やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

 はじめに 笠井清登・宮本有紀・福田正人

序論
 統合失調症について一般医・研究医に知ってほしいこと 福田正人・藤平和吉
 こころと身体の健康はひとつながり−価値に基づく統合的支援 熊倉陽介・他

価値医学−基本姿勢と行動指針
 支援の原点−家族の視点から,家族として人として 島本禎子
 統合失調症患者における共同意思決定−新しいアプローチとシステム 山口創生・熊倉陽介
 市民・医療従事者のアンチスティグマ 安藤俊太郎・他
 ガイダンス・ガイドライン−診療・支援の基本姿勢をガイダンスから学ぶ 金原明子
 統合失調症の薬物療法 市橋香代

脳−研究最前線
 生前登録システムに基づく精神疾患ブレインバンクの取組み 國井泰人・和田 明
 価値の神経回路・シナプスからみた統合失調症 柳下 祥・水谷俊介
 22q11.2 欠失症候群−精神・身体・知的の3 障害の統合的支援 田宗秀隆・他
 生活をめざす脳・行動計測 澤田欣吾・榊原英輔
 協同創造(co-production)としての当事者研究の可能性 向谷地生良

生活−保健・医療・福祉・教育の統合
 学校精神保健・予防 金田 渉・小池進介
 早期支援:精神病における早期発見と早期介入 森田健太郎
 リカバリー −変革と実践のために 宮本有紀
 これからの生活臨床 藤枝由美子・江口 聡
 コミュニティ支援のフロンティア 高野洋輔・他

人生−ライフステージに沿った支援
 女性当事者の人生−恋愛・結婚・子育てを中心に 夏苅郁子
 統合失調症を持つ当事者への就労支援 石橋 綾・管 心
 高齢者のサイコーシス症候群 古茶大樹・三村 將

 次号の特集予告

■サイドメモ目次
 統合失調症のゲノム研究
 「統合失調症になってもだいじょうぶな社会を願って」
 Healthy Active Lives(HeAL)−Japan
 辛い通院,悲しい通院
 嬉しい通院,元気の出る通院
 パーソナルリカバリーの概念
 死体解剖保存法
 希望の贈り物(Gift of hope)
 統合失調症との異同:診断基準
 神経発達障害
 いま,精神科医ができること
 リカバリー
 社会生活機能
 心拍変動(HRV)
 語流暢性課題(verbal fluency task)
 精神保健教育とスティグマ
 精神保健教育の歴史的変遷
 CHR の模擬ケース
 臨床病期モデル
 リカバリー促進のための10 の組織課題
 急性期の在宅治療の事例−30 歳男性,統合失調症
 子育てへの支援機関
 理念型とは