔組織の神経支配/相山誉夫……277
Donald S.Strachan,Daniel J.Chiego,Jr.and Dennis F.Turner
口腔領域と関連する神経系の分類/278
口腔粘膜に存在する末梢体性感覚受容器の構造と機能/279
小体感覚受容器/280
自由神経終末/282
神経叢/282
特殊な感覚の分布/283
味覚と味覚受容器/284
味覚を担う舌乳頭/284
味蕾の構造/286
味覚受容器の神経支配/288
味覚受容器の機能/289
第21章 唾液腺の発生,構造と機能/相山誉夫……292
Robert M.Klein
唾液腺の発生/292
唾液腺の発生過程/295
唾液腺の分類/298
大唾液腺/299
唾液腺の一般構造/300
導管系/301
導管系の組織学/302
分泌部(腺房)の組織学/303
腺房の組織構造/308
結合組織細胞/308
唾液腺の神経支配/308
唾液腺の薬理学/309
分泌調節/310
唾液腺から分泌される成長因子とペプチド/311
大唾液腺の組織学的特性に基づく区分/312
小唾液腺の組織学的特性に基づく区分/313
第22章 唾液,ペリクル,プラーク,歯石の組織学/相山誉夫……318
James K.Avery
唾液/319
ペリクル/320
プラーク/321
歯石/324
第23章 鼻粘膜,副鼻腔,嗅覚の組織学/相山誉夫……328
Donald S.Strachan
鼻腔/328
副鼻腔/331
嗅覚/333
Glossary/339
日本語索引/356
外国語索引/364