やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

第1版の序

 看護を志す学生が最初に人体について学ぶ学問が「人体の構造と機能」である.この分野の学問は,これまでは解剖学と生理学とに分離して扱ってきた.近年,カリキュラムに変更があり,解剖学と生理学を有機的に繋いで人体の構造と機能を総合的に学ぶことが求められるようになり,教科書も生理学・解剖学が1冊に収められる傾向が出てきた.従来は,解剖学と生理学の学習内容を1冊の教科書に別々に取り込むのみのものであったが,解剖学と生理学の統合を図る時期に来ているように思う.
 本書では,現在の新しいカリキュラムで要求されている「人体の構造と機能」に関する学問内容を従来の解剖学・生理学の内容から厳選し,知識の融合を図ることを目的とした.看護の目的の達成には,患者に接する時に必要な臨床医学を修得することも必要であると思われる.本書の作成に当たり臨床医学の基礎となる解剖・生理の知識や理論をわかりやすくまとめることに注意を払った.
 本書を学ぶ学生は,3年制の専門学校,短大,4年制の大学に広く分布することが予想される.それぞれの場所で必要とされる内容や量および質に多少の余裕を持った教科書とするために,本文では必要とされる基本的内容を記載し,詳しい知識は脚注の文章や参考図を用いて記載した.また,脚注を2通りに分けた.1つは正常な働きの理解のため,もう1つは病的症状の理解のためである.前者にはの印,後者にはの印をつけた.通常,脚注部分と参考図の部分は,省略して学んでかまわない.必要な知識の中でも特に重要なキーワードはタイトルに用い,文中ではゴチック書体で強調するようにした.タイトルとゴチック書体のキーワードの内容は是非とも理解する必要がある.加えて,2色刷り,特に血管・神経等については3色刷りの特徴を生かし,極力分かりやすい図の作成に心がけた.
 医学専門用語は一般的に医学用語辞典で確立されている.極力,「生理学用語集」(南江堂),「医学大辞典」(医歯薬出版)(南山堂),「生化学辞典」(東京化学同人)の用語に従った.それでもまだ混乱をきたす用語も少なくない.とくに外来語の化学物質名,人名などを日本語で表現する場合,決まりがあやふやな部分もある.英語名を文中に最小限入れることによって誤解をまねかないようにした.
 本書で,体の構造と働きに関する基礎知識や考え方を理解し,臨床医学の理解,将来の看護の仕事に役立ててほしいと心から願う.
 最後に本書の内容校正に御協力頂いた三木祐子さん:東京大学大学院(医学系)客員研究員(発達医科学)に心より感謝する.また,本書の執筆にあたり,常に励ましと惜しみない協力を頂いた医歯薬出版株式会社の工藤嘉矩氏,竹内大氏に深く感謝の意を表する.
 平成13年10月1日編集者および執筆者一同


第2版の序

 2002年1月に本書を発刊して以来2度の国家試験があった.問題を見ると,これまでは解剖生理学の国家試験問題としては適当ではないと考えていた病態生理的あるいは病気に関する試験問題もわずかであるが見られるに至っている.このような状況を受けて第2版として内容の一部を改訂した.
 まず各章の最初にその章で理解しておくべき内容を示し,学習の指針として便宜を図った.さらに,今後の国家試験の多様な出題内容にも対処できるように再度全面的に見直しをした.脚注についても重要な病態用語はゴシック書体で強調するように改めた.
 初版以来,分かりやすい図と文章によって解剖生理学の重要事項を理解しやすいように配慮してきた.また国家試験にも対処できるような内容にしてきたつもりである.とくに看護を志す学生の方々から良い評判を得て,編集者および著者一同嬉しく思っている.第2版が人体の構造と機能に関する基礎知識や考え方を理解する上で,また国家試験に対処する上でより一層役立つことを心より願っている.
 2003年10月編集者および著者一同
人体の構造と機能 第2版 目次

第2版の序……iii
第1版の序……v

第1章 生命とは
 1.生命とは……2
  1) 生命現象……2
  2) 人体のつくり-細胞,組織,器官,器官系……3
 2.細 胞……3
  1) 細胞の構造と機能……4
  2) 細胞膜,形質膜……4
  3) 細胞質と細胞小器官の機能……5
   (1)細胞質/5 (2)ミトコンドリア/5 (3)小胞体とリボソーム/5 (4)ゴルジ装置/5 (5)リソソーム(ライソソーム)/6 (6)中心体/6
  4) 核……6
   (1)核とDNA/6 (2)細胞分裂とDNA/8 (3)DNAとタンパク質合成/8
 3.組 織……10
  1) 上皮組織……10
  2) 支持組織……11
   (1)結合組織/11 (2)軟骨組織/12 (3)骨組織/12 (4)血液・リンパ/12
  3) 筋組織……12
  4) 神経組織……13
 4.器官と器官系……13
  1) 器官……13
  2) 器官系……13
 5.身体の区分と表示……14
  1) 身体の区分……14
  2) 解剖学的な体位……14
  3) 解剖学的な表示……14
   (1)主な軸/14 (2)主な方向/14 (3)主な断面/16
 6.体 液……16
  1) 体液の区分と移動……16
   (1)体液の区分/16 (2)体液の移動/17
  2) 体液のpHと電解質組成……17
   (1)体液のpH/17 (2)体液の電解質組成/17
  3) 体液量と水分の出納バランス……18
  4) 物質の移動……18

第2章 血液
 1.血液の成分と機能……22
  1) 血液の物理化学的特性……22
  2) 血液の働き……22
  3) 血液の成分……22
  4) 血球の産生と幹細胞……23
 2.赤血球……24
  1) 形状と機能……24
   (1)形状と成分/24 (2)ヘモグロビン(血色素)/24 (3)機能/25
  2) 赤血球の検査値……25
   (1)赤血球数/25 (2)ヘマトクリット/26 (3)ヘモグロビン量/26 (4)赤血球沈降速度(または赤沈,血沈)/26
  3) 生成と破壊……27
   (1)生成と寿命/27 (2)破壊/27
  4) 貧血……28
 3.白血球……29
  1) 形状と機能……29
   (1)種類と形状/29 (2)白血球数/29 (3)機能/29
  2) 生成と寿命……30
 4.血小板……30
  1) 形状と機能……30
   (1)形状と数/30 (2)機能/30 (3)生成と破壊/30
 5.血 漿……32
  1) 血漿の成分と機能……32
   (1)成分/32 (2)機能/32
  2) 膠質浸透圧……33
  3) 血液の緩衝作用……34
 6.血液凝固……35
  1) 血液凝固……35
  2) 血液凝固の抑制……36
   (1)線維素溶解(線溶)/36 (2)凝固阻止物質/37
  3) 凝固時間と出血時間……37
   (1)凝固時間/37 (2)出血時間/37
  4) 血管内凝固と出血性疾患……37
 7.血液型……39
  1) ABO式血液型……39
  2) Rh式血液型……40

第3章 循環
 1.心臓血管系……42
   (1)体循環と肺循環/42 (2)動脈と静脈/43
 2.心 臓……44
  1) 心臓の構造と機能……44
   (1)心臓の外形/44 (2)心室と心房/45 (3)心臓の弁/45 (4)心臓壁と心嚢/46 (5)ペースメーカーと刺激伝導系/47 (6)心臓の神経支配/47
  2) 心臓の活動と検査……48
   (1)心周期/48 (2)心音/48 (3)心拍数/48 (4)心拍出量/49 (5)心筋の電気現象と心電図/50
 3.血管系……53
  1) 肺循環……53
  2) 体循環……54
   (1)動脈系/54 (2)静脈系/55
  3) 特殊な部位の循環……60
   (1)冠状循環(冠循環)/60 (2)脳循環/60 (3)腹腔内循環/62 (4)上肢の循環系/63 (5)下肢の循環系/64 (6)胎児循環/65
  4) 血管系の調節……66
   (1)血管壁の構造/66 (2)動脈の特徴/66 (3)静脈の特徴/67 (4)毛細血管の特徴/68 (5)血管の自律神経支配/69
 4.血圧・血流・脈拍……70
   (1)血流,血圧,脈拍/70 (2)血圧に影響を与える因子/73
 5.循環の調節……73
   (1)調節の仕組み/73 (2)局所性調節/73 (3)自律神経性調節/73 (4)ホルモン性調節/74 (5)循環中枢による調節/74
 6.リンパ循環……76
  1) リンパの生成とリンパ管の構造……76
  2) リンパ循環の成り立ち……77
  3) リンパの流量とリンパ系の働き……78
   (1)間質液中の水分の回収/78 (2)間質液中のタンパク質の回収/78 (3)脂肪の吸収/78 (4)病気に対する防衛/78

第4章 呼吸
 1.呼吸器系……80
  1) 外呼吸と内呼吸……80
  2) 換気……81
  3) 呼吸器系……81
 2.呼吸器系の構造と機能……82
  1) 鼻腔……82
  2) 咽頭と喉頭……83
   (1)咽頭/83 (2)喉頭/83
  3) 声帯と発声……84
  4) 気管と気管支……86
  5) 肺……87
   (1)気管支枝と細気管支/87 (2)肺胞/88 (3)胸膜と縦隔/89 (4)肺の動静脈/89
  6) 胸郭と呼吸運動……90
 3.肺機能の測定……92
  1) 肺気量……92
  2) 呼吸数……93
  3) 肺胞換気量……94
 4.ガス交換とガスの運搬……94
  1) ガス分圧とガス交換……94
  2) 血液のガス運搬……96
   (1)血流によるO2の運搬/96 (2)CO2の運搬/97 (3)呼吸による体液の酸塩基平衡/97
 5.呼吸の調節……98
  1) 呼吸中枢……98
  2) 呼吸に影響を与える因子……99
  3) 呼吸音……101
  4) 異常呼吸……101
  5) 特殊環境の呼吸への影響……102

第5章 生体の防御機構と免疫
 1.生体の防御機構と免疫……104
  1) 抗原……104
  2) 自己と非自己の識別……104
 2.生体の防御機構に働く器官と因子……105
  1) 生体表面のバリア……105
  2) 白血球……106
   (1)顆粒球/106 (2)単球とマクロファージ/107 (3)リンパ球/108
  3) 免疫系に働く液性因子……109
   (1)抗体/109 (2)サイトカイン/110 (3)補体/111
  4) リンパ系器官……111
   (1)骨髄/111 (2)胸腺/111 (3)脾臓/112 (4)リンパ節/112 (5)扁桃/112
 3.免疫反応の分類……113
  1) 自然免疫と獲得免疫……113
   (1)自然免疫(非特異的防御機構)/113 (2)獲得免疫(特異的防御機構)/113 (3)獲得免疫の多様性/114
  2) 液性免疫と細胞性免疫……115
 4.炎症とアレルギー……115
  1) 炎症とは……115
  2) アレルギー……116
   (1)子どものアレルギー・マーチ/116 (2)自己免疫疾患/117

第6章 消化と吸収
 1.食物摂取と消化器系……120
  1) 消化器系とは……120
  2) 消化器系の働き……120
  3) 栄養と代謝……121
  4) 消化管壁の構造……121
 2.消化と吸収……122
  1) 口腔内の消化……122
   (1)口腔/122 (2)唾液腺と唾液/123
  2) 咽頭・食道の構造と嚥下運動……124
   (1)咽頭/124 (2)食道/124 (3)嚥下運動/124
  3) 胃の構造と機能……125
   (1)胃の構造/125 (2)胃運動/126 (3)胃液分泌/126
  4) 小腸の構造と機能……128
   (1)小腸の構造/128 (2)小腸壁の構造/129 (3)小腸の運動/130
   (4)小腸における消化/131
   (5)小腸における吸収/132
  5) 大腸の構造と機能……134
   (1)大腸の構造/134 (2)大腸壁の構造/134 (3)大腸の運動と分泌/135 (4)排便/136
  6) 膵臓の構造と機能……136
   (1)膵臓の構造/136 (2)膵臓の機能/137
  7) 肝臓・胆嚢の構造と機能……137
   (1)肝臓の構造/137 (2)肝小葉の構造/138 (3)肝臓の機能/139 (4)胆嚢の構造と機能/140
  8) 腹膜と腹膜腔……141
 3.食 欲……142

第7章 栄養と代謝
 1.栄養と代謝……144
  1) 栄養素……144
  2) 栄養所要量……145
   (1)エネルギー必要量/145 (2)栄養所要量/146
  3) 物質代謝とエネルギー代謝……146
   (1)基礎代謝/147 (2)身体活動時のエネルギー代謝/147
 2.生体内の物質代謝……148
  1) 糖質……148
   (1)糖質とは/148 (2)糖質の働き/149 (3)糖質のエネルギー代謝/149 (4)糖質の物質代謝/150
  2) 脂質(脂肪)……151
   (1)脂質とは/151 (2)脂質の働き/152 (3)脂質の代謝/152
  3) タンパク質……154
   (1)タンパク質とは/154 (2)タンパク質の働き/155 (3)タンパク質の代謝/155
  4) ビタミン……156
   (1)脂溶性ビタミン/157 (2)水溶性ビタミン/157
  5) 無機質……158
  6) 水……159
  7) 核酸……159
   (1)核酸とは/159 (2)核酸の働き/159 (3)核酸の代謝/160

第8章 体温の調節
 1.体 温……164
   (1)体温の部位差/164 (2)体温の変動/165
 2.体熱の産生と放散……165
  1) 体熱の産生(産熱)……166
   (1)基礎代謝量/166 (2)ホルモンの作用/166 (3)ふるえ/166 (4)自律神経の作用/167 (5)その他/167
  2) 体熱の放散(放熱)……167
   (1)放射/167 (2)伝導と対流/168 (3)蒸発(蒸散と発汗)/168 (4)皮膚血管拡張/168
 3.体温の調節……168
   (1)温度受容器と体温調節中枢/168 (2)体温調節反応/168
 4.発 熱……169

第9章 皮膚と膜
 1.皮膚の構造……172
  1) 皮膚……172
   (1)表皮/172 (2)真皮/173 (3)皮下組織/173
  2) 皮膚の付属器官……174
   (1)毛/174 (2)爪/174 (3)皮膚腺/174
  3) 皮膚の血管とリンパ管……175
   (1)血管と血流/175 (2)リンパ管/175
 2.皮膚の機能……176
  1) 保護作用……176
  2) 皮膚感覚……177
  3) 体温調節への関与……177
   (1)発汗と不感蒸散(不感蒸泄)による体温調節/177 (2)皮膚血流の変化と体温調節/177
  4) 排泄作用……178
  5) ビタミンD産生作用……178
  6) 経皮吸収……178
 3.皮膚の色……179
 4.人体の膜の構造と機能……179
  1) 粘膜……179
  2) 漿膜……180
  3) その他の膜……180

第10章 尿の生成と排尿
 1.腎臓と尿の生成……182
  1) 泌尿器系とは……182
  2) 腎臓の働き……182
  3) 尿生成の過程……182
 2.腎臓の構造と機能……183
  1) 腎臓の構造……183
  2) ネフロンの構造と機能……184
  3) 腎臓の血管系……185
  4) 糸球体における濾過……186
  5) 尿細管における再吸収と分泌……186
 3.腎機能の測定……189
  1) 腎血流量(RBF)……189
  2) 腎血漿流量(RPF)と糸球体濾過量(値)(GFR)……189
  3) クリアランス……190
 4.尿生成の調節……190
  1) 浸透圧の調節……191
  2) 細胞外液量の調節……191
  3) 体液pHの調節……192
  4) 尿の組成……192
 5.蓄尿と排尿……193
  1) 尿管・膀胱・尿道の構造……193
  2) 蓄尿・排尿反射……194

第11章 神経
 1.神経系とは……198
  1) 神経系の働き……198
   (1)感覚・認識/198 (2)運動機能の調節/198 (3)内臓機能の調節/198 (4)高次神経機能/198
  2) 神経系の分類……198
   (1)中枢神経系と末梢神経系/198 (2)体性神経系と自律神経系/200 (3)求心性神経と遠心性神経/200
  3) 神経組織の構造と働き……201
   (1)神経細胞(ニューロン)/201 (2)グリア細胞/202
  4) 神経細胞の興奮と伝導……203
   (1)静止電位/203 (2)活動電位(インパルスまたはスパイク)/204 (3)伝導の一般的仕組み/204 (4)跳躍伝導/205
  5) 興奮の伝達-シナプス……205
   (1)シナプスの構造/205 (2)シナプス伝達の働き/206 (3)中枢神経系のシナプスの特徴/206 (4)神経伝達物質/207
 2.中枢神経系……208
  1) 中枢神経系の構造……208
  2) 中枢神経系の統合機能……209
   (1)反射機能/209 (2)感覚系の統合/210 (3)運動系の統合/211 (4)自律機能の統合/211 (5)高次神経機能/211
  3) 脊髄の構造と機能……211
   (1)脊髄の構造/211 (2)脊髄の機能/212
  4) 脳幹の構造と機能……214
   (1)脳幹の構造/214 (2)脳幹の反射中枢/214 (3)脳神経核/215
  5) 間脳の構造と機能……215
   (1)視床/215 (2)視床下部/216
  6) 小脳の構造と機能……217
  7) 大脳の構造と機能……218
   (1)大脳基底核/219 (2)大脳辺縁系/219 (3)新皮質/220 (4)大脳の高次神経機能/221 (5)大脳の電気活動-脳波/222
  8) 伝導路……224
   (1)運動系の下行路/224 (2)感覚系の上行路/225
  9) 中枢神経系の保護と栄養……226
   (1)髄膜/226 (2)脳室/226 (3)脳脊髄液/226 (4)脳血流/227
 3.末梢神経系……227
  1) 体性神経系……228
  2) 自律神経系……228
   (1)自律神経系の特徴/228 (2)交感神経系の特徴/230 (3)副交感神経系の特徴/231 (4)自律神経系の調節/231 (5)内臓求心性線維/231 (6)自律神経系の中枢/231
  3) 脊髄神経……233
   (1)脊髄神経の起始部/233 (2)脊髄神経の走行/234
  4) 脳神経……237

第12章 感覚
 1.感覚の一般的性質……242
  1) 感覚の種類……242
  2) 感覚の特徴……242
   (1)適刺激/242 (2)刺激の強さと感覚/243 (3)感覚の順応/243 (4)感覚の大脳皮質感覚野への投射と連合野における認識/243 (5)感覚入力の調節/243 (6)感覚と情動/243 (7)感覚刺激と反射/243
 2.視 覚……244
  1) 眼の構造と働き……245
   (1)眼球/245 (2)網膜と光の受容/246 (3)眼球の付属器/247
  2) 視覚伝導路……248
  3) 視覚の性質と調節……249
   (1)視力/249 (2)透過と屈折/249 (3)明るさの調節/250 (4)色覚/250 (5)視野/251
  4) 眼の反射……251
   (1)対光反射/251 (2)近見反応/251
 3.聴 覚……252
  1) 耳の構造と働き……252
   (1)外耳/252 (2)鼓膜/253 (3)中耳/253 (4)内耳/253
  2) 聴覚伝導路……254
  3) 聴覚の性質……254
   (1)音の高さ/255 (2)音の強さ/255 (3)音源の方向/255
 4.平衡感覚……256
  1) 平衡感覚器の構造と働き……256
   (1)前庭/256 (2)半規管(三半規管)/256
  2) 平衡感覚の伝導路と反射……257
   (1)平衡感覚の伝導路/257 (2)平衡感覚による調節と反射/257
 5.嗅覚と味覚……258
  1) 嗅覚と嗅覚受容器……258
   (1)嗅覚受容器と嗅覚伝導路/258 (2)嗅覚の性質/258
  2) 味覚と味覚受容器……259
   (1)味覚受容器/259 (2)味覚伝導路/259 (3)味覚の性質/259
 6.体性感覚……260
  1) 皮膚感覚……260
   (1)機械的感覚/260 (2)温度感覚/261 (3)くすぐったい感じ/261 (4)かゆい感じ/262 (5)痛覚/262 (6)皮膚分節/262
  2) 深部感覚……263
   (1)位置覚/263 (2)深部痛覚/263 (3)その他の感覚/263
  3) 体性感覚の伝導路……263
 7.内臓感覚……263
  1) 臓器感覚……264
  2) 内臓痛覚……264
 8.痛 覚……265
  1) 痛覚の質……265
  2) 表在性痛覚(皮膚の痛み)……265
  3) 深部痛覚……266
  4) 内臓痛覚……266
  5) 痛みによる反応……267
  6) 痛みの抑制系……267

第13章 運動
 1.運動器系とは……270
  1) 運動の仕組み……270
  2) 運動の方向……271
  3) 運動時の各器官の働き……271
 2.骨・関節・筋の構造と機能……272
  1) 骨の構造と機能……272
   (1)骨の生理作用/272 (2)骨の形状/272 (3)骨の構造/273 (4)骨の代謝/273 (5)骨の成長/274
  2) 関節の構造と機能……275
   (1)関節の種類/275 (2)関節の構造/276
  3) 骨格筋の構造と機能……277
   (1)骨格筋の作用/277 (2)骨格筋と筋電図/277 (3)骨格筋の構造/278 (4)筋線維と筋原線維/278 (5)筋収縮の仕組み/279 (6)筋収縮のエネルギー代謝/281 (7)等張性収縮と等尺性収縮/282 (8)単収縮と強縮/282 (9)骨格筋と心筋・平滑筋との比較/282
 3.運動の調節……283
  1) 骨格筋の神経支配……284
   (1)運動単位とα運動神経/284 (2)筋紡錘と腱器官/284
  2) 運動反射……284
   (1)脊髄反射/284 (2)脳幹反射/287
  3) 運動の指令と制御……288
   (1)大脳皮質による運動の指令/288 (2)運動の調節/288
 4.全身の骨と関節……290
  1) 頭蓋……291
   (1)脳頭蓋と顔面頭蓋/291 (2)頭蓋の腔所/292 (3)縫合と泉門/293
  2) 脊柱……294
   (1)椎骨の一般的な形状と連結/295 (2)各椎骨の特徴/295 (3)脊柱の生理的弯曲/296
  3) 胸郭……296
  4) 上肢の骨格……297
   (1)上肢帯の骨格/297 (2)自由上肢の骨格/298
  5) 下肢の骨格……299
   (1)下肢帯の骨格/300 (2)自由下肢の骨格/301
 5.全身の骨格筋……303
  1) 頭頸部の筋……304
   (1)頭部の筋/304 (2)頸部の筋/306
  2) 体幹の筋……307
   (1)背部の筋/307 (2)胸部の筋/308 (3)腹部の筋/310 (4)骨盤底の筋/312
  3) 上肢の筋……313
   (1)上肢帯の筋/313 (2)上腕の筋/314 (3)前腕の筋/315 (4)手の筋/316 (5)上肢の運動のまとめ/316
  4) 下肢の筋……318
   (1)下肢帯の筋/318 (2)大腿の筋/319 (3)下腿の筋/320 (4)足の筋/321 (5)下肢の運動のまとめ/321

第14章 内分泌
 1.ホルモンの一般的特徴……324
  1) ホルモンと内分泌腺……324
  2) ホルモンの化学的性質……326
  3) ホルモンの作用機序……326
  4) ホルモン分泌の調節……327
   (1)ホルモン分泌の階層的支配とフィードバック調節/327 (2)神経による調節/328 (3)血中のイオンや化学物質による調節/328 (4)機械的・化学的刺激による調節/328
 2.内分泌器官の構造と機能……329
  1) 視床下部・下垂体の構造とホルモン……329
   (1)視床下部ホルモン/329 (2)下垂体前葉ホルモン/330 (3)下垂体後葉ホルモン/331 (4)下垂体中葉ホルモン/332
  2) 甲状腺の構造とホルモン……333
   (1)甲状腺ホルモン(T3とT4)の作用/333 (2)甲状腺ホルモンの分泌調節/334 (3)カルシトニンの作用/335
  3) 副甲状腺(上皮小体) の構造とホルモン……335
   (1)副甲状腺ホルモン/335 (2)血漿Ca2+濃度の調節/336
  4) 膵臓のランゲルハンス島の構造とホルモン……336
   (1)インスリン/337 (2)グルカゴン/337 (3)ソマトスタチン/337 (4)血糖調節/337
  5) 副腎皮質の構造とホルモン……338
   (1)糖質コルチコイドの作用と分泌調節/339 (2)電解質コルチコイド(アルドステロン) の作用と分泌調節/340 (3)副腎アンドロゲン/341
  6) 副腎髄質の構造とホルモン……341
   (1)アドレナリンとノルアドレナリンの作用/342 (2)副腎髄質ホルモンの分泌調節/342
  7) 性ホルモン……344
   (1)精巣からの男性ホルモン/344 (2)卵巣からの女性ホルモン/346
  8) その他のホルモン……348
   (1)消化管ホルモン/348 (2)腎臓のホルモン/349 (3)松果体のホルモン/349 (4)心房のホルモン/349

第15章 生殖
 1.生殖とは……352
 2.男性の生殖器系……353
  1) 男性生殖器の構造と働き……353
  2) 精子の形成……354
  3) 勃起と射精……354
 3.女性の生殖器系……355
  1) 女性生殖器の構造と働き……355
  2) 卵胞の発達と黄体の形成……356
  3) 性周期……356
   (1)卵巣周期/357 (2)月経周期(子宮内膜周期)/358
 4.受精・妊娠・分娩……358
  1) 受精・着床・妊娠……358
  2) 胎児の発育……359
  3) 分娩……360
  4) 乳房・乳腺と乳汁の産生・分泌……360

第16章 個体の発生・成長・老化
 1.個体の発生……362
  1) 受精と性の決定……362
   (1)受精/362 (2)性の決定/362
  2) 発生……363
   (1)初期発生/363 (2)卵膜,胎盤と臍帯/365 (3)胎児の発育/365
 2.個体の成長……366
  1) 身長・体重の経時的変化と身体各部位の成長……366
  2) 各器官の成長……367
  3) 身体機能の発達……367
 3.更年期……369
 4.老 化……370
  1) 細胞の寿命……370
  2) 生理的老化の特徴……370
  3) 身体機能の加齢変化……371

第17章 ホメオスタシスと生体リズム
 1.ホメオスタシス……374
  1) ホメオスタシスとは……374
  2) 血圧調節と血液量のホメオスタシス……375
  3) 体液の電解質調節とホメオスタシス……376
   (1)細胞外液のpHの調節/376 (2)浸透圧の調節/377 (3)血漿Ca2+濃度の調節/378
  4) 血糖調節……379
  5) 体温調節……380
 2.生体リズム……381
  1) 生体リズムとは……381
  2) 自律神経・内分泌機能の日内リズム……381
  3) 日内リズムの変更と正常化……382
  4) 短いリズムと長いリズム……383
   (1)短いリズム/383 (2)長いリズム/383

参考図書……385
略語表……389
索引……393