まえがき
患者のQOLに直結する口腔の健康の重要性が国民に理解されてくるにつれ,とりわけ歯周治療,口腔ケアの中心的な担い手の一人である歯科衛生士の責務がますます大きくなってきています.
このような社会の要請に応えるためには,患者個々のニーズに則した対応が必要となってきます.たとえば,歯周病予防や歯周治療後のメインテナンスのために,どのようにすれば健康な歯周組織が保たれるのか,セルフケアとプロフェッショナルケアのバランスをどうとればよいのか,などが問われます.
患者一人ひとりに適切な歯周治療,口腔ケアを実施するためには,エビデンスに基づく歯科医学的な情報を用いて,患者とのコミュニケーションをはかる必要があります.最近では,臨床現場の歯科衛生士が,エビデンスに基づく歯科医学的情報を今まで以上に求めていると聞いております.
ちょうどこのような時期に,「新編治癒の病理――臨床の疑問に基礎が答える」を出版しました.この本は,エビデンスに基づく臨床と基礎とを融合させた内容で,若い歯科医師のために,日々の臨床の中で疑問を抱いたときの解決の手がかりとして本を開いてもらうことが目的でした.
「新編治癒の病理」の出版直後から,「やさしい治癒のしくみとはたらき――歯周組織編」がほしいという要望が寄せられるようになりました.そこで,できるだけ専門的で詳しすぎる内容は避けて,臨床に関連する重要なポイントをテーマとして,本書を出版することとなりました.本書の構成内容は,「歯周組織のしくみと役割」,「歯周病の原因と病態」,「歯周組織の治癒」,とし,内容はコンパクトに,歯科衛生士にとって必須と思われる事項に絞りました.
心がけたことは,「むずかしいことをやさしく,やさしいことを面白く書く」ことでした.文章は,専門的な表現を極力避けて,かみくだいたやさしい説明を目指しました.専門用語は,頁の欄外に記載し,簡潔に解説しました.
組織像はあまりなじみがないかもしれませんが,エビデンスとして重要であり,患者への説明の際に使用することも考慮して,できるだけ多く掲載しました.組織像の理解のために,図中に説明を入れました.本文をよりよく理解してもらうために,大きく,見やすいイラストや写真を多数使用しました.また,「本文だけでは不十分,もっと知りたい」と望む読者もきっといるに違いないと考え,その内容は「ちょっと詳しく」の項で説明しました.さらに,臨床の現場から歯科衛生士の疑問としてしばしば出てくる質問を,「Q&A」として随所に散りばめました.文献は,重要不可欠なものに限定しました.
むずかしいことをやさしく,やさしいことを面白く書く」ことは非常にむずかしいことで,まだまだ不十分なことを痛感しています.ともあれ,本書が歯科衛生士の日常臨床において,エビデンスに基づく歯科医学的な情報となり,疑問に対する解答の助けになれば,大変嬉しいと思っています.さらに,歯学部学生にとっても基礎から臨床にわたる教科指向型(縦割り)の知識を,「歯周病」という疾患指向型に(横断して)整理するのに本書が役立つことを期待しています.
最後に,本書出版にあたり,イラスト作成に多大な協力を頂いた衣松高志先生,さらに写真の使用を快諾して下さった多くの先生方に心より感謝申し上げます.また,出版の企画にご理解・ご協力を賜った医歯薬出版株式会社の関係各位,特に本書の企画・編集に多大なご尽力を頂いた水島健二郎氏に心より御礼申し上げます.
2013年6月 下野正基
患者のQOLに直結する口腔の健康の重要性が国民に理解されてくるにつれ,とりわけ歯周治療,口腔ケアの中心的な担い手の一人である歯科衛生士の責務がますます大きくなってきています.
このような社会の要請に応えるためには,患者個々のニーズに則した対応が必要となってきます.たとえば,歯周病予防や歯周治療後のメインテナンスのために,どのようにすれば健康な歯周組織が保たれるのか,セルフケアとプロフェッショナルケアのバランスをどうとればよいのか,などが問われます.
患者一人ひとりに適切な歯周治療,口腔ケアを実施するためには,エビデンスに基づく歯科医学的な情報を用いて,患者とのコミュニケーションをはかる必要があります.最近では,臨床現場の歯科衛生士が,エビデンスに基づく歯科医学的情報を今まで以上に求めていると聞いております.
ちょうどこのような時期に,「新編治癒の病理――臨床の疑問に基礎が答える」を出版しました.この本は,エビデンスに基づく臨床と基礎とを融合させた内容で,若い歯科医師のために,日々の臨床の中で疑問を抱いたときの解決の手がかりとして本を開いてもらうことが目的でした.
「新編治癒の病理」の出版直後から,「やさしい治癒のしくみとはたらき――歯周組織編」がほしいという要望が寄せられるようになりました.そこで,できるだけ専門的で詳しすぎる内容は避けて,臨床に関連する重要なポイントをテーマとして,本書を出版することとなりました.本書の構成内容は,「歯周組織のしくみと役割」,「歯周病の原因と病態」,「歯周組織の治癒」,とし,内容はコンパクトに,歯科衛生士にとって必須と思われる事項に絞りました.
心がけたことは,「むずかしいことをやさしく,やさしいことを面白く書く」ことでした.文章は,専門的な表現を極力避けて,かみくだいたやさしい説明を目指しました.専門用語は,頁の欄外に記載し,簡潔に解説しました.
組織像はあまりなじみがないかもしれませんが,エビデンスとして重要であり,患者への説明の際に使用することも考慮して,できるだけ多く掲載しました.組織像の理解のために,図中に説明を入れました.本文をよりよく理解してもらうために,大きく,見やすいイラストや写真を多数使用しました.また,「本文だけでは不十分,もっと知りたい」と望む読者もきっといるに違いないと考え,その内容は「ちょっと詳しく」の項で説明しました.さらに,臨床の現場から歯科衛生士の疑問としてしばしば出てくる質問を,「Q&A」として随所に散りばめました.文献は,重要不可欠なものに限定しました.
むずかしいことをやさしく,やさしいことを面白く書く」ことは非常にむずかしいことで,まだまだ不十分なことを痛感しています.ともあれ,本書が歯科衛生士の日常臨床において,エビデンスに基づく歯科医学的な情報となり,疑問に対する解答の助けになれば,大変嬉しいと思っています.さらに,歯学部学生にとっても基礎から臨床にわたる教科指向型(縦割り)の知識を,「歯周病」という疾患指向型に(横断して)整理するのに本書が役立つことを期待しています.
最後に,本書出版にあたり,イラスト作成に多大な協力を頂いた衣松高志先生,さらに写真の使用を快諾して下さった多くの先生方に心より感謝申し上げます.また,出版の企画にご理解・ご協力を賜った医歯薬出版株式会社の関係各位,特に本書の企画・編集に多大なご尽力を頂いた水島健二郎氏に心より御礼申し上げます.
2013年6月 下野正基
Chapter 1 歯周組織のしくみと役割
Section 1 歯肉とは
歯肉はどのような構造になっているの?
1.特殊な組織としての歯肉
2.歯肉口腔上皮とは?
Q1.どこまでを歯肉というの?
Q2.スティップリングの消失は病態を表すの?
Q3.歯肉が角化するのはなぜ?
3.歯肉溝上皮とは?
4.付着上皮(接合上皮)とは?
Q4.付着歯肉と歯槽粘膜の違いは何?
5.歯肉結合組織(歯肉固有層)とは?
6.歯槽上線維装置(歯槽上線維群)とは?
Q5.大人の歯肉と子どもの歯肉の違いは?
7.歯肉の血管
8.歯肉の神経
9.歯肉溝滲出液とは?
Q6.プラークフリーゾーンはなぜできて何を意味するの?
歯肉にはどのような機能があるの?
1.歯の位置の固定(歯の位置的安定性の維持)
2.防御機構(生理学的透過性関門)
Q7.コルは歯肉炎の好発部位なの?
3.恒常性維持(高いターンオーバー)
Q8.付着上皮と歯の接着の臨床的意味は?
4.歯と付着上皮・歯肉結合組織の接着機構
Q9.付着上皮の歯への接着と結合組織性付着の違いは?
Q10.歯肉の幅─歯肉の生物学的幅径(biologic width)とは?
5.非分化状態の維持(非角化)
6.白血球遊走のための通路(拡大した細胞間隙)
7.機械的圧力から歯肉組織を守る保護機構
歯肉の色・形状と異常の見分け方は?
1.軟らかい歯肉と硬い歯肉の違い
2.歯肉の色
Section 2 歯槽骨
歯槽骨はどのような構造になっているの?
1.固有歯槽骨と支持歯槽骨
Q1.抜歯後の歯槽骨吸収を防ぐ方法はあるの?
2.歯槽骨の局所解剖学的特徴
3.骨芽細胞,骨細胞,破骨細胞
Q2.応力によって骨増生は起きるの?
歯槽骨にはどのような機能があるの?
1.歯槽骨の機能
2.骨のリモデリング
Section 3 セメント質
セメント質はどのような構造になっているの?
1.セメント質の特徴
2.無細胞セメント質と細胞性セメント質
Q1.セメント質の厚さは一定なの?
3.セメント質を構成する細胞
セメント質にはどのような機能があるの?
1.セメント質の機能
2.セメント質の添加
Q2.セメント質の添加はなぜ起きるの?
Section 4 歯根膜
歯根膜はどのような構造になっているの?
1.歯根膜の幅
2.歯根膜の構成成分
3.歯根膜の細胞
4.歯根膜線維
5.歯根膜の血管,リンパ球,神経
歯根膜にはどのような機能があるの?
1.歯の支持,感覚,栄養
2.細胞活性の調節,恒常性
Q1.矯正によって歯が移動しても歯根膜の幅は一定なの?
Q2.歯根膜線維の役割は何?
Q3.歯根膜はどのくらいの力を加えると壊死するの?
Q4.歯根膜の恒常性が維持される理由は?
Q5.加齢に伴う歯周組織の変化の特徴は?
Chapter 2 歯周病の原因と病態
Section 1 歯周病の原因と歯周組織の破壊
プラークとは?
1.歯肉縁上プラークと歯肉縁下プラーク
2.レッドコンプレックスredcomplex
Q1.歯肉縁上プラークと歯肉縁下プラークはどういう関係にあるの?
3.歯周病原菌の特徴と関連因子
歯石とは?
1.歯石の形成
2.歯石の構成成分
歯周病における炎症とは?
1.歯周病における炎症のメカニズム
2.炎症と免疫応答
免疫とは?
1.「自己」か「非自己」かを区別するしくみ
2.非自己を排除する反応
歯周組織の破壊とは?
1.炎症・免疫と歯周組織破壊の関係は?
2.結合組織を破壊する因子
3.歯周ポケットの形成
4.歯槽骨吸収
5.軟らかい歯肉と硬い歯肉
6.歯周炎によるセメント質の変化
7.力と歯周組織の破壊
Q2.歯肉退縮はどのようにして起こるの?
Q3.なぜ突然の歯肉退縮が起こるの?
Q4.歯肉溝滲出液に抗して歯周病原菌が発症に関わるほどに大量に侵入するのはどのようなメカニズムよるの?
Q5.容易に重篤になる,または再発する例とポケット形成に至らず骨頂部の吸収に留まる例の違いは何?
Q6.矯正力と外傷性咬合力に違いはあるの?
Q7.歯の矯正力によって,歯周病は起きるの?
Q8.楔状欠損は,どうしてできるの?
Section 2 歯周病の分類
歯周病分類システム
歯肉病変
歯周炎
歯周炎の発症と進行の過程
病態を示す歯肉の形の変化
Section 3 歯周病と全身の関係
歯周病は全身疾患
歯周病と密接な関わりのある疾患
1.菌血症
2.歯周病原菌と心臓病(冠状動脈心疾患)との関連
3.誤嚥性肺炎(高齢者の肺炎)
4.糖尿病
Q1.高血糖や脂質異常症は,歯周組織の炎症の進展に関与しているの?
Q2.歯周病は糖尿病を悪化させ, 糖尿病は歯周病を悪化させるの?
5.肥満
6.早期低体重児出産
Chapter 3 歯周組織の治癒
Section 1 歯周治療の目標
創傷の治癒と組織の再生
1.治癒とは?
2.再生とは?
3.修復とは?
Q1.「再付着」と「再生」の違いは何?
Q2.病状安定と治癒の違いは?
Q3.肉芽組織って何?
Q4.壊死組織って何?
歯周病の治癒とは?
1.Melcherの仮説
2.上皮性付着と結合組織性付着
3.歯周治療と治癒形態
4.更新性組織と安定性組織
5.デブライドメントとは?
6.ルートプレーニングはどこまでやればいいの?
7.プロービングの意味
Q5.インプラントにおけるプロービングの是非は?
Q6.SRP後,歯周外科後のプロービングはいつ行うの?
8.SRP,歯周外科の必要性とその時期
Q7.外科処置と非外科処置の治癒の差はあるの?
Section 2 歯肉の治癒
外科処置後の長い付着上皮
1.長い付着上皮の特徴
2.一旦形成された長い付着上皮は短くなる
3.長い付着上皮の接着装置
Q1.歯肉退縮に対する根面被覆のための有効な術式は何?
Q2.長い付着上皮の臨床的意味は?
Q3.クリーピングアタッチメントはなぜ起こるの?
Q4.歯肉の炎症の改善で歯間離開が治るのはなぜ?
Section 3 歯槽骨,セメント質,歯根膜の再生
歯周組織再生に必要な因子とは?
GTR(Guided Tissue Regeneration)法
エムドゲイン(R)
歯周組織再生に関与する成長因子,分化因子
Q1.細胞性セメント質と無細胞性セメント質との違いはどんなこと?
文献
さくいん
Section 1 歯肉とは
歯肉はどのような構造になっているの?
1.特殊な組織としての歯肉
2.歯肉口腔上皮とは?
Q1.どこまでを歯肉というの?
Q2.スティップリングの消失は病態を表すの?
Q3.歯肉が角化するのはなぜ?
3.歯肉溝上皮とは?
4.付着上皮(接合上皮)とは?
Q4.付着歯肉と歯槽粘膜の違いは何?
5.歯肉結合組織(歯肉固有層)とは?
6.歯槽上線維装置(歯槽上線維群)とは?
Q5.大人の歯肉と子どもの歯肉の違いは?
7.歯肉の血管
8.歯肉の神経
9.歯肉溝滲出液とは?
Q6.プラークフリーゾーンはなぜできて何を意味するの?
歯肉にはどのような機能があるの?
1.歯の位置の固定(歯の位置的安定性の維持)
2.防御機構(生理学的透過性関門)
Q7.コルは歯肉炎の好発部位なの?
3.恒常性維持(高いターンオーバー)
Q8.付着上皮と歯の接着の臨床的意味は?
4.歯と付着上皮・歯肉結合組織の接着機構
Q9.付着上皮の歯への接着と結合組織性付着の違いは?
Q10.歯肉の幅─歯肉の生物学的幅径(biologic width)とは?
5.非分化状態の維持(非角化)
6.白血球遊走のための通路(拡大した細胞間隙)
7.機械的圧力から歯肉組織を守る保護機構
歯肉の色・形状と異常の見分け方は?
1.軟らかい歯肉と硬い歯肉の違い
2.歯肉の色
Section 2 歯槽骨
歯槽骨はどのような構造になっているの?
1.固有歯槽骨と支持歯槽骨
Q1.抜歯後の歯槽骨吸収を防ぐ方法はあるの?
2.歯槽骨の局所解剖学的特徴
3.骨芽細胞,骨細胞,破骨細胞
Q2.応力によって骨増生は起きるの?
歯槽骨にはどのような機能があるの?
1.歯槽骨の機能
2.骨のリモデリング
Section 3 セメント質
セメント質はどのような構造になっているの?
1.セメント質の特徴
2.無細胞セメント質と細胞性セメント質
Q1.セメント質の厚さは一定なの?
3.セメント質を構成する細胞
セメント質にはどのような機能があるの?
1.セメント質の機能
2.セメント質の添加
Q2.セメント質の添加はなぜ起きるの?
Section 4 歯根膜
歯根膜はどのような構造になっているの?
1.歯根膜の幅
2.歯根膜の構成成分
3.歯根膜の細胞
4.歯根膜線維
5.歯根膜の血管,リンパ球,神経
歯根膜にはどのような機能があるの?
1.歯の支持,感覚,栄養
2.細胞活性の調節,恒常性
Q1.矯正によって歯が移動しても歯根膜の幅は一定なの?
Q2.歯根膜線維の役割は何?
Q3.歯根膜はどのくらいの力を加えると壊死するの?
Q4.歯根膜の恒常性が維持される理由は?
Q5.加齢に伴う歯周組織の変化の特徴は?
Chapter 2 歯周病の原因と病態
Section 1 歯周病の原因と歯周組織の破壊
プラークとは?
1.歯肉縁上プラークと歯肉縁下プラーク
2.レッドコンプレックスredcomplex
Q1.歯肉縁上プラークと歯肉縁下プラークはどういう関係にあるの?
3.歯周病原菌の特徴と関連因子
歯石とは?
1.歯石の形成
2.歯石の構成成分
歯周病における炎症とは?
1.歯周病における炎症のメカニズム
2.炎症と免疫応答
免疫とは?
1.「自己」か「非自己」かを区別するしくみ
2.非自己を排除する反応
歯周組織の破壊とは?
1.炎症・免疫と歯周組織破壊の関係は?
2.結合組織を破壊する因子
3.歯周ポケットの形成
4.歯槽骨吸収
5.軟らかい歯肉と硬い歯肉
6.歯周炎によるセメント質の変化
7.力と歯周組織の破壊
Q2.歯肉退縮はどのようにして起こるの?
Q3.なぜ突然の歯肉退縮が起こるの?
Q4.歯肉溝滲出液に抗して歯周病原菌が発症に関わるほどに大量に侵入するのはどのようなメカニズムよるの?
Q5.容易に重篤になる,または再発する例とポケット形成に至らず骨頂部の吸収に留まる例の違いは何?
Q6.矯正力と外傷性咬合力に違いはあるの?
Q7.歯の矯正力によって,歯周病は起きるの?
Q8.楔状欠損は,どうしてできるの?
Section 2 歯周病の分類
歯周病分類システム
歯肉病変
歯周炎
歯周炎の発症と進行の過程
病態を示す歯肉の形の変化
Section 3 歯周病と全身の関係
歯周病は全身疾患
歯周病と密接な関わりのある疾患
1.菌血症
2.歯周病原菌と心臓病(冠状動脈心疾患)との関連
3.誤嚥性肺炎(高齢者の肺炎)
4.糖尿病
Q1.高血糖や脂質異常症は,歯周組織の炎症の進展に関与しているの?
Q2.歯周病は糖尿病を悪化させ, 糖尿病は歯周病を悪化させるの?
5.肥満
6.早期低体重児出産
Chapter 3 歯周組織の治癒
Section 1 歯周治療の目標
創傷の治癒と組織の再生
1.治癒とは?
2.再生とは?
3.修復とは?
Q1.「再付着」と「再生」の違いは何?
Q2.病状安定と治癒の違いは?
Q3.肉芽組織って何?
Q4.壊死組織って何?
歯周病の治癒とは?
1.Melcherの仮説
2.上皮性付着と結合組織性付着
3.歯周治療と治癒形態
4.更新性組織と安定性組織
5.デブライドメントとは?
6.ルートプレーニングはどこまでやればいいの?
7.プロービングの意味
Q5.インプラントにおけるプロービングの是非は?
Q6.SRP後,歯周外科後のプロービングはいつ行うの?
8.SRP,歯周外科の必要性とその時期
Q7.外科処置と非外科処置の治癒の差はあるの?
Section 2 歯肉の治癒
外科処置後の長い付着上皮
1.長い付着上皮の特徴
2.一旦形成された長い付着上皮は短くなる
3.長い付着上皮の接着装置
Q1.歯肉退縮に対する根面被覆のための有効な術式は何?
Q2.長い付着上皮の臨床的意味は?
Q3.クリーピングアタッチメントはなぜ起こるの?
Q4.歯肉の炎症の改善で歯間離開が治るのはなぜ?
Section 3 歯槽骨,セメント質,歯根膜の再生
歯周組織再生に必要な因子とは?
GTR(Guided Tissue Regeneration)法
エムドゲイン(R)
歯周組織再生に関与する成長因子,分化因子
Q1.細胞性セメント質と無細胞性セメント質との違いはどんなこと?
文献
さくいん