やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

推薦文
 経絡治療学会学術部長 池田政一
 『素問』,『霊枢』等に準拠した古典的鍼灸治療法は,五臓の虚を先にいう.これは古典医術の身体観が五臓を中心にしていることと,虚があるから病になるのだ,という疾病観によるためである.
 たとえば肝虚証という.これは肝の蔵している発生作用のある血が虚した,という意味である.したがって,治療は収斂作用のある肝経を補って肝血を多くする,という方法がとられる.それで治ることになっているのだが,事はそう簡単ではない.
 肝血が虚したときに熱または寒が発生するからである.肝虚により発生した熱は胆経にはもちろんのこと,心や心経,肺や肺経にも波及する.心に波及すれば高血圧や不整脈を現すし,肺に波及すれば咳嗽などを現し,心経や肺経に波及すると五十肩などを起こしやすい.また寒が発生すると寒の波及した中焦以下は下痢や食欲不振などの病症を現し,寒のために押しのけられた熱は上焦に停滞して胸苦しさや胸痛を現す.
 このように肝虚によって発生した寒熱は,各臓腑経絡に波及し,その部の気血津液の循環を停滞させてさまざまな病症を発生させる.これを治療する場合,肝経を補うのはもちろんであるが,寒熱の波及した部位の経絡,経穴に対しても,その虚実に応じて補瀉を加えなければならない.
 しかし,ここにもまた問題がある.寒熱が波及した部位の診断と治療方法である.診断は主訴を主として脈位脈状診と患部の触診によって決定される.それに対する治療は,患部を流れている経絡,経穴の虚実に応じて補瀉する.
 これで治ることになっているのだが,簡単には治らないことも多い.その理由は寒熱の波及した経絡,経穴の把握が十分ではないからである.したがって,寒熱の波及した部位に対する診断と治療方法が,さらに研究されるべきなのである.
 その治療方法を提示したのが本書である.寒熱の波及した部位の治療は,誤解を恐れずにいえば,いわゆる標治法治療である.その意味からいうと,本書は標治法治療の宝庫である.それだけでも貴重である.
 ところが,本書は単なる患部に対する治療経穴や特効穴の羅列でもなければ,単なる思いつき療法でもない.資料の綿密な検索と,それらの深甚な考察によって,中国古典鍼灸術の根幹に関わる問題から掘り起こした痛快無比な問題作だといわなければならない.問題作だという意味は,多くの臨床家を覚醒させると考えられるからである.
 「孫真人曰く,天地の内,人を以て貴きと為す,頭円は天に象り,足方は地に象る,天に四時有り人に四肢有り,天に五行有り人に五臓有り,天に六極有り人に六腑有り,天に八風有り人に八節有り,天に九星有り人に九竅有り,天に十二時有り人に十二経脈有り」
 これは『東医宝鑑』の冒頭に掲げられた条文の一部であるが,このような天と人との相関思想は中国古典医術の根幹である.ところが,このことがどれほどの意味をもつのか,多くの人は考えたことがないのではないだろうか.我々古典鍼灸治療家にとっては,あまりに当然すぎる事柄だからでもあろうが,このような中国古典思想に早くから注目した人がいた.それはC.G.ユングである.
 ユングは『黄金の華の秘密』(人文書院,湯浅,定方訳)のなかで次のように述べている.
 「『易經』の実践の基礎になっている法則-もしもそう言ってよろしければ-どうみても,われわれ西洋の科学的=因果律的世界観とははっきりと矛盾しています.言い換えればそれは,全く非科学的で,われわれの科学的判断にとってはタブー視されるもの,その判断の限界の外にあって,何とも不可解なものなのです.(中略)『易經』の科学は,実は因果律にもとづいたものではなく,われわれがこれまでめぐり合ったことがないために命名されることのなかった一つの原理にもとづいています.私はそれを,かりに共時律とよびました.」
 そうしてユングは,中国古代の古典が,心理学をはじめ中国古典研究とは無関係だと思われる現代のさまざまな学問にとって重要な意味と価値をもつ,と主張している.
 このユングの言葉が,さまざまな分野の研究によって証明されていることは,本書の第5章に十分に述べられている.
 本書の主題である天・地・人治療もまた,人は自然の一部であり,陰陽の気の働く場であることを踏まえて研究され,その診断と治療方法を生み出された.
 多くの臨床家は,必要に迫られてこの天・地・人治療の一部を,何気なく利用しているかもしれない.あるいは経絡は縦の流れだけではなく,それを横につなぐのが奇経であることに気がついている人もいると思われる.しかし,それを,古典書物を綿密に考察し,整合性をもって提示した人は皆無であろう.そればかりではない.言い換えるなら,「天・地・人治療」は共時律を根底としたものなのである.もとより,鍼灸の診断と治療は無意識という大海を介して行われるものであるが,それを意識して研究したのは本書がはじめてではないだろうか.
 これは特筆大書されるべき事柄である.
 筆者は常々この方向で研究してくれる若い頭脳を待望していたが,ここに篤学の士である木戸正雄氏が,この労作を上梓することを非常な喜びとするものである.このような貴重な書物に推薦文を書くなどとは,浅学非才を顧みない暴挙に等しいが,本書によって多くの臨床家が治療成績を上げられ,一人でも多くの病人の苦痛が軽減されることを願って,請われるままに拙文を捧げる次第である.
 2009年3月


 木戸正雄
 現代の鍼灸学校に課せられた使命は学生達に,鍼灸の治療根拠における東洋医学と西洋医学をバランスよく習得させることである.そのどちらが欠けてもいまの時代が求める鍼灸治療はできない.しかし,鍼灸学校のカリキュラムや使用されている教科書の比重からみても解剖学,生理学などの知識による西洋医学的な方法にウェイトがおかれて,東洋医学的な方法は軽んじられているようである.
 これには西洋医学的な鍼治療について多くの文献や資料があるうえ,理論が理路整然としているため,教員側は教育がしやすいこと,学生にとっても理解しやすく学びやすいことなどが一因となっているようである.
 しかし,実際の臨床では,現時点の解剖学や生理学では説明のできない現象も多く経験されることから,単純に神経学的な方法だけにとらわれすぎてしまうと,治療の幅を狭めてしまうことも知っておかねばならない.東洋医学的な鍼は,経験医学としてきわめて実践的なものである.そのため,東洋の鍼灸医学には,現代の医学ではその作用機序が解明できてはいなくても,臨床のうえでは驚くほど有効な方法が数多く包含されている.東洋医学における古典が現代まで色あせることなく伝えられてきたのには,それだけの理由があるからであり,それを正しく活用することで得られる治療効果には疑いの余地はない.
 ただし現在は,“医古文”である古典の記載を現実に即して解釈することがむずかしくなっている.それを活用するには,臨床現場での現象との整合性を考慮しながら検証していく必要がある.
 そこで,私は愁訴に対して高い改善度をもっていることはもちろんのこと,診断法,治療法ともに運用がシンプルで優れた治療システムの構築を目指し,臨床と研究に努めてきた.そして到達した結論は実に単純で明快なことであった.つまり,東洋医学としての鍼灸治療の基本に戻り,『黄帝内経』(『素問』・『霊枢』)の三才思想,三陰三陽の陰陽論,経絡学説に則った治療方式を鍼灸臨床に活用していくことである.
 人間の身体は経絡が気血えい衛を運行させることによって養われているため,経絡が正常に働いているかぎり,人体は健常でいられる.しかし,経絡の一つにでもなんらかの異常(変動)が起これば疾病となる.この病の原因である「経絡系統」の変調を整えるという東洋医学的治療法を,だれにでも簡単に実践できるシステムとして提示したのが前著『変動経絡検索法(VAMFIT)』である.これには予想以上の反響があり,多くの臨床家をはじめ,鍼灸手技療法に関わる学校の先生方や学生達から質問や励ましのお言葉をいただいた.そのなかでとくに問い合わせが多かったのが,「天・地・人 治療システム」に関するものであった.それは「天・地・人」という三才思想を治療体系として提唱したのは『変動経絡検索法(VAMFIT)』が世界で初の書であったからであろう.
 私は長年にわたり,多くの患者を診るうち,「天・地・人」は「経絡系統」と並ぶ『黄帝内経』(『素問』・『霊枢』)の治療原則の柱となるメインテーマの一つであるということを確信するに至った.そして,臨床を通じて,この古代中国哲学における根本概念ともいうべき三才思想を系統的,かつ実践的な治療体系として構築していったものが「天・地・人 治療」である.
 前著では,この治療法についてはVAMFITとの組み合わせとしての紹介にとどめて,施術者の力量に任せるという意図から,あえて細かい手順を記述しなかった.
 本書では,初心者でも運用できるような治療法のスタンダードを具体的に提示し,後進の便宜をはかることにした.
 「天・地・人 治療」は現在行われているさまざまな治療システムとの併用が可能である.読者は自分自身の治療のなかにこの「天・地・人 治療」を導入することで鍼灸の治療技術の幅が広がることはもちろん,治療効果が飛躍的にあがることを実感できるはずである.また,この理解と運用によって,多くの臨床家がこれまでの鍼灸経験から習得してきた特効的経穴としての理由や意義に思い当たるのではないだろうか.
 古典書物から読み解いた“魔法のように効く鍼灸治療”の種明かしともいうべき鍼灸治療の秘訣がこの書にはぎっしり詰まっている.本書が鍼灸に携わる学生や臨床家にとって,役立つことを願って止まない.
 なお,脱稿から出版までに多くの歳月を費やしたため,4年前から推薦文を頂いていた池田政一先生をはじめ,前著の続刊として本書の発行を心待ちにされてこられた多くの読者にはご迷惑をおかけしたが,やっと心の重荷がとれた思いである.
 2009年3月
 推薦文(池田政一)
 序(木戸正雄)
 ─凡例─
第1章 「天・地・人 治療」への導入―「天・地・人 治療」の簡単体験―
 1.はじめに
 2.「天・地・人」治療と「経絡系統」治療
 3.「天・地・人 治療」の簡単体験
  その1 「天・地・人-奇経治療」―きょう脈系と維脈系の運用法により運動痛を瞬時に取る
  その2 「天・地・人-八虚治療」―八虚“肺”治療で喉の痛みを瞬時に取る
  その3 「天・地・人-標幽賦治療」―愁訴部位を三才分割で捉える
  その4 「天・地・人-小宇宙治療」―臍の周囲で愁訴を取る―
   1)頸部の愁訴をターゲットにする場合
   2)腰部の愁訴をターゲットにする場合
第2章 「天・地・人 治療」の基礎概念“陰陽の気”
 1.人体は袋状の“気”の器
 2.東洋の古典医学の基本は“陰陽の気”の調整
 3.身体全体の大分割
 4.身体の陰陽
 5.鍼灸治療の主役は陰陽の気の調整であり,五行,臓腑は脇役である
 6.陰陽による人体の分割
 7.前後の陰陽
 8.左右の陰陽のバランス
 9.なぜ,陽経である胃経が陰である腹部を循行しているのか?
 10.『黄帝内経』の理論体系は「三陰三陽」と「天・地・人」
 11.表裏の陰陽は鍼灸医学のよりどころ
 12.上下の陰陽のバランス
 13.流体である“気”の器としての人体
 14.欧米のもう1つの医学が注目する“流体としての人体”
 15.「天・地・人」三才思想と「経絡系統」
 16.人体の縦と横における気の調整が全体治療
 17.万能ツールとしての横システム「天・地・人」
 18.「天・地・人」における2つのシステム
第3章 「天・地・人-奇経治療」―奇経は横系のシステム(天・地・人)をもつ―
 1.奇経療法とは八脈交会八穴(八宗穴)による手足一対療法のことなのか?
 2.「経絡系統」と「天・地・人」双方に関わりをもつ奇経と大絡
 3.奇経治療の2つの側面
 4.東洋医学の二重性と量子論
 5.奇経八脈の本質と存在意義
 6.きょう脈系は大絡としての腎経・膀胱経の別脈
 7.陽きょう脈と陰きょう脈の運用適応
 8.陰維脈はすべての陰経脈,陽維脈はすべての陽経脈を横に維絡している
 9.きょう脈系と維脈系の運用の実際
 10.身体左右の分割線=任脈,督脈は縦系統だけでなく横系統として機能する
 11.華佗夾脊穴にみる横系統の機能としての督脈
 12.ヨーガ療法におけるチャクラと任・督脈
 13.三焦と膀胱経と督脈
 14.すべての「経絡系統」は宗筋・気街・帯脈・督脈に関係する
 15.帯脈は縦に身体の側面をまわり1周する
 16.八面体としての人体
 17.衝脈は縦に身体の前面から後面までを1周する
 18.「気街システム」としての衝脈の治療
 19.「天・地・人-奇経治療」のまとめ
 20.症例
  症例 1.寝違え 19歳 男性
  症例 2.腰背部痛 59歳 男性
  症例 3.頸椎症 46歳 男性
  症例 4.変形性頸椎症 63歳 男性
  症例 5.めまい 33歳 女性
  症例 6.頸椎椎間板症 54歳 女性
  症例 7.胸苦しさと上背部痛 64歳 女性
  症例 8.手指のこわばり 32歳 女性
  症例 9.腰痛 49歳 男性
  症例10.背部痛 46歳 女性
  症例11.頸部痛 34歳 女性
  症例12.腹痛 46歳 女性
  症例13.いわゆる五十肩 56歳 男性
  症例14.上肢痛 32歳 女性
第4章 「天・地・人-気街治療」
 1.「気街」とは「天・地・人」における袋状のブロック,およびその連結部をいう
 2.四関,八虚,八谿,大谷十二分は「気街」
 3.「天・地・人-八虚治療」
 4.四支八谿を包含した「天・地・人-八虚治療」
 5.「節」とは「気街」(天・地・人の連結部)のことである
 6.「節」において気血が滞る
 7.人体の「天・地・人」と「上部・中部・下部」
 8.「天・地・人」と三焦
 9.ヨーガの身体区分と三焦と「天・地・人」
 10.「経絡系統」と「天・地・人」双方にかかわりをもつ五臓六腑
 11. 頸部は重要な「気街」である(頭部には全経絡が流注している)
 12.気街としての「缺盆」=「上部(天)」と「中部(人)」の連絡路
 13.「天・地・人 治療」としての『霊枢』衛気篇の「四街治療」
 14.「天・地・人-四海治療」
 15.四肢を含んだ「気街治療システム」
 16.体幹部(中部)の治療は三焦の治穴
 17.「天・地・人-気街治療」の基本原則
 18.「天・地・人-気街治療」のコツは動脈拍動を手で感じること
 19.「気街治療」としての「缺盆」(鎖骨上窩),「気街」(鼠径部)の施術方法
 20.「天・地・人-気街治療」における広義の「缺盆」,「気街」
 21.柳谷『(実験実証)秘方一本鍼伝書』の処方にみる「天・地・人 治療」
  (1) 上歯痛の鍼
  (2) 下歯痛の鍼
  (3) 鼻病一切の鍼
  (4) 耳鳴の鍼
  (5) 耳中疼痛の鍼
  (6) 眼疾一切の鍼
  (7) 喉の病の鍼
  (8) 上肢外側痛の鍼
  (9) 上肢内側痛の鍼
  (10) 下肢後側痛の鍼
  (11) 下肢外側の病の鍼
  (12) 下肢前側の病の鍼
  (13) 急性淋病の一本鍼
  (14) 実証便秘の鍼
  (15) 虚証便秘の鍼
  (16) 四十腕五十肩の鍼
  (17) 肩甲間部のコリの鍼
  (18) 肩甲上部のコリの鍼
  (19) 上実下虚症の鍼
  (20) 五臓六腑の鍼(華佗鍼法)
 22.天・地・人-標幽賦治療
 23.四総穴の天・地・人との対応
 24.症例
  症例1.耳鳴り,めまい,倦怠感 28歳 女性
  症例2.下腹部痛 29歳 女性
  症例3.坐骨神経痛 67歳 男性
  症例4.鼻炎 28歳 女性
  症例5.腹痛 37歳 女性
  症例6.下腹部のしこり(卵巣嚢腫) 26歳 女性
  症例7.乳房の硬結と自発痛(乳腺症) 45歳 女性
  症例8.腰痛 34歳 男性
 25.身体各部位における「天・地・人」の対応を利用する
 26.変動経絡と「天・地・人」の交点の古典文献における運用例
 27.刺鍼の深浅の天・地・人
 28.「気」の感得訓練法
第5章 天・地・人-小宇宙治療(1)―その概念と理論
  ―この章を読まれる皆様へ
 1.現代に蘇る東洋思想
 2.小宇宙としての人間
 3.「ミーム」は“気”で構成される
 4.五臓六腑に宿る“神“という“気”
 5.身体と空間は不可分なもの
 6.小宇宙の類似と“気”
 7.粘菌にみる個体(小宇宙)と全体(大宇宙)
 8.個体(小宇宙)は共同体
 9.小宇宙とホログラフィー
  1)ホログラフィー的な宇宙
  2)“ひも”で構成される宇宙
  3)宇宙の「全体性」
  4)シンクロニシティ(Synchronicity)-共時性-の宇宙観
  5)絡み合う宇宙
  6)脳はホログラム(脳の中の宇宙と宇宙の中の脳)
 10.小宇宙とフラクタル
 11.黄金比で構成される宇宙
 12.人体の宇宙性
 13.生命記憶と宇宙
 14.トポロジーと治療
 15.東洋思想が到達していた境地
第6章 天・地・人-小宇宙治療(2)―その運用と応用
 1.東洋医学にみる小宇宙
 2.小宇宙による治療システム
  1)身体を縦横に分割する
   (1)皮膚節(デルマトーム dermatome)
   (2)平田氏十二反応帯
   (3)フィッツジェルドの反射ゾーン
   (4)全身情報反映穴位
  2)類似の小宇宙による治療システム
   (1)耳鍼法
   (2)手鍼療法
   (3)顔面鍼療法・鼻鍼療法
   (4)頭鍼療法
   (5)眼鍼療法
   (6)第2中手骨側速診法
   (7)足の反射療法(リフレクソロジー)
   (8)その他
 3.小宇宙治療のコツは強烈なイメージ
 4.「天・地・人-小宇宙 治療」の例
  1) 臍にみる小宇宙
   (1)臍周辺穴を診断部位として活用
   (2)臍周辺穴を治療部位として活用
  2)あらゆる経穴は小宇宙(どのツボも人体の縮図になっている)
   (1)百会穴の運用法
   (2)大椎穴周囲の運用法
   (3)側胸点(大包穴・淵腋穴)
   (4)側腹点(帯脈穴)の運用法
  3)古傷(傷痕)にみる小宇宙
   症例.頭痛 39歳 女性

 参考文献
 索引
 あとがき