序にかえて
1982 年に唇顎口蓋裂に起因する咬合異常の矯正治療が保険適用になってから,1996 年には,顎変形症の手術前・後の矯正治療が保険導入され,2002 年には,第一・第二鰓弓症候群,鎖骨頭蓋異骨症,Crouzon症候群,Treacher-Collins症候群,Pierre Robin症候群,Down症候群に起因した咬合異常の矯正治療が保険導入されました.
本書は,これらの疾患に起因する咬合異常の治療に対応した,保険請求ならびに診療についての要点をまとめたものです.
<本書の主な特徴>
★歯科矯正治療の流れを症例写真で解説し,理解しやすく工夫してあります.
★本文の解説の中で,特に注意を要する項目については基本的な考え方や留意事項をまとめました.
★各章とも,要所要所に色やマークをつけて,重要点が一目でわかるよう配慮しました.
★症例については,算定の基本がわかる具体例を提示しました.
★カルテに関しては,特に解説を要するものには右欄に「★」をつけ疑問点に答えました.
なお,カルテの表記では,便宜上,材料名の表記などを一部省略してあるところがあります.また解説上の相違点,表現のいたらなかった点,盛り込めなかった項目もあるかと思いますが,その点は次回改訂に委ねたいと思います.
本書を編集する際に,多くの方々のご協力をいただきましたが,あらためてここに深甚なる謝意を表します.
平成 15年9月
編者一同
1982 年に唇顎口蓋裂に起因する咬合異常の矯正治療が保険適用になってから,1996 年には,顎変形症の手術前・後の矯正治療が保険導入され,2002 年には,第一・第二鰓弓症候群,鎖骨頭蓋異骨症,Crouzon症候群,Treacher-Collins症候群,Pierre Robin症候群,Down症候群に起因した咬合異常の矯正治療が保険導入されました.
本書は,これらの疾患に起因する咬合異常の治療に対応した,保険請求ならびに診療についての要点をまとめたものです.
<本書の主な特徴>
★歯科矯正治療の流れを症例写真で解説し,理解しやすく工夫してあります.
★本文の解説の中で,特に注意を要する項目については基本的な考え方や留意事項をまとめました.
★各章とも,要所要所に色やマークをつけて,重要点が一目でわかるよう配慮しました.
★症例については,算定の基本がわかる具体例を提示しました.
★カルテに関しては,特に解説を要するものには右欄に「★」をつけ疑問点に答えました.
なお,カルテの表記では,便宜上,材料名の表記などを一部省略してあるところがあります.また解説上の相違点,表現のいたらなかった点,盛り込めなかった項目もあるかと思いますが,その点は次回改訂に委ねたいと思います.
本書を編集する際に,多くの方々のご協力をいただきましたが,あらためてここに深甚なる謝意を表します.
平成 15年9月
編者一同
歯科矯正治療保険請求ガイド
Contents
■【解説編】
1章 医療保険制度の概要と保険診療のしくみ
1 医療保険制度
2 健康保険法による規定
3 国民健康保険法による規定
4 老人保健法による規定
5 保険医の診療指針
6 診療報酬の算定
7 診療録の記載
2章 保険診療のための診療録,診療報酬明細書の記載
1 保険診療を行うためには
1.保険医の登録
2.「保険医療機関および保健医療養担当規則」の遵守
3.唇顎口蓋裂の施設基準
2 診療録記載のポイント
1.診療録の記載事項
2.「月日」,「部位」,「療法・処置」欄
3.「点数」,「負担金徴収額」欄
3 診療報酬請求にあたって
1.診療報酬明細書を書く
2.診療報酬明細書の記載事項
3.診療報酬請求書を書く
3章 歯科矯正に関する医療保険算定上の解説
1 歯科矯正
2 顎変形症(顎離断等の手術を必要とするものに限る)15
1.顎変形症にかかわる施設基準について
3 病名の記載
4 診療報酬明細書(レセプト)の記載要領
1.治療内容に関しての請求は全体の「その他」欄に記載する
5 算定の原則
6 算定
1.歯科矯正診断料
2.顎口腔機能診断料
3.歯科矯正管理料
4.歯科矯正セファログラム
5.模型調整
6.動的処置
7.印象採得
8.咬合採得
9.装着
10.撤去
11.セパレイティング
12.結紮
13.矯正装置
14.保定装置
15.鉤
16.帯環
17.ダイレクトボンドブラケット
18.フック
19.弾線
20.トルキングアーチ
21.附加装置
22.矯正用ろう着
23.床装置修理
24.特定保険医療材料料
4章 保険適用される歯科矯正診療の疾患解説
1 保険適用される歯科矯正診療とは
2 疾患解説
1.唇顎口蓋裂
2.第一・第二鰓弓症候群
3.Pierre Robin症候群(Pierre Robin syndrome)28
4.Crouzon症候群(Crouzon syndrome)28
5.鎖骨頭蓋異骨症(cleidocranial dysostosis)28
6.トリーチャー・コリンズ症候群(Treacher Collins syndrome)29
7.Down症候群(Downユs syndrome)29
8.歯科矯正治療,形成外科治療,言語治療を含めた現在の治療法について
コラム:育成医療・更生医療
5章 歯科矯正治療の流れ
1 顎変形症の診断と治療の進め方
2 顎離断を伴う顎変形症の治療例(その 1)―上顎骨が後退し下顎骨が過度に突出した,重度の骨格性下顎前突症例
1.初診・診断
2.治療経過((2)術前矯正〜(5)保定・メインテナンス)37
3 顎変形症の治療例(その 2)―上顎咬合平面の著しい左下がり傾斜を伴う骨格性上顎前突の顔面非対称症例
1.初診・診断
2.治療経過((2)術前矯正〜(5)保定・メインテナンス)42
■【症例編】
1 骨格性下顎前突,左側顔面萎縮をもつ顎変形症の治療法
(上下顎同時顎離断等の手術を必要とする顎変形症の歯科矯正)46
2 第一・第二鰓弓症候群による咬合異常
3 右側唇顎口蓋裂による反対咬合
(混合歯列期のリンガルアーチによる治療)61
4 口蓋裂による歯列不正(叢生)
(マルチブラケット法の治療)65
5 骨格性下顎前突に対しての外科的矯正治療例
6 口蓋裂単独症例による狭窄歯列
(拡大装置による治療)94
7 右側唇顎口蓋裂による反対咬合
(セクショナルアーチによる治療)99
8 両側口唇顎裂による上顎前突症例
(バイオネーターによる混合歯列期治療)104
付
索引
Contents
■【解説編】
1章 医療保険制度の概要と保険診療のしくみ
1 医療保険制度
2 健康保険法による規定
3 国民健康保険法による規定
4 老人保健法による規定
5 保険医の診療指針
6 診療報酬の算定
7 診療録の記載
2章 保険診療のための診療録,診療報酬明細書の記載
1 保険診療を行うためには
1.保険医の登録
2.「保険医療機関および保健医療養担当規則」の遵守
3.唇顎口蓋裂の施設基準
2 診療録記載のポイント
1.診療録の記載事項
2.「月日」,「部位」,「療法・処置」欄
3.「点数」,「負担金徴収額」欄
3 診療報酬請求にあたって
1.診療報酬明細書を書く
2.診療報酬明細書の記載事項
3.診療報酬請求書を書く
3章 歯科矯正に関する医療保険算定上の解説
1 歯科矯正
2 顎変形症(顎離断等の手術を必要とするものに限る)15
1.顎変形症にかかわる施設基準について
3 病名の記載
4 診療報酬明細書(レセプト)の記載要領
1.治療内容に関しての請求は全体の「その他」欄に記載する
5 算定の原則
6 算定
1.歯科矯正診断料
2.顎口腔機能診断料
3.歯科矯正管理料
4.歯科矯正セファログラム
5.模型調整
6.動的処置
7.印象採得
8.咬合採得
9.装着
10.撤去
11.セパレイティング
12.結紮
13.矯正装置
14.保定装置
15.鉤
16.帯環
17.ダイレクトボンドブラケット
18.フック
19.弾線
20.トルキングアーチ
21.附加装置
22.矯正用ろう着
23.床装置修理
24.特定保険医療材料料
4章 保険適用される歯科矯正診療の疾患解説
1 保険適用される歯科矯正診療とは
2 疾患解説
1.唇顎口蓋裂
2.第一・第二鰓弓症候群
3.Pierre Robin症候群(Pierre Robin syndrome)28
4.Crouzon症候群(Crouzon syndrome)28
5.鎖骨頭蓋異骨症(cleidocranial dysostosis)28
6.トリーチャー・コリンズ症候群(Treacher Collins syndrome)29
7.Down症候群(Downユs syndrome)29
8.歯科矯正治療,形成外科治療,言語治療を含めた現在の治療法について
コラム:育成医療・更生医療
5章 歯科矯正治療の流れ
1 顎変形症の診断と治療の進め方
2 顎離断を伴う顎変形症の治療例(その 1)―上顎骨が後退し下顎骨が過度に突出した,重度の骨格性下顎前突症例
1.初診・診断
2.治療経過((2)術前矯正〜(5)保定・メインテナンス)37
3 顎変形症の治療例(その 2)―上顎咬合平面の著しい左下がり傾斜を伴う骨格性上顎前突の顔面非対称症例
1.初診・診断
2.治療経過((2)術前矯正〜(5)保定・メインテナンス)42
■【症例編】
1 骨格性下顎前突,左側顔面萎縮をもつ顎変形症の治療法
(上下顎同時顎離断等の手術を必要とする顎変形症の歯科矯正)46
2 第一・第二鰓弓症候群による咬合異常
3 右側唇顎口蓋裂による反対咬合
(混合歯列期のリンガルアーチによる治療)61
4 口蓋裂による歯列不正(叢生)
(マルチブラケット法の治療)65
5 骨格性下顎前突に対しての外科的矯正治療例
6 口蓋裂単独症例による狭窄歯列
(拡大装置による治療)94
7 右側唇顎口蓋裂による反対咬合
(セクショナルアーチによる治療)99
8 両側口唇顎裂による上顎前突症例
(バイオネーターによる混合歯列期治療)104
付
索引