やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

序文
 平成9年法律第132号により言語聴覚士法が公布され,平成10年9月1日から施行されました.第1回言語聴覚士国家試験が平成11年3月に実施され,それから毎年春に言語聴覚士国家試験が実施されるようになり,平成25年2月16日に第15回言語聴覚士国家試験が終了しました.
 その国家試験の出題範囲およびレベルについては,平成10年3月に厚生省(現厚生労働省)に設置された「言語聴覚士養成施設指定基準等検討委員会」および「養成課程等作業部会」において「言語聴覚士国家試験出題基準」が関係各位のご努力により作成され,これに準拠した内容で国家試験の出題がなされてきました.
 平成20年3月に第2回目の「言語聴覚士国家試験出題基準」の改訂がなされてから,今年,5年経過の節目を迎えることになります.この間に医学・医療および学説等に著しい進歩がみられ,言語聴覚士を取り巻く環境にも変化がみられました.これらの変化に即応する必要があることから,試験委員会において出題基準の見直しの提言があり,厚生労働省に意見を具申し了承を得て,この度,言語聴覚士国家試験出題基準検討委員会を設け,具体的な項目,学術面の検討を実施しました.その結果,最新の医学・医療の情報を具備した項目を示すことになりました.
 今後,この基準に準拠した出題としていただき,適正な試験の実施を図り,言語聴覚士の資質および医療の普及・向上に寄与できるようにしたいと思います.厚生労働省ならびに出題基準検討委員会各位,関係機関のご尽力,ご協力に心から感謝いたしまして,序文の言葉とします.
 平成25年3月1日
 公益財団法人医療研修推進財団理事長
 猿田享男
 序文
 言語聴覚士国家試験出題基準の利用法
 言語聴覚士国家試験出題基準検討委員会委員名簿
I 基礎医学
II 臨床医学
III 臨床歯科医学
IV 音声・言語・聴覚医学
V 心理学
VI 音声・言語学
VII 社会福祉・教育
VIII 言語聴覚障害学総論
IX 失語・高次脳機能障害学(失語症)
X 失語・高次脳機能障害学(高次脳機能障害)
XI 言語発達障害学
XII 発声発語・嚥下障害学
XIII 聴覚障害学
 索引
  邦文索引
  欧文索引
 付録(関係法規)
  1 言語聴覚士法(平成9年法律第132号)
  2 言語聴覚士法施行令(政令第299号)
  3 言語聴覚士法施行規則(厚生省令第74号)
  4 厚生省告示第225号(言語聴覚士法第33条第2号の規定に基づき厚生労働大臣の指定する科目を定める件)
  5 厚生省告示第226号(言語聴覚士法第33条第3号の規定に基づき厚生労働大臣の指定する科目を定める件)
  6 厚生省告示第227号(言語聴覚士法第33条第4号の規定に基づき厚生労働大臣の指定する科目を定める件)
  7 言語聴覚士法の施行について