はじめに
昭和30年に,当時の東京医科歯科大学学長・長尾優先生の監修のもとに,歯科技工士学校の教科書として 歯科技工全書 が発刊され,その中の 歯科材料・器械 を現昭和大学歯学部長・和久本貞雄先生が担当された,昭和40年代に入って 歯科技工士全書 が全面改訂された折,和久本先生が 充填 を担当されることになったため,代わって私が 歯科材料・器械 を担当することになった.
その発刊から約20年間,本書は歯科技工士学校で歯科理工学の教科書として採用されるとともに,歯科理工学の入門書として,歯学部学生をはじめ多くの方々に読まれて来たことは,私にとって望外の喜びである.
このようなことから,幅の広い読者に歯科理工学の大略を理解して頂けるように改訂を加え,書名も 新歯科材料・器械 と改めることにした.
近来 材料科学 という学問分野が注目され,多くの研究者によって着々と成果があげられている.これは一般の工業材料について,物理学,化学,生物学等の基礎科学の原理を,それぞれの境界を越えて幅広く活用し,材料の物性を合理的に説明することを目的にした学問分野であるが,さらに,その理論にもとづいて,多くの新素材が開発されている.
最近は種々の考え方にもとづいて開発された新しい歯科材料や器械が数多く売り出されており,またそれらを使っていく技法も複雑多岐なものになっている.
本書では,個々の材料や技法について細かい説明をするよりも,長年にわたって使い慣らされて来たもの,あるいは評価が定まったと考えられるものを採り上げて,その物性が現れる原理を材料科学的に解き明すことに重点を置いた,そしてその方が,現在使われている材料,あるいは将来開発される材料を正しく評価するための基礎的な考え方が身に付くと考えたからである.
しかし,各材料のもつ複雑な物性を,数少ない,しかも平易な原理を使って説明したために,必ずしも十分な説明ができたとはいえないが,物性の重要な部分については,その原理をおおよそ理解して頂けるのではないかと考えている.煩わしくならないように配慮しながら,関連のあるものについて参照頁を記入したのもそのためである.
おわりに,本書の続刊に特別な御配慮を頂いた医歯薬出版株式会社に感謝申し上げる.
昭和60年3月25日 川上道夫
第2版の発刊に当たって
新歯科材料・器械 として本書が発行されてから約10年,当時開発中の材料の中には現在広く使われているものもあり,既存の材料の中にもその重要性が変わっているものもある.さらに歯科技工士学校の教授要綱が平成7年から改正され,歯科鋳造学が再び歯科理工学に含まれること,著者自身がここ数年歯科技工士教育に専念して感じたことも多々あることから,大幅な改訂をすることにした.
最も大きな改訂は脚注を設けたことである.歯科理工学は材料科学の理論の上に立つものであるが,旧版では材料科学的な基礎理論の説明の中で理解しにくい事柄もあったので,難しい理論的な裏付けはなるべく脚注の中で説明することにした.脚注の中には,他の材料についても適用される基礎理論の説明が含まれているので,余力があれば読んでいただきたいと思っている.
平成6年3月10日 川上道夫
昭和30年に,当時の東京医科歯科大学学長・長尾優先生の監修のもとに,歯科技工士学校の教科書として 歯科技工全書 が発刊され,その中の 歯科材料・器械 を現昭和大学歯学部長・和久本貞雄先生が担当された,昭和40年代に入って 歯科技工士全書 が全面改訂された折,和久本先生が 充填 を担当されることになったため,代わって私が 歯科材料・器械 を担当することになった.
その発刊から約20年間,本書は歯科技工士学校で歯科理工学の教科書として採用されるとともに,歯科理工学の入門書として,歯学部学生をはじめ多くの方々に読まれて来たことは,私にとって望外の喜びである.
このようなことから,幅の広い読者に歯科理工学の大略を理解して頂けるように改訂を加え,書名も 新歯科材料・器械 と改めることにした.
近来 材料科学 という学問分野が注目され,多くの研究者によって着々と成果があげられている.これは一般の工業材料について,物理学,化学,生物学等の基礎科学の原理を,それぞれの境界を越えて幅広く活用し,材料の物性を合理的に説明することを目的にした学問分野であるが,さらに,その理論にもとづいて,多くの新素材が開発されている.
最近は種々の考え方にもとづいて開発された新しい歯科材料や器械が数多く売り出されており,またそれらを使っていく技法も複雑多岐なものになっている.
本書では,個々の材料や技法について細かい説明をするよりも,長年にわたって使い慣らされて来たもの,あるいは評価が定まったと考えられるものを採り上げて,その物性が現れる原理を材料科学的に解き明すことに重点を置いた,そしてその方が,現在使われている材料,あるいは将来開発される材料を正しく評価するための基礎的な考え方が身に付くと考えたからである.
しかし,各材料のもつ複雑な物性を,数少ない,しかも平易な原理を使って説明したために,必ずしも十分な説明ができたとはいえないが,物性の重要な部分については,その原理をおおよそ理解して頂けるのではないかと考えている.煩わしくならないように配慮しながら,関連のあるものについて参照頁を記入したのもそのためである.
おわりに,本書の続刊に特別な御配慮を頂いた医歯薬出版株式会社に感謝申し上げる.
昭和60年3月25日 川上道夫
第2版の発刊に当たって
新歯科材料・器械 として本書が発行されてから約10年,当時開発中の材料の中には現在広く使われているものもあり,既存の材料の中にもその重要性が変わっているものもある.さらに歯科技工士学校の教授要綱が平成7年から改正され,歯科鋳造学が再び歯科理工学に含まれること,著者自身がここ数年歯科技工士教育に専念して感じたことも多々あることから,大幅な改訂をすることにした.
最も大きな改訂は脚注を設けたことである.歯科理工学は材料科学の理論の上に立つものであるが,旧版では材料科学的な基礎理論の説明の中で理解しにくい事柄もあったので,難しい理論的な裏付けはなるべく脚注の中で説明することにした.脚注の中には,他の材料についても適用される基礎理論の説明が含まれているので,余力があれば読んでいただきたいと思っている.
平成6年3月10日 川上道夫
1章 材料の機械的性質
1 応力とひずみ
1.外力と内力
2.応力
3.ひずみ
2 引張り試験
1.材料試験機
2.引張り試験
3.応力-ひずみ線図
4.比例限と弾性限
5.弾性係数
6.降伏点と耐力,引張り強さ
7.伸びと断面収縮率
8.弾性エネルギー率
9.圧裂試験(間接引張り試験)
3 その他の応力
1.圧縮試験
2.圧縮応力と圧縮ひずみ
3.せん断応力
4.引張り強さと圧縮強さ
5.熱応力
4 はりの曲げ
1.支持ばり
2.はりのたわみ
3.曲げ試験(両端支持のはり)
5 硬さ試験
1.ブリネル硬さ試験機
2.ビッカース硬さ試験機
3.ロックウェル硬さ試験機
4.マルテンス引っかき硬さ試験機
5.モース硬さ
6.ショア硬さ試験機
6 その他の試験法
1.衝撃試験
2.疲労試験
7 その他の機械的性質
1.塑性
2.延性
3.展性
4.■性
5.靱性
6.こわさ
7.摩耗
8.クリープ
9.応力緩和
8 液体の流動
1.純粘性液体(ニュートン液体)
2.非ニュートン液体
3.塑性体
4.チキソトロピー
5.動粘性率
2章 材料の物理的性質
1 結晶構造
1.面心立方格子
2.体心立方格子
3.最密六方格子
2 粉末粒子の充填状態
1.空隙率
2.大,小粒子の混合
3.材料を強くするためには
3 材料の熱的性質
1.熱伝導
2.熱膨張
4 拡散
1.拡散
2.拡散速度と温度
5 色調と透明度
1.光線と色
2.色と補色
3.屈折率
4.全反射と透明度
6 寸法変化
1.寸法安全性
2.リーケージ
3.パーコレイション
3章 材料の化学的性質
1 原子と分子
1.原子の構造
2.イオン結合
3.共有結合
4.金属結合
5.原子間二次結合
2 化学反応の速度
1.化学反応の活性化エネルギー
2.反応の律速段階
3.化学反応の速度と温度
3 接着
1.表面エネルギーとぬれ
2.接着
4 有心構造
1.心と地の接着
2.形状の効果
3.分散硬化
5 規格
1.ADAS
2.JIS
3.ISO
4章 セッコウ
1 用途と製造法
1.普通セッコウ(β-半水セッコウ)
2.硬質セッコウ(α-半水セッコウ)
3.普通セッコウと硬質セッコウの違い
4.混水比
2 硬化反応の機構
3 硬化時間の調節
1.硬化時間の測定法
2.製造法による調節
3.混和法による調節
4.混水率による調節
5.温度による調節
6.硬化促進剤の影響
7.硬化遅延剤の影響
4 硬化膨張
5 強さ
6 セッコウの取り扱い方
5章 高分子化合物
1 高分子化合物の型
1.線状重合体と非線状重合体
2.熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂
3.重縮合と付加重合
2 付加重合
1.開始反応
2.誘導期
3.成長反応
4.停止反応
5.重合反応の速さ
3 高分子化合物の物理的性質
1.平均分子量
2.溶液の粘性
3.温度
4.可塑剤
5.モノマー分子の構造
6.公叉結合
6章 ワックス
1 ワックスの原料
1.パラフィン
2.密ろう
3.カルナウバろう
4.ダンマル
2 ワックスの種類
3 パラフィンワックス
4 インレーワックス
1.組成
2.流れ
3.ろう型
4.熱膨張と流れ
5.内川性ろう型の収縮
6.応力緩和
7.外側性ろう型の収縮
5 その他のワックス
1.鋳造用ワックス
2.ベースプレート
3.ユーティリティワックス
4.スティッキーワックス
7章 印象材
1 モデリングコンパウンド
1.組成
2.性質
3.取り扱い方
4.個人トレー
2 酸化亜鉛ユージノール印象材
1.組成
2.性質
3.取り扱い方
3 アルジネート印象材
1.組成
2.性質
3.硬化液(固定液)
4.取り扱い方
4 寒天印象材
1.組成
2.性質
3.取り扱い方
5 合成ゴム印象材
1.多硫化ゴム印象材
2.シリコーンゴム印象材
3.ポリエーテルゴム印象材
4.性質
5.取り扱い方
6 組織調整材
8章 アウリルレジン
1 義歯床用材料として必要な性質
2 アウリルレジン義歯床の作り方
3 組成
1.モノマー
2.ポリマー
4 重合前処理
1.ポリマーとモノマーの混合
2.レジン分離剤
3.レジンの填入
5 重合
1.温水中での重合
2.乾熱重合
3.高周波による重合
4.フラスコの冷却
6 欠陥部の発生
1.気■
2.ひび割れ
7 物理的性質
1.硬化収縮
2.機械的性質
8 義歯床の修理と裏装
1.修理
2.裏装
9 その他のレジン
1.アウリルレジン歯
2.光重合法
3.歯冠用レジン
4.充填用レジン
5.軟質レジン
9章 セメント
1 セメントの組成と硬化機構
1.リン酸亜鉛セメント
2.シリケートセメント
3.ケイリン酸セメント
4.ポリカルボキシレートセメント
5.グラスアイオノマーセメント
6.酸化亜鉛ユージノールセメント
7.レジンセメント
2 セメントの性質
1.合着
2.粉末-液比と強さ
3.セメントの溶解性
4.セメントの稠度
3 セメントの取り扱い方
1.セメント練板とスパチュラ
2.セメント液に対する配慮
3.練和法
4.合着
10章 陶材
1 セラミックス
1.セラミックスの原料
2.セラミックスの焼成
3.うわぐすり
4.真空焼成
2 陶歯の製造法
1.歯科用陶材の組成
2.陶歯の成型
3.陶歯の焼成
3 陶材技工物の製作法
1.陶材の築盛
2.熱電高温計
3.陶材焼成炉
4.焼成
5.アルミナスポーセレン
4 メタルセラミックス
1.焼付陶材用合金
2.焼付用陶材
3.金属と陶材の接着
11章 合金
1 金属元素と合金
1.金属元素
2.合金
3.合金の組成の表し方
4.物質の変態とその測定法
2 合金の金属組織
1.固溶体合金
2.共晶合金
3.溶解度限のある固溶体合金
4.金属間化合物
5.規則格子
6.凝固組織
12章 金属の加工と熱処理
1 金属の塑性変形
2 すべりの妨害と金属の硬化
1.加工硬化
2.固溶硬化
3.時効硬化
3 金属の加工硬化
1.機械加工の種類
2.加工硬化
4 金属の熱処理
1.焼きなましと再結晶
2.均質化焼きなまし
3.時効硬化
4.溶体化熱処理
5.時効硬化熱処理
13章 金属の腐食
1 腐食の分類
1.全面腐食
2.孔食
3.粒界腐食
4.応力腐食
5.腐食疲労
6.変色
7.腐食の型
2 電気化学的腐食
1.異種電極電池
2.酸素濃淡電池
3 口腔内での金属の腐食
1.口腔液
2.異種金属の接触による腐食
3.合金内の腐食
4 腐食を抑制する要素
1.分極と腐食生成物
2.不動態
3.作用限
4.表面の状態
14章 鋳造用埋設材
1 セッコウ系埋没材
1.シリカ
2.埋没材の組成
3.硬化時間
4.硬化膨張
5.水和膨張
6.加熱膨張と冷却収縮
7.埋没材の膨張と変形
8.強さ
9.粉末粒度と通気性
2 非セッコウ系埋没材
1.リン酸塩系埋没材
2.ケイ酸系埋没材
15章 鋳造法
1 埋没の準備
1.スプレー線
2.スプレー線の太さ
3.湯だまり
4.ろう型の円錐台植立
5.リングの内張り
6.ろう型の清掃
2 埋没
1.埋没材の混和
2.埋没法
3.真空埋没法
3 加熱
1.加熱の方法
2.加熱の速度
4 合金の融解
1.ブローパイプの使い方
2.合金の融解
3.フラックス
4.合金の製造
5 鋳造法
1.圧迫蓋(蒸気圧鋳造機)
2.空気圧鋳造機
3.吸引鋳造機
4.遠心鋳造機
5.埋没材の冷却収縮
6.鋳造体の清掃
16章 鋳造体
1 鋳造体の適合
1.金属の鋳造収縮
2.埋没材鋳型の膨張
3.内側性鋳造体
4.外側性鋳造体
5.両側性鋳造体
2 鋳造欠陥
1.湯流れ否定
2.湯ざかい
3.なめられ
4.収縮孔
5.巣
6.球状突起
7.表面のしわ
8.ばり
9.表面の荒れ
17章 ろう付け
1 ろう
1.歯科用ろうに必要な性質
2.金ろう
3.銀ろう
2 ろう付け法
1.埋没
2.ろう付け
3.自在ろう付け法
4.電気溶接
18章 金合金
1 金
1.カラットと純金度
2.金箔充填
2 添加金属の影響
1.銅
2.銀
3.白金
4.パラジウム
5.亜鉛
3 金合金
1.金-銀-銅合金
2.白金加金
3.タイプ別金合金
4.14K金合金
19章 銀合金
1 銀
1.硫化
2.酸素の吸収
2 銀パラジウム金合(金銀パラジウム合金)
1.銀パラジウム系
2.添加元素
3.組成
4.用途
5.時効硬化
3 その他の銀合金
4 銀スズアマルガム
1.銀スズ合金
2.アマルガムの緩和
3.アマルガムの填塞
4.アマルガムの硬化
20章 不動態化合金
1 鋳造用合金
1.ニッケルクロム合金
2.コバルトクロム合金
3.物理的性質
2 加工用合金
1.18-8ステンレス銅
2.ニッケルクロム合金
3.コバルトクロム合金
3 チタン
21章 炭素銅
1 銅の状態図
1.鉄-炭素系
2.共析鋼
3.亜共析鋼
4.過共析鋼
2 鋼の熱処理
1.焼なまし
2.焼入れ
3.焼戻し
22章 研削と研磨
1 研磨材
1.研磨材に必要な性質
2.ダイヤモンド
3.カーボランダム
4.コランダム
5.エメリー
6.ルージュ
7.酸化クロム
8.シリカ
9.軽石粉
10.けいそう土
11.酸化亜鉛
2 研磨用工具
1.サンドペーパー
2.ホイール
3.ポイント
4.ディスク
5.ブラシ
6.バフホイール
7.フェルト
3 研磨の能率
1.被研磨材の性質
2.研磨材粒子の大きさ
3.周速と回転数
4.切削圧
4 歯科用研磨機械
1.歯科用電気エンジン
2.マイクロモーター
3.エアタービン
4.エアモーター
5.レーズとダストコレクター
6.サンドブラスト
7.超音波洗浄器
8.電解研磨器
23章 技工用器具
1 彫刻刀,ワックスカバーなど
1.セッコウ刀
2.彫刻刀
3.ブンゼンバーナー
4.ワックススパチュラ
5.ワックスカーバー
2 鉗子(やっとこ,プライヤー)
1.ピーソー鉗子
2.ロビンソン鉗子
3.ゴードン鉗子
4.中沢式ニクロム鉗子
5.三徳鉗子
6.バー届曲鉗子
7.バー捻転鉗子
8.二又鉗子
9.線切り鉗子
10.セッコウ分割鉗子
11.矯正用鉗子類
3 主に金属の加工に使われる器具類
1.■
2.やすり
3.ピンセット
4.ハンマーと金敷
5.ローラー
4 印象採得用のトレー
24章 測定用器具
1 重さの測定
1.自動秤
2.上皿天秤
2 容積の測定
1.メートルグラス
2.メスシリンダー
3.メスピペット
3 長さの測定
1.物差
2.副尺
3.ノギス
4.マイクロメーター
5.ダイヤルゲージ
6.針金ゲージ
4 温度の測定
1.液体温度計
2.熱電高温計
3.光高温計
付録
索引
1 応力とひずみ
1.外力と内力
2.応力
3.ひずみ
2 引張り試験
1.材料試験機
2.引張り試験
3.応力-ひずみ線図
4.比例限と弾性限
5.弾性係数
6.降伏点と耐力,引張り強さ
7.伸びと断面収縮率
8.弾性エネルギー率
9.圧裂試験(間接引張り試験)
3 その他の応力
1.圧縮試験
2.圧縮応力と圧縮ひずみ
3.せん断応力
4.引張り強さと圧縮強さ
5.熱応力
4 はりの曲げ
1.支持ばり
2.はりのたわみ
3.曲げ試験(両端支持のはり)
5 硬さ試験
1.ブリネル硬さ試験機
2.ビッカース硬さ試験機
3.ロックウェル硬さ試験機
4.マルテンス引っかき硬さ試験機
5.モース硬さ
6.ショア硬さ試験機
6 その他の試験法
1.衝撃試験
2.疲労試験
7 その他の機械的性質
1.塑性
2.延性
3.展性
4.■性
5.靱性
6.こわさ
7.摩耗
8.クリープ
9.応力緩和
8 液体の流動
1.純粘性液体(ニュートン液体)
2.非ニュートン液体
3.塑性体
4.チキソトロピー
5.動粘性率
2章 材料の物理的性質
1 結晶構造
1.面心立方格子
2.体心立方格子
3.最密六方格子
2 粉末粒子の充填状態
1.空隙率
2.大,小粒子の混合
3.材料を強くするためには
3 材料の熱的性質
1.熱伝導
2.熱膨張
4 拡散
1.拡散
2.拡散速度と温度
5 色調と透明度
1.光線と色
2.色と補色
3.屈折率
4.全反射と透明度
6 寸法変化
1.寸法安全性
2.リーケージ
3.パーコレイション
3章 材料の化学的性質
1 原子と分子
1.原子の構造
2.イオン結合
3.共有結合
4.金属結合
5.原子間二次結合
2 化学反応の速度
1.化学反応の活性化エネルギー
2.反応の律速段階
3.化学反応の速度と温度
3 接着
1.表面エネルギーとぬれ
2.接着
4 有心構造
1.心と地の接着
2.形状の効果
3.分散硬化
5 規格
1.ADAS
2.JIS
3.ISO
4章 セッコウ
1 用途と製造法
1.普通セッコウ(β-半水セッコウ)
2.硬質セッコウ(α-半水セッコウ)
3.普通セッコウと硬質セッコウの違い
4.混水比
2 硬化反応の機構
3 硬化時間の調節
1.硬化時間の測定法
2.製造法による調節
3.混和法による調節
4.混水率による調節
5.温度による調節
6.硬化促進剤の影響
7.硬化遅延剤の影響
4 硬化膨張
5 強さ
6 セッコウの取り扱い方
5章 高分子化合物
1 高分子化合物の型
1.線状重合体と非線状重合体
2.熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂
3.重縮合と付加重合
2 付加重合
1.開始反応
2.誘導期
3.成長反応
4.停止反応
5.重合反応の速さ
3 高分子化合物の物理的性質
1.平均分子量
2.溶液の粘性
3.温度
4.可塑剤
5.モノマー分子の構造
6.公叉結合
6章 ワックス
1 ワックスの原料
1.パラフィン
2.密ろう
3.カルナウバろう
4.ダンマル
2 ワックスの種類
3 パラフィンワックス
4 インレーワックス
1.組成
2.流れ
3.ろう型
4.熱膨張と流れ
5.内川性ろう型の収縮
6.応力緩和
7.外側性ろう型の収縮
5 その他のワックス
1.鋳造用ワックス
2.ベースプレート
3.ユーティリティワックス
4.スティッキーワックス
7章 印象材
1 モデリングコンパウンド
1.組成
2.性質
3.取り扱い方
4.個人トレー
2 酸化亜鉛ユージノール印象材
1.組成
2.性質
3.取り扱い方
3 アルジネート印象材
1.組成
2.性質
3.硬化液(固定液)
4.取り扱い方
4 寒天印象材
1.組成
2.性質
3.取り扱い方
5 合成ゴム印象材
1.多硫化ゴム印象材
2.シリコーンゴム印象材
3.ポリエーテルゴム印象材
4.性質
5.取り扱い方
6 組織調整材
8章 アウリルレジン
1 義歯床用材料として必要な性質
2 アウリルレジン義歯床の作り方
3 組成
1.モノマー
2.ポリマー
4 重合前処理
1.ポリマーとモノマーの混合
2.レジン分離剤
3.レジンの填入
5 重合
1.温水中での重合
2.乾熱重合
3.高周波による重合
4.フラスコの冷却
6 欠陥部の発生
1.気■
2.ひび割れ
7 物理的性質
1.硬化収縮
2.機械的性質
8 義歯床の修理と裏装
1.修理
2.裏装
9 その他のレジン
1.アウリルレジン歯
2.光重合法
3.歯冠用レジン
4.充填用レジン
5.軟質レジン
9章 セメント
1 セメントの組成と硬化機構
1.リン酸亜鉛セメント
2.シリケートセメント
3.ケイリン酸セメント
4.ポリカルボキシレートセメント
5.グラスアイオノマーセメント
6.酸化亜鉛ユージノールセメント
7.レジンセメント
2 セメントの性質
1.合着
2.粉末-液比と強さ
3.セメントの溶解性
4.セメントの稠度
3 セメントの取り扱い方
1.セメント練板とスパチュラ
2.セメント液に対する配慮
3.練和法
4.合着
10章 陶材
1 セラミックス
1.セラミックスの原料
2.セラミックスの焼成
3.うわぐすり
4.真空焼成
2 陶歯の製造法
1.歯科用陶材の組成
2.陶歯の成型
3.陶歯の焼成
3 陶材技工物の製作法
1.陶材の築盛
2.熱電高温計
3.陶材焼成炉
4.焼成
5.アルミナスポーセレン
4 メタルセラミックス
1.焼付陶材用合金
2.焼付用陶材
3.金属と陶材の接着
11章 合金
1 金属元素と合金
1.金属元素
2.合金
3.合金の組成の表し方
4.物質の変態とその測定法
2 合金の金属組織
1.固溶体合金
2.共晶合金
3.溶解度限のある固溶体合金
4.金属間化合物
5.規則格子
6.凝固組織
12章 金属の加工と熱処理
1 金属の塑性変形
2 すべりの妨害と金属の硬化
1.加工硬化
2.固溶硬化
3.時効硬化
3 金属の加工硬化
1.機械加工の種類
2.加工硬化
4 金属の熱処理
1.焼きなましと再結晶
2.均質化焼きなまし
3.時効硬化
4.溶体化熱処理
5.時効硬化熱処理
13章 金属の腐食
1 腐食の分類
1.全面腐食
2.孔食
3.粒界腐食
4.応力腐食
5.腐食疲労
6.変色
7.腐食の型
2 電気化学的腐食
1.異種電極電池
2.酸素濃淡電池
3 口腔内での金属の腐食
1.口腔液
2.異種金属の接触による腐食
3.合金内の腐食
4 腐食を抑制する要素
1.分極と腐食生成物
2.不動態
3.作用限
4.表面の状態
14章 鋳造用埋設材
1 セッコウ系埋没材
1.シリカ
2.埋没材の組成
3.硬化時間
4.硬化膨張
5.水和膨張
6.加熱膨張と冷却収縮
7.埋没材の膨張と変形
8.強さ
9.粉末粒度と通気性
2 非セッコウ系埋没材
1.リン酸塩系埋没材
2.ケイ酸系埋没材
15章 鋳造法
1 埋没の準備
1.スプレー線
2.スプレー線の太さ
3.湯だまり
4.ろう型の円錐台植立
5.リングの内張り
6.ろう型の清掃
2 埋没
1.埋没材の混和
2.埋没法
3.真空埋没法
3 加熱
1.加熱の方法
2.加熱の速度
4 合金の融解
1.ブローパイプの使い方
2.合金の融解
3.フラックス
4.合金の製造
5 鋳造法
1.圧迫蓋(蒸気圧鋳造機)
2.空気圧鋳造機
3.吸引鋳造機
4.遠心鋳造機
5.埋没材の冷却収縮
6.鋳造体の清掃
16章 鋳造体
1 鋳造体の適合
1.金属の鋳造収縮
2.埋没材鋳型の膨張
3.内側性鋳造体
4.外側性鋳造体
5.両側性鋳造体
2 鋳造欠陥
1.湯流れ否定
2.湯ざかい
3.なめられ
4.収縮孔
5.巣
6.球状突起
7.表面のしわ
8.ばり
9.表面の荒れ
17章 ろう付け
1 ろう
1.歯科用ろうに必要な性質
2.金ろう
3.銀ろう
2 ろう付け法
1.埋没
2.ろう付け
3.自在ろう付け法
4.電気溶接
18章 金合金
1 金
1.カラットと純金度
2.金箔充填
2 添加金属の影響
1.銅
2.銀
3.白金
4.パラジウム
5.亜鉛
3 金合金
1.金-銀-銅合金
2.白金加金
3.タイプ別金合金
4.14K金合金
19章 銀合金
1 銀
1.硫化
2.酸素の吸収
2 銀パラジウム金合(金銀パラジウム合金)
1.銀パラジウム系
2.添加元素
3.組成
4.用途
5.時効硬化
3 その他の銀合金
4 銀スズアマルガム
1.銀スズ合金
2.アマルガムの緩和
3.アマルガムの填塞
4.アマルガムの硬化
20章 不動態化合金
1 鋳造用合金
1.ニッケルクロム合金
2.コバルトクロム合金
3.物理的性質
2 加工用合金
1.18-8ステンレス銅
2.ニッケルクロム合金
3.コバルトクロム合金
3 チタン
21章 炭素銅
1 銅の状態図
1.鉄-炭素系
2.共析鋼
3.亜共析鋼
4.過共析鋼
2 鋼の熱処理
1.焼なまし
2.焼入れ
3.焼戻し
22章 研削と研磨
1 研磨材
1.研磨材に必要な性質
2.ダイヤモンド
3.カーボランダム
4.コランダム
5.エメリー
6.ルージュ
7.酸化クロム
8.シリカ
9.軽石粉
10.けいそう土
11.酸化亜鉛
2 研磨用工具
1.サンドペーパー
2.ホイール
3.ポイント
4.ディスク
5.ブラシ
6.バフホイール
7.フェルト
3 研磨の能率
1.被研磨材の性質
2.研磨材粒子の大きさ
3.周速と回転数
4.切削圧
4 歯科用研磨機械
1.歯科用電気エンジン
2.マイクロモーター
3.エアタービン
4.エアモーター
5.レーズとダストコレクター
6.サンドブラスト
7.超音波洗浄器
8.電解研磨器
23章 技工用器具
1 彫刻刀,ワックスカバーなど
1.セッコウ刀
2.彫刻刀
3.ブンゼンバーナー
4.ワックススパチュラ
5.ワックスカーバー
2 鉗子(やっとこ,プライヤー)
1.ピーソー鉗子
2.ロビンソン鉗子
3.ゴードン鉗子
4.中沢式ニクロム鉗子
5.三徳鉗子
6.バー届曲鉗子
7.バー捻転鉗子
8.二又鉗子
9.線切り鉗子
10.セッコウ分割鉗子
11.矯正用鉗子類
3 主に金属の加工に使われる器具類
1.■
2.やすり
3.ピンセット
4.ハンマーと金敷
5.ローラー
4 印象採得用のトレー
24章 測定用器具
1 重さの測定
1.自動秤
2.上皿天秤
2 容積の測定
1.メートルグラス
2.メスシリンダー
3.メスピペット
3 長さの測定
1.物差
2.副尺
3.ノギス
4.マイクロメーター
5.ダイヤルゲージ
6.針金ゲージ
4 温度の測定
1.液体温度計
2.熱電高温計
3.光高温計
付録
索引