監訳者 序
アメリカ補綴学会の会長を務めたStephen F.Rosenstiel,Martin F.Landの両先生,そして私の父親である藤本順平の3 人の補綴専門医は,補綴学の分野で大変広く翻訳,採用されているランドマーク的テキストである『Contemporary Fixed Prosthodontics』の初版を1988 年に出版して以来,1995 年,2001 年,2006 年と順調に版を重ね,約25 年後の2015 年にはついに第5 版を出版した.藤本順平はインディアナ大学Fixed & Removable Prosthodontics大学院修了後,1976 年からフロリダ大学歯学部のCrown & Bridge科の助教授として赴任した.この時代のフロリダ大学では咬合学の大家であるParker Mahan先生が基礎研究部門,Harry Lundeen先生が咬合学の主任として着任しており,Chewing Machineを作製したCharles Gibbs博士らとともに藤本順平は顎運動,咬合の研究に加わり,現在の咬合学の理論的礎を築いた.1977 年に藤本順平はCrown & Bridge科主任となり,大学院を修了したばかりのRosenstiel先生とLand先生を医局員として迎え入れた.この3人は当時のアメリカでは一般的であった臨床的経験に基づいた治療技術を重視した補綴教育から,科学的根拠に裏づけられた予知性の高い臨床の提供を目指すインディアナ大学大学院での教育方針を採用,実践した.なかでもクラウン・ブリッジの臨床訓練では当時,学生は歯冠形成,印象までの操作が一般的であったのに対して,ワックスアップ,鋳造,陶材の築盛までの課題を実習課題に設定した,学生からは反発を受けたものの,3 人はIndiana Mafiaと呼ばれ徹底した臨床教育を展開し評価された.『Contemporary Fixed Prosthodontics』は,この3 人のIndiana Mafi aたちによって質の高い補綴治療の提供を目指す学部学生,大学院生,研究生,臨床家のために,基礎・臨床科学的知識の統合,および先端的技術の科学・生物学的根拠を提供する補綴学の理想的な教科書として6 年の歳月をかけて執筆された.第5 版までに,保存修復技術,歯科材料学,インプラント治療におけるコーンビームCT・画像診断技術,歯科のデジタル技術の発展が可能にしたバーチャル環境での技工操作,オールセラミック補綴やCAD/CAM技術などの歯科医療の技術的発達を網羅しながら,初版以来重視されている補綴以外の専門分野の理解を目的に歯周病に関する内容が新たに加筆され,さらに充実した内容にアップデートされた.『Contemporary Fixed Prosthodontics』は版を重ねながらアメリカにおける歯科医療全般,歯学部教育環境の変化を反映しており大変興味深い.日本の臨床家,歯学部の学生,研究生にも本書を通じて歯科医療の本質的テーマをご理解いただけると信じている.世界で広く読まれている本書第5 版翻訳に携わることができたことを,父とともに大変嬉しく思う.
最後に,今回の日本語版出版を快諾いただき,ご助言,ご協力を賜った関係各位に厚くお礼申し上げます.また,ご多忙の中翻訳作業を進めていただいた岡村光信先生,廣瀬正法先生,錦織淳先生に深く感謝致します.
2018 年5 月
藤本浩平
原著者 序
イギリス,オランダ,日本から来た3 人の若い歯科医師がインディアナポリスの歯学部で初めて出会ったのは1975 年の夏が終わろうとしている頃だった.3 人はともにクラウンブリッジ補綴学に対し感心を抱いていたが,その当時はまだその40 年後に『Contemporary Fixed Prosthodontics第5 版』を出版するというこのうえない喜びを味わえるとは知る由もなかった.
われわれ3 人はクラウンブリッジ補綴学の理論と実践を学ぶことになったが,それにより,感情の大きな振れ幅を痛感することにもなった.すなわち不安から自信まで,挫折から達成感まで,不安から満足,ときには誇りまでを経験することとなった.そして現在,この分野において最も広く読まれ,多くの言語に翻訳されている本書の全面改訂版を上梓できることを,とても誇らしく思っている.
改訂のための作業は前版と同様に困難を極めた.臨床手技および歯科材料の領域において技術的進歩はわれわれの想像を超えるものがあり,画像装置とCAD/CAMの進歩のために(本書の適切な場所に)新たな1 章を設け,そこで新しい技術の進歩をまとめることも考えられた.しかしそうとはせず,これまでの改訂で行ってきたように,本文中の必要な箇所に新技術について随時加筆する方法を採った.改訂のための見直しの早期段階において,新しいシステムのいくつかは,そのステップを追いながら紹介するのは不可能であることがわかった.進歩や改良のペースが非常に速いので,1 章を全面的に新たに書き起こしたのでは内容がすぐに古いものとなってしまう.結果としてわれわれは新しい技術の根底にある原理を抽出し,その情報(多くは一般的な歯科文献以外から収集したもの)を本文中の適切な箇所に統合する方針を採用した.
今回の第5 版では診断およびインプラント埋入のためのコーンビームCTについて追加した.印象採得は光学印象によって幅が広がり,石膏模型はモニター上で生成されるバーチャルな模型に相当するものとして対比されるようになった.ワックスパターンの作製はいまだに標準的な手法ではあるが,CADによるパターンの設計と3Dプリンターやミリングに関する情報が加えられた.同様に,陶材焼付鋳造冠のメタルフレームや全部陶材冠の項目も改訂され,新しいCAD/CAMの技術が追加されている.
前版が上梓されて以降,歯科技工業界には革新的な変化が起こっている.規模の小さい技工所は,高価な新技術への投資を行いやすい大手の技工会社と対抗していかなければならない.技工所や製造業者を訪問した際に感じるのは,CAD/CAMへのスムーズな移行は容易ではないということである.何年も前に,大規模な技工所の熟練した1 人のセラミストが全部陶材修復物をデジタル製作する任に就くことになった.彼は見つけうる限りで最も優秀で聡明なコンピュータ要員に対し必要となる歯科的知識を教え始めたところ,吸収が非常に速いことに驚かされたという.このプロセスを数年間続け,今度は最も経験豊富な有資格の歯科技工士に,新しく開発されたCAD/CAMツールの操作法を教えるようになり,「半年以内の稼働を目指しています.過去を振り返っている暇はありませんよ」と語った.
このような経験からも,固定性補綴学の基本的な技術において確固たる基盤を築くことの重要性が改めて強調される.基礎があってこそ,初めて新しい技術への応用が可能となるのである.固定性補綴学を学ぶ学生はたとえ従来の方法でクラウンや単純なブリッジを作製する場合であっても,歯の構造,形態および機能を熟知していなければならない.同様に,形態と機能を完全に理解することは,現在の最先端の技術に熟達するためにも必須の条件である.アメリカおよびカナダの学部カリキュラムに広く採用された技術については新しいイラストを使ってできるかぎり収載してある.以前は推奨される方法であったものが,今では一般的な技法になっているものもあり,器具の写真は最新のものに差し替えて,全体にわたって新しい材料が追加されている.
われわれは本書が博士課程の学生や博士研究員,臨床家や研究者にとって役立つことを願っている.十分かつ適切な索引も備わっており,多忙な臨床家や歯科関連製造業者がエビデンスに基づいた情報をすぐに取り出せるよう工夫をこらしてもいる.
Stephen F.Rosenstiel
Martin F.Land
Junhei Fujimoto
原著者 謝辞
多くの同僚や友人たちに感謝の意を込めて…….
まず何から述べればよいだろうか.30 年の年月を経て,本書の発展に献身的な貢献を果たしてくれたすべての人々の名前を正確に挙げることはもはや不可能である.われわれから依頼したときには必ず,彼らは概念や新しい技術,図,写真,材料など,望むものは何でも快く提供してくれた.引用や転載の許諾が断られることはなく,いつも好意的な対応をしてくれた.今回もあらゆる努力を払ってきちんと正確に出典と協力者を明示するよう努めたつもりである.誤りや脱落があるとすれば,それは決して意図的なものではなく,責任はすべて著者にあるのでご容赦願いたい.
下記の方々には特別な謝意を表したい.
James Cockerill,RBPには前回と同様に写真の選択・提供においてご尽力いただいた.
執筆担当:Robert F.Baima,Rick K.Biethman,William A.Brantley,Isabelle L.Denry,R.Duane Douglas,Martin A.Freilich,A.Jon Goldberg,Julie A.Holloway,Christa D.Hopp,William M.Johnston,Peter E.Larsen,Leon W.Laub,Edwin A.McGlumphy,Jonathan C.Meiers,Donald A.Miller,M.H.Reisbick,James L.Sandrik,Van P.Thompson,Alvin G.Wee,Burak Yilmaz.Southern Illinois大学歯学部の教員およびスタッフ:Dr.Jeff rey Banker,Dr.Rick Biethman,Dr.Robert Blackwell,Dr.Duane Douglas,Dr.Randy Duncan,Dr.Christa Hopp,Ms.Nancy Inlow,Dr.Daniel Ketteman,Dr.Dennis Knobeloch,Ms.Robin Manning,Dr.Jack Marincel,Ms.Tobbi McEuen,Dr.Charles Poeschl,Dr.Steven Raney,Dr.Vincent Rapini,Dr.William Seaton,Dr.Joseph Sokolowski,Dr.Charles Thornton,Ms.Michele Wadlow,Dr.Daniel Woodlock.Ohio州立大学の教員およびスタッフ:Dr.Shereen Azer,Dr.Nancy Clelland,Dr.Allen Firestone,Dr.Lisa Knobloch,Dr.John Nusstein,Dr.Robert Seghi,Dr.Burak Yilmaz,Ms.Amy Barkerからは多くの貴重な洞察と長期にわたる絶え間ないご支援を賜った.
写真家のBrodie Strum(Chicago,Illinois)は,12 章のポストの写真に関してお力添えいただいた.
メディカルイラストレーター達には版を重ねるごとにわかりやすさと美しさの拡充・洗練に貢献していただいた:Krystyna Srodulski(San Francisco,California),Donald O ' Connor(St.Peters,Missouri),Sandra Cello-Lang(Chicago,Illinois),Sue E.Cottrill(Chicago,llinois),Kerrie Marzo(Chicago Heights,Illinois).
Elsevierの優秀なチームはわれわれが改訂作業を最後まで成し遂げることを信じ続け,妥協することなく品質を追求する彼らの姿勢により,これまでで最もすぐれた改訂版とすることができた.上級情報戦略担当Kathy Falk,上級コンテンツ開発専門担当Courtney Sprehe,上級プロジェクトマネージャーRachel McMullen諸氏の他面にわたる援助,忍耐力および理解に感謝したい.
歯科関連製品のメーカーおよび販売店の担当者各位からは,製品の情報および図・写真をご提供いただいた.
これまでも改訂のたびに人生の伴侶である妻Enid,KarenそしてYoshikoに感謝の意を記してきたが,残念なことにKaren Tolbert Landは2014 年の1 月4 日に亡くなり,この5 版の完成を見ることはできなかった.彼女の家はIllinois州のAltonにあり, St.LouisでElsevierのスタッフと会うときには必ずわれわれの本拠地のような役割を果たした.彼女の歓待がなければこのような改訂はできなかったはずである.
経験豊かな先達の言葉がある.「自分の経歴を振り返ってみると,私は固定性補綴学に関して多くのことを教えることができるが,最も重要なのは,これは本心からの言葉なのだが,今までに飽きたと思ったことが1 回もない,ということだ」
Contemporary Fixed Prosthodontics第5 版は,われわれがこの類い稀なる挑戦を開始した頃最初に思い描いていたものとほぼ同じ姿で具現化することができた.歯科補綴学は最も挑戦しがいのある臨床専門分野であることに疑いの余地はないが,本書がこの分野の理論と実践を前へ進めるための一助となれば幸いである.ここにすべての答えがあるわけではないが,歯学生,臨床家,研究者,メーカー関係者諸氏ならびに,われわれが敬愛してきたこの学問を修得するのに必要な興味と熱意を抱くすべての人々は,自分たちの求める答えのほとんどではないにしてもその多くを本書から見出すことができるであろう.
Stephen F.Rosenstiel
Martin F.Land
Junhei Fujimoto
アメリカ補綴学会の会長を務めたStephen F.Rosenstiel,Martin F.Landの両先生,そして私の父親である藤本順平の3 人の補綴専門医は,補綴学の分野で大変広く翻訳,採用されているランドマーク的テキストである『Contemporary Fixed Prosthodontics』の初版を1988 年に出版して以来,1995 年,2001 年,2006 年と順調に版を重ね,約25 年後の2015 年にはついに第5 版を出版した.藤本順平はインディアナ大学Fixed & Removable Prosthodontics大学院修了後,1976 年からフロリダ大学歯学部のCrown & Bridge科の助教授として赴任した.この時代のフロリダ大学では咬合学の大家であるParker Mahan先生が基礎研究部門,Harry Lundeen先生が咬合学の主任として着任しており,Chewing Machineを作製したCharles Gibbs博士らとともに藤本順平は顎運動,咬合の研究に加わり,現在の咬合学の理論的礎を築いた.1977 年に藤本順平はCrown & Bridge科主任となり,大学院を修了したばかりのRosenstiel先生とLand先生を医局員として迎え入れた.この3人は当時のアメリカでは一般的であった臨床的経験に基づいた治療技術を重視した補綴教育から,科学的根拠に裏づけられた予知性の高い臨床の提供を目指すインディアナ大学大学院での教育方針を採用,実践した.なかでもクラウン・ブリッジの臨床訓練では当時,学生は歯冠形成,印象までの操作が一般的であったのに対して,ワックスアップ,鋳造,陶材の築盛までの課題を実習課題に設定した,学生からは反発を受けたものの,3 人はIndiana Mafiaと呼ばれ徹底した臨床教育を展開し評価された.『Contemporary Fixed Prosthodontics』は,この3 人のIndiana Mafi aたちによって質の高い補綴治療の提供を目指す学部学生,大学院生,研究生,臨床家のために,基礎・臨床科学的知識の統合,および先端的技術の科学・生物学的根拠を提供する補綴学の理想的な教科書として6 年の歳月をかけて執筆された.第5 版までに,保存修復技術,歯科材料学,インプラント治療におけるコーンビームCT・画像診断技術,歯科のデジタル技術の発展が可能にしたバーチャル環境での技工操作,オールセラミック補綴やCAD/CAM技術などの歯科医療の技術的発達を網羅しながら,初版以来重視されている補綴以外の専門分野の理解を目的に歯周病に関する内容が新たに加筆され,さらに充実した内容にアップデートされた.『Contemporary Fixed Prosthodontics』は版を重ねながらアメリカにおける歯科医療全般,歯学部教育環境の変化を反映しており大変興味深い.日本の臨床家,歯学部の学生,研究生にも本書を通じて歯科医療の本質的テーマをご理解いただけると信じている.世界で広く読まれている本書第5 版翻訳に携わることができたことを,父とともに大変嬉しく思う.
最後に,今回の日本語版出版を快諾いただき,ご助言,ご協力を賜った関係各位に厚くお礼申し上げます.また,ご多忙の中翻訳作業を進めていただいた岡村光信先生,廣瀬正法先生,錦織淳先生に深く感謝致します.
2018 年5 月
藤本浩平
原著者 序
イギリス,オランダ,日本から来た3 人の若い歯科医師がインディアナポリスの歯学部で初めて出会ったのは1975 年の夏が終わろうとしている頃だった.3 人はともにクラウンブリッジ補綴学に対し感心を抱いていたが,その当時はまだその40 年後に『Contemporary Fixed Prosthodontics第5 版』を出版するというこのうえない喜びを味わえるとは知る由もなかった.
われわれ3 人はクラウンブリッジ補綴学の理論と実践を学ぶことになったが,それにより,感情の大きな振れ幅を痛感することにもなった.すなわち不安から自信まで,挫折から達成感まで,不安から満足,ときには誇りまでを経験することとなった.そして現在,この分野において最も広く読まれ,多くの言語に翻訳されている本書の全面改訂版を上梓できることを,とても誇らしく思っている.
改訂のための作業は前版と同様に困難を極めた.臨床手技および歯科材料の領域において技術的進歩はわれわれの想像を超えるものがあり,画像装置とCAD/CAMの進歩のために(本書の適切な場所に)新たな1 章を設け,そこで新しい技術の進歩をまとめることも考えられた.しかしそうとはせず,これまでの改訂で行ってきたように,本文中の必要な箇所に新技術について随時加筆する方法を採った.改訂のための見直しの早期段階において,新しいシステムのいくつかは,そのステップを追いながら紹介するのは不可能であることがわかった.進歩や改良のペースが非常に速いので,1 章を全面的に新たに書き起こしたのでは内容がすぐに古いものとなってしまう.結果としてわれわれは新しい技術の根底にある原理を抽出し,その情報(多くは一般的な歯科文献以外から収集したもの)を本文中の適切な箇所に統合する方針を採用した.
今回の第5 版では診断およびインプラント埋入のためのコーンビームCTについて追加した.印象採得は光学印象によって幅が広がり,石膏模型はモニター上で生成されるバーチャルな模型に相当するものとして対比されるようになった.ワックスパターンの作製はいまだに標準的な手法ではあるが,CADによるパターンの設計と3Dプリンターやミリングに関する情報が加えられた.同様に,陶材焼付鋳造冠のメタルフレームや全部陶材冠の項目も改訂され,新しいCAD/CAMの技術が追加されている.
前版が上梓されて以降,歯科技工業界には革新的な変化が起こっている.規模の小さい技工所は,高価な新技術への投資を行いやすい大手の技工会社と対抗していかなければならない.技工所や製造業者を訪問した際に感じるのは,CAD/CAMへのスムーズな移行は容易ではないということである.何年も前に,大規模な技工所の熟練した1 人のセラミストが全部陶材修復物をデジタル製作する任に就くことになった.彼は見つけうる限りで最も優秀で聡明なコンピュータ要員に対し必要となる歯科的知識を教え始めたところ,吸収が非常に速いことに驚かされたという.このプロセスを数年間続け,今度は最も経験豊富な有資格の歯科技工士に,新しく開発されたCAD/CAMツールの操作法を教えるようになり,「半年以内の稼働を目指しています.過去を振り返っている暇はありませんよ」と語った.
このような経験からも,固定性補綴学の基本的な技術において確固たる基盤を築くことの重要性が改めて強調される.基礎があってこそ,初めて新しい技術への応用が可能となるのである.固定性補綴学を学ぶ学生はたとえ従来の方法でクラウンや単純なブリッジを作製する場合であっても,歯の構造,形態および機能を熟知していなければならない.同様に,形態と機能を完全に理解することは,現在の最先端の技術に熟達するためにも必須の条件である.アメリカおよびカナダの学部カリキュラムに広く採用された技術については新しいイラストを使ってできるかぎり収載してある.以前は推奨される方法であったものが,今では一般的な技法になっているものもあり,器具の写真は最新のものに差し替えて,全体にわたって新しい材料が追加されている.
われわれは本書が博士課程の学生や博士研究員,臨床家や研究者にとって役立つことを願っている.十分かつ適切な索引も備わっており,多忙な臨床家や歯科関連製造業者がエビデンスに基づいた情報をすぐに取り出せるよう工夫をこらしてもいる.
Stephen F.Rosenstiel
Martin F.Land
Junhei Fujimoto
原著者 謝辞
多くの同僚や友人たちに感謝の意を込めて…….
まず何から述べればよいだろうか.30 年の年月を経て,本書の発展に献身的な貢献を果たしてくれたすべての人々の名前を正確に挙げることはもはや不可能である.われわれから依頼したときには必ず,彼らは概念や新しい技術,図,写真,材料など,望むものは何でも快く提供してくれた.引用や転載の許諾が断られることはなく,いつも好意的な対応をしてくれた.今回もあらゆる努力を払ってきちんと正確に出典と協力者を明示するよう努めたつもりである.誤りや脱落があるとすれば,それは決して意図的なものではなく,責任はすべて著者にあるのでご容赦願いたい.
下記の方々には特別な謝意を表したい.
James Cockerill,RBPには前回と同様に写真の選択・提供においてご尽力いただいた.
執筆担当:Robert F.Baima,Rick K.Biethman,William A.Brantley,Isabelle L.Denry,R.Duane Douglas,Martin A.Freilich,A.Jon Goldberg,Julie A.Holloway,Christa D.Hopp,William M.Johnston,Peter E.Larsen,Leon W.Laub,Edwin A.McGlumphy,Jonathan C.Meiers,Donald A.Miller,M.H.Reisbick,James L.Sandrik,Van P.Thompson,Alvin G.Wee,Burak Yilmaz.Southern Illinois大学歯学部の教員およびスタッフ:Dr.Jeff rey Banker,Dr.Rick Biethman,Dr.Robert Blackwell,Dr.Duane Douglas,Dr.Randy Duncan,Dr.Christa Hopp,Ms.Nancy Inlow,Dr.Daniel Ketteman,Dr.Dennis Knobeloch,Ms.Robin Manning,Dr.Jack Marincel,Ms.Tobbi McEuen,Dr.Charles Poeschl,Dr.Steven Raney,Dr.Vincent Rapini,Dr.William Seaton,Dr.Joseph Sokolowski,Dr.Charles Thornton,Ms.Michele Wadlow,Dr.Daniel Woodlock.Ohio州立大学の教員およびスタッフ:Dr.Shereen Azer,Dr.Nancy Clelland,Dr.Allen Firestone,Dr.Lisa Knobloch,Dr.John Nusstein,Dr.Robert Seghi,Dr.Burak Yilmaz,Ms.Amy Barkerからは多くの貴重な洞察と長期にわたる絶え間ないご支援を賜った.
写真家のBrodie Strum(Chicago,Illinois)は,12 章のポストの写真に関してお力添えいただいた.
メディカルイラストレーター達には版を重ねるごとにわかりやすさと美しさの拡充・洗練に貢献していただいた:Krystyna Srodulski(San Francisco,California),Donald O ' Connor(St.Peters,Missouri),Sandra Cello-Lang(Chicago,Illinois),Sue E.Cottrill(Chicago,llinois),Kerrie Marzo(Chicago Heights,Illinois).
Elsevierの優秀なチームはわれわれが改訂作業を最後まで成し遂げることを信じ続け,妥協することなく品質を追求する彼らの姿勢により,これまでで最もすぐれた改訂版とすることができた.上級情報戦略担当Kathy Falk,上級コンテンツ開発専門担当Courtney Sprehe,上級プロジェクトマネージャーRachel McMullen諸氏の他面にわたる援助,忍耐力および理解に感謝したい.
歯科関連製品のメーカーおよび販売店の担当者各位からは,製品の情報および図・写真をご提供いただいた.
これまでも改訂のたびに人生の伴侶である妻Enid,KarenそしてYoshikoに感謝の意を記してきたが,残念なことにKaren Tolbert Landは2014 年の1 月4 日に亡くなり,この5 版の完成を見ることはできなかった.彼女の家はIllinois州のAltonにあり, St.LouisでElsevierのスタッフと会うときには必ずわれわれの本拠地のような役割を果たした.彼女の歓待がなければこのような改訂はできなかったはずである.
経験豊かな先達の言葉がある.「自分の経歴を振り返ってみると,私は固定性補綴学に関して多くのことを教えることができるが,最も重要なのは,これは本心からの言葉なのだが,今までに飽きたと思ったことが1 回もない,ということだ」
Contemporary Fixed Prosthodontics第5 版は,われわれがこの類い稀なる挑戦を開始した頃最初に思い描いていたものとほぼ同じ姿で具現化することができた.歯科補綴学は最も挑戦しがいのある臨床専門分野であることに疑いの余地はないが,本書がこの分野の理論と実践を前へ進めるための一助となれば幸いである.ここにすべての答えがあるわけではないが,歯学生,臨床家,研究者,メーカー関係者諸氏ならびに,われわれが敬愛してきたこの学問を修得するのに必要な興味と熱意を抱くすべての人々は,自分たちの求める答えのほとんどではないにしてもその多くを本書から見出すことができるであろう.
Stephen F.Rosenstiel
Martin F.Land
Junhei Fujimoto
監訳者 序
原著者 序
原著者 謝辞
索 引
Part I 治療計画および前処置
1章 患者情報聴取と臨床診査
1.患者情報
1 主 訴
2 個人的情報
3 医科的既往歴
4 歯科的既往歴
2.診 査
1 全身的診査
2 口腔外診査
3 口腔内診査
4 X線診査
5 歯髄診断
3.診断と予後
1 鑑別診断
2 予 後
4.有歯顎症例のための補綴診断用指標(PDI)
1 歯の欠損の部位と程度
2 支台歯の状態(歯の欠損のない症例では,歯の状態)
3 咬合様式
4 残存顎堤
5 分類体系
6 部分欠損症例および歯の欠損のない症例のためのPDI分類体系使用のガイドライン
5.まとめ
2章 診断用模型の応用
1.診断用模型のための印象採得
1 アルジネート印象材
2 診断用印象の採得方法
2.咬合器の選択
1 非調節性小型咬合器
2 半調節性咬合器
3 全調節性咬合器
3.フェイスボウ
1 水平横断軸
2 キネマティック蝶番軸フェイスボウ
3 平均値型蝶番軸フェイスボウ
4.中心位記録
1 下顎誘導
2 前歯プログラミング装置
3 中心位記録法
4 部分欠損歯列における顎間関係記録
5.診断用模型の咬合器装着
1 上顎模型
2 下顎模型
3 評 価
6.咬合器の後方調節機構
1 平均値
2 偏心位における顎間関係の記録
3 簡易型パントグラフ
4 パントグラフの記録
5 エレクトロニックパントグラフ
6 ステレオグラム
7.アンテリアガイダンス
1 機械的なアンテリアガイドテーブル
2 レジン製カスタムアンテリアガイドテーブル
3 カスタムアンテリアガイドテーブルの作製
8.診断用模型の変更修正
9.バーチャル咬合器
10.まとめ
3章 治療計画の作成
1.患者のニーズの把握
1 現存する病態の改善
2 将来の疾患の予防
3 機能の回復
4 外観の改善
2.利用できる材料と術式
1 可塑性材料
2 鋳造金属による修復
3 陶材焼付鋳造冠
4 ファイバー強化型レジン
5 全部陶材修復物
6 固定性補綴物
7 インプラント支持の補綴物
8 部分床義歯
9 全部床義歯
3.歯の欠損の治療
1 抜歯の決定
2 抜歯後に補綴を行わなかった場合の結果
4.支台歯の選択
1 単独欠損歯の補綴
2 複数欠損歯の補綴
3 部分床義歯の適応症
5.治療の順序
1 症状に対する治療
2 増悪する病態の安定化
3 最終的な治療
4 術後管理(フォローアップ)
6.まとめ
4章 咬合の原則
1.解 剖
1 顎関節
2 靱 帯
3 筋
4 歯 列
2.中心位
3.下顎運動
1 基準平面
2 限界運動
3 機能的運動
4 異常機能運動
4.咬合研究の歴史
1 両側性平衡咬合
2 片側性平衡咬合(グループファンクション)
3 ミューチュアリープロテクテッドオクルージョン
5.患者の適応能力
1 低い閾値
2 高い閾値
6.病的咬合
所見と症状
7.咬合治療
1 オクルーザルスプリント療法
2 装置の作製
3 術後管理
8.デジタルシステム
9.まとめ
5章 歯周組織の検証
1.病 因
1 初期病変
2 早期病変
3 確立期病変
4 進行期病変
5 歯周炎
2.予 後
3.生物学的幅径
1 補綴マージンの設定
2 歯肉バイオタイプ
3 生物学的幅径侵害の予防とその修正
4.オベート・ポンティック
5.インプラント埋入予定部位の維持・造成
6.抜歯の影響
7.まとめ
6章 口腔内の前処置
1.口腔外科的処置
1 軟組織の処置
2 硬組織の処置
3 顎矯正外科
4 インプラント支持の固定性補綴物
2.修復歯の二次齲蝕
3.支台築造
1 選択の基準
2 製作の手順
4.歯内療法
1 評 価
2 治 療
5.最終的な歯周治療
1 角化歯肉
2 粘膜修復治療
3 歯冠長延長術
4 歯間乳頭の維持と再建
6.矯正治療
1 評 価
2 治 療
7.最終的な咬合治療
1 診断のための咬合調整
2 咬合調整の実際
8.まとめ
Part II 臨床術式:Section 1
7章 歯冠形成の原則
1.生物学的条件
1 歯冠形成時の損傷の防止
2 歯質の保存
3 将来の口腔の健康に影響を与える事項
2.機械的条件
1 維持形態
2 抵抗形態
3 変形の防止
3.審美的条件
1 オールセラミック修復
2 陶材焼付鋳造冠
3 部分被覆冠
4.歯冠形成の計画と評価
1 診断用歯冠形成
2 患者と術者の位置
5.まとめ
8章 全部鋳造冠の形成
1.長 所
2.短 所
3.適 応
4.禁 忌
5.原 則
特記事項
6.形 成
形成の手順
7.まとめ
9章 陶材焼付鋳造冠の形成
1.適 応
2.禁 忌
3.長 所
4.短 所
5.形 成
10章 部分被覆冠,インレー,アンレーの形成
1.部分被覆冠
1 適 応
2 禁 忌
3 長 所
4 短 所
5 形 成
6 臼歯の部分被覆冠の形成
7 前歯の部分被覆冠の形成
8 ピンレッジの形成
2.インレーとアンレー
1 適 応
2 禁 忌
3 長 所
4 短 所
5 形 成
6 MOインレー,DOインレーの形成
7 MODアンレーの形成
11章 全部陶材修復の形成
1.全部陶材冠
1 長 所
2 短 所
3 適 応
4 禁 忌
5 形 成
2.セラミックインレーとアンレー
1 適 応
2 禁 忌
3 長 所
4 短 所
5 形 成
3.ポーセレンラミネートベニア
1 長所と適応症
2 形 成
12章 根管処置歯の修復治療
1.治療計画
1 臨床上の失敗
2 前歯に対する考察
3 臼歯に対する考察
2.ポストコア形成の原則
1 歯質の保存
2 維持形態
3 抵抗形態
3.術 式
1 根管充填材の除去
2 根管の形成
3 歯冠部歯質の形成
4 ポストの作製
5 コアの作製
6 暫間修復物
7 埋没と鋳造
8 試 適
9 セメント合着
10 ポストの除去
4.まとめ
13章 インプラント支持の固定性補綴
1.インプラントの種類
1 ブレード型インプラント
2 歯根型インプラント
2.インプラントの治療計画
1 臨床評価
2 X線的評価
3 診断用模型
4 骨の診査(ボーンサウンディング)
3.インプラントの位置決定の原則
1 解剖学的制約
2 補綴的配慮
4.外科用ステント
5.インプラント外科
1 インプラント一次手術
2 インプラント二次手術──インプラントの露出
6.インプラント修復
1 臨床用インプラントコンポーネント
2 インプラント修復の選択肢
3 セメント維持型のインプラントクラウンとスクリュー維持型のインプラントクラウン
7. インプラントの長期的成功に影響を与える生体力学的因子
1 咬 合
2 インプラントと天然歯の連結
3 インプラントとフレームワークの適合
8.メインテナンス
9.偶発症
1 骨吸収
2 補綴の失敗
10.まとめ
14章 歯周組織の管理と印象採得
1.必要条件
1 歯周組織の健康
2 唾液のコントロール
3 歯肉圧排
2.材料学
弾性印象材
3.印象用トレー
4.各個トレーの作製
1 使用器材
2 手 順:即時重合レジン
3 手 順:光重合レジン
4 評 価
5.印象採得
1 弾性印象材
2 可逆性ハイドロコロイド
3 閉口印象法
4 特別に考慮すべき事項
5 消 毒
6 評 価
6.デジタル印象法
1 スキャニングシステムの種類
2 光の反射
3 アクティブウェーブフロントサンプリング
4 並列共焦点スキャニング
5 収集したデータの構築
6 光学印象機器
7.まとめ
15章 固定性暫間修復物
1.必要条件
1 生物学的条件
2 機械的条件
3 審美的条件
2.材料と作製法
1 外面用モールド(ESF)
2 組織面用モールド(TSF)
3 固定性暫間修復物の材料
3.材料学
1 遊離基重合
2 モノマーによる特性の違い
3 フィラー
4.手 技
1 使用器材
2 間接法で作製するカスタムメードの暫間ブリッジ
3 間接-直接法で作製するカスタムメードの暫間ブリッジ
4 カスタムメードの暫間被覆冠
5 デジタル暫間修復物
6 ラミネートベニア
7 既製ESFを用いた暫間クラウン
8 ポリカーボネート冠
9 アルミニウム冠
10 ポストコアの暫間修復物
11 セメント仮着
12 撤去,再装着,修理
13 審美性の向上
5.ファイバー強化型コンポジットレジンを使用した固定性暫間修復物
1 入手可能な材料
6.まとめ
Part III 技工物の作製
16章 技工サイドとのコミュニケーション
1.歯科技工と認定制度
2.相互責任
1 歯科医師
2 歯科技工士
3.歯科医師の責務
1 感染予防
2 歯冠形成
3 形成マージン
4 咬合器装着
5 技工作業委任書
4.適切な確認
5.まとめ
17章 作業模型および歯型
1.具備すべき条件
2.材料学
1 石 膏
2 レジン
3 弾性歯型材
3.選択基準
1 種々の模型
2 作業模型-歯型法の選択
4.方 法
5.作業模型の咬合器装着
1 作業模型と診断用模型
2 既存の咬合に合わせた修復
3 咬合の再構築
4 咬合器装着の確認
6.閉口印象法
7.バーチャル作業模型-歯型法
1 光学印象
2 スキャナーの種類
3 バーチャル模型
8.まとめ
18章 ワックスパターン
1.必要条件
1 欠陥の修正
2 適切なセメントスペースの確保
3 マージンの印記
2.材料学
3.術 式
1 使用器材
2 ワクシングインスツルメント
3 臼歯部のワックスアップ
4 前歯のワックスアップ
5 ワックスのカットバック
6 連結部のワックスアップ
7 3Dプリンターによるワックスパターン
8 ミリングによるワックスパターン
4.ステップの要約
5.まとめ
19章 陶材焼付鋳造冠のためのフレームワークの設計と金属の選択
1.具備すべき条件
1 解剖学的形態でのワックスアップ
2 咬合の分析
2.カットバック
1 使用器材
2 手 順
3.3Dプリンターを利用したフレームワークのパターン作製
4.金属の選択
1 陶材焼付用合金の機械的・物理的特性の歯科的な意味あい
2 利用可能な合金
4.ステップの要約
5.まとめ
20章 ポンティックの設計
1.術前の評価
1 ポンティックのスペース
2 顎堤の形態
3 外科的修正
4 顎堤形態の保存
2.ポンティックの分類
1 完全自浄型ポンティック
2 鞍状型ポンティックとリッジラップ型ポンティック
3 改良リッジラップ型ポンティック
4 円錐型ポンティック
5 オベイト型ポンティック
6 改良オベイト型ポンティック
3.生物学的条件
1 顎堤との接触状態
2 口腔衛生への配慮
3 ポンティックの材料
4 咬合力
4.機械的条件
ポンティックに使用される材料
5.審美的条件
1 歯肉との関係
2 歯冠長
3 近遠心的幅径
6.ポンティックの作製
1 市販されている材料
2 陶材焼付鋳造ポンティック
3 メタルポンティック
7.まとめ
21章 部分床義歯の維持装置
1.治療計画
成功の条件
2.歯冠形成
1 装着方向
2 レストシート
3 軸面形態
3.印象採得
咬合採得
4.ワックスパターンの作製
1 サベイライン
2 ガイドプレーン
3 咬合面レストシート
5.厳密な仕上げ工程
ミリング
6.試適評価とセメント合着
7.既存の部分床義歯に適合する鋳造冠の作製
8.アタッチメント
1 歯冠外アタッチメント
2 歯冠内アタッチメント
3 バー,スタッド,磁石
9.まとめ
22章 埋没と鋳造
1.必要条件
1 スプルー
2 円錐台
3 鋳造リングとリングライナー
4 リングレス埋没法
5 スプルー植立法
2.材料学
1 石膏系埋没材
2 リン酸塩系埋没材
3.材料の選択
1 鋳造用合金の選択
2 埋没材の選択
4.埋 没
1 使用器材
2 手 順
5.鋳造促進法
6.鋳 造
1 鋳造機
2 鋳造法
7.ステップの要約
8.まとめ
23章 色の表現方法,色の再現過程および審美性
1.色の表現方法
1 マンセル(Munsell)表色系
2 CIELAB表色系
2.色の再現過程
3.シェードマッチング段階
視覚的シェードマッチング
4.機器による色分析
測色機器
5.シェード再現段階
6.審美性
1 スマイルの分析
2 調和(均整・プロポーション)
3 バランス
4 正中線
5 切縁側鼓形空隙の形態
6 切歯の傾斜
7.まとめ
24章 陶材焼付鋳造冠
1.歴史的背景
2.概 論
3.メタル調製
1 形 態
2 埋没材の除去
3 酸化膜の除去
4 メタル仕上げ
4.材料学
1 陶材の製造
2 ポーセレンテクニック
3 陶材の種類
4 陶材と合金の結合
5 結合に影響を与える因子
5.選択の基準
1 オペーク陶材
2 ボディ陶材およびインサイザル陶材
6.作 製
1 ポーセレンの築盛
2 内部のキャラクタリゼーション
3 カントゥアの付与
4 グレージングと表面のキャラクタリゼーション
5 外部のキャラクタリゼーション
7.カラーレスクラウン
1 長所と短所
2 適応と禁忌
3 カラーレスクラウンのためのコーピングデザイン
8.トラブル解決法
1 亀 裂
2 気 泡
3 問題のある外観
9.加圧形成セラミックス
10.ステップの要約
11.まとめ
25章 全部陶材修復物の作製
1.歴史的背景
2.強化陶材
3.歯科用陶材強化の機序
1 製作上の欠陥
2 表面の亀裂
3 結晶強化処理
4 化学的強化処理
5 応力誘起相変態
6 グレージング(艶焼き)
7 応力腐蝕の防止
4.全部陶材システム
1 アルミナスコアセラミック法
2 ヒートプレスセラミック
3 機械加工セラミック
4 機械加工・焼付セラミック
5 金属強化システム
5.全部陶材システムの選択
1 破折抵抗
2 審美性
3 摩耗性
6.インレーおよびアンレー
7.全部陶材ブリッジ
8.全部陶材による支台築造
9.陶材修復物のレジン接着
10.まとめ
26章 レジン接着性ブリッジ
1.レジン接着性ブリッジの発達
1 接着ポンティック
2 有孔性鋳造体レジン接着性ブリッジ(機械的維持)
3 エッチング鋳造体レジン接着性ブリッジ(マイクロメカニカルな維持─“メリーランドブリッジ”)
4 陶材支台装置
5 化学接着によるレジン接着性ブリッジ(接着性ブリッジ)
2.設計の概念
3.長 所
4.短 所
5.適 応
6.禁 忌
7.作 製
1 支台歯形成
2 臼歯部の歯冠形成とフレームワークの設計
3 修復物の接着
4 咬 合
8.術後の管理
9.ステップの要約
10.まとめ
27章 ブリッジの連結部
1.固定性連結部
2.非固定性連結部
3.連結部の設計
4.連結部の種類
1 固定性連結部
2 非固定性連結部
5.材料学
1 鑞
2 鑞付け用フラックスとアンチフラックス
3 鑞付け用埋没材
4 非貴金属の接合
6.鑞付け方法の選択
1 全部鋳造ブリッジの鑞付け
2 陶材焼付鋳造ブリッジの鑞付け
7.熱 源
1 トーチ(ブローパイプ)を用いた鑞付け
2 オーブン鑞付け
3 マイクロウェーブ鑞付け
4 レーザー溶接
8.鑞付け精度
9.鑞付け方法
評 価
10.ステップの要約
11.まとめ
28章 鋳造修復物の仕上げ
1.目的と手順
1 区域1 ─マージン部内面
2 区域2 ─鋳造体内面
3 区域3 ─スプルー
4 区域4 ─隣接面接触部
5 区域5 ─咬合面
6 区域6 ─軸壁
7 区域7 ─マージン部外面
2.ステップの要約
Part IV 臨床術式:Section 2
29章 試適評価,キャラクタリゼーション,グレージング
1.試適評価
1 暫間修復物と合着材
2 評価の順序
3 隣接面接触部
4 マージンの適合状態
5 安定性
6 咬 合
7 陶材修復物
2.キャラクタリゼーションとグレージング
表面の色修正とキャラクタリゼーション
3.まとめ
30章 合着用材と合着手順
1.仮 着
2.恒久的合着
1 従来の鋳造修復物
2 歯科用セメント
3 合着材の選択
4 セメント合着のための修復物と歯面の調製
5 使用器材
6 接着性レジン
3.セラミックベニア・インレーの合着
1 接着性レジンの選択
2 修復物の接着
4.ステップの要約
5.まとめ
31章 術後管理
1.合着後の診査
2.定期的リコール
1 既往歴と一般診査
2 口腔衛生と食事および唾液
3 齲 蝕
4 歯周病
5 咬合機能障害
6 歯髄と根尖周囲組織の健康
3.緊急治療
1 疼 痛
2 支台装置の緩み
3 連結部の破折
4 ポーセレン前装部の破折
4.再治療
1 計画された再治療
2 自己管理不良
5.症例提示
6.まとめ
原著者 序
原著者 謝辞
索 引
Part I 治療計画および前処置
1章 患者情報聴取と臨床診査
1.患者情報
1 主 訴
2 個人的情報
3 医科的既往歴
4 歯科的既往歴
2.診 査
1 全身的診査
2 口腔外診査
3 口腔内診査
4 X線診査
5 歯髄診断
3.診断と予後
1 鑑別診断
2 予 後
4.有歯顎症例のための補綴診断用指標(PDI)
1 歯の欠損の部位と程度
2 支台歯の状態(歯の欠損のない症例では,歯の状態)
3 咬合様式
4 残存顎堤
5 分類体系
6 部分欠損症例および歯の欠損のない症例のためのPDI分類体系使用のガイドライン
5.まとめ
2章 診断用模型の応用
1.診断用模型のための印象採得
1 アルジネート印象材
2 診断用印象の採得方法
2.咬合器の選択
1 非調節性小型咬合器
2 半調節性咬合器
3 全調節性咬合器
3.フェイスボウ
1 水平横断軸
2 キネマティック蝶番軸フェイスボウ
3 平均値型蝶番軸フェイスボウ
4.中心位記録
1 下顎誘導
2 前歯プログラミング装置
3 中心位記録法
4 部分欠損歯列における顎間関係記録
5.診断用模型の咬合器装着
1 上顎模型
2 下顎模型
3 評 価
6.咬合器の後方調節機構
1 平均値
2 偏心位における顎間関係の記録
3 簡易型パントグラフ
4 パントグラフの記録
5 エレクトロニックパントグラフ
6 ステレオグラム
7.アンテリアガイダンス
1 機械的なアンテリアガイドテーブル
2 レジン製カスタムアンテリアガイドテーブル
3 カスタムアンテリアガイドテーブルの作製
8.診断用模型の変更修正
9.バーチャル咬合器
10.まとめ
3章 治療計画の作成
1.患者のニーズの把握
1 現存する病態の改善
2 将来の疾患の予防
3 機能の回復
4 外観の改善
2.利用できる材料と術式
1 可塑性材料
2 鋳造金属による修復
3 陶材焼付鋳造冠
4 ファイバー強化型レジン
5 全部陶材修復物
6 固定性補綴物
7 インプラント支持の補綴物
8 部分床義歯
9 全部床義歯
3.歯の欠損の治療
1 抜歯の決定
2 抜歯後に補綴を行わなかった場合の結果
4.支台歯の選択
1 単独欠損歯の補綴
2 複数欠損歯の補綴
3 部分床義歯の適応症
5.治療の順序
1 症状に対する治療
2 増悪する病態の安定化
3 最終的な治療
4 術後管理(フォローアップ)
6.まとめ
4章 咬合の原則
1.解 剖
1 顎関節
2 靱 帯
3 筋
4 歯 列
2.中心位
3.下顎運動
1 基準平面
2 限界運動
3 機能的運動
4 異常機能運動
4.咬合研究の歴史
1 両側性平衡咬合
2 片側性平衡咬合(グループファンクション)
3 ミューチュアリープロテクテッドオクルージョン
5.患者の適応能力
1 低い閾値
2 高い閾値
6.病的咬合
所見と症状
7.咬合治療
1 オクルーザルスプリント療法
2 装置の作製
3 術後管理
8.デジタルシステム
9.まとめ
5章 歯周組織の検証
1.病 因
1 初期病変
2 早期病変
3 確立期病変
4 進行期病変
5 歯周炎
2.予 後
3.生物学的幅径
1 補綴マージンの設定
2 歯肉バイオタイプ
3 生物学的幅径侵害の予防とその修正
4.オベート・ポンティック
5.インプラント埋入予定部位の維持・造成
6.抜歯の影響
7.まとめ
6章 口腔内の前処置
1.口腔外科的処置
1 軟組織の処置
2 硬組織の処置
3 顎矯正外科
4 インプラント支持の固定性補綴物
2.修復歯の二次齲蝕
3.支台築造
1 選択の基準
2 製作の手順
4.歯内療法
1 評 価
2 治 療
5.最終的な歯周治療
1 角化歯肉
2 粘膜修復治療
3 歯冠長延長術
4 歯間乳頭の維持と再建
6.矯正治療
1 評 価
2 治 療
7.最終的な咬合治療
1 診断のための咬合調整
2 咬合調整の実際
8.まとめ
Part II 臨床術式:Section 1
7章 歯冠形成の原則
1.生物学的条件
1 歯冠形成時の損傷の防止
2 歯質の保存
3 将来の口腔の健康に影響を与える事項
2.機械的条件
1 維持形態
2 抵抗形態
3 変形の防止
3.審美的条件
1 オールセラミック修復
2 陶材焼付鋳造冠
3 部分被覆冠
4.歯冠形成の計画と評価
1 診断用歯冠形成
2 患者と術者の位置
5.まとめ
8章 全部鋳造冠の形成
1.長 所
2.短 所
3.適 応
4.禁 忌
5.原 則
特記事項
6.形 成
形成の手順
7.まとめ
9章 陶材焼付鋳造冠の形成
1.適 応
2.禁 忌
3.長 所
4.短 所
5.形 成
10章 部分被覆冠,インレー,アンレーの形成
1.部分被覆冠
1 適 応
2 禁 忌
3 長 所
4 短 所
5 形 成
6 臼歯の部分被覆冠の形成
7 前歯の部分被覆冠の形成
8 ピンレッジの形成
2.インレーとアンレー
1 適 応
2 禁 忌
3 長 所
4 短 所
5 形 成
6 MOインレー,DOインレーの形成
7 MODアンレーの形成
11章 全部陶材修復の形成
1.全部陶材冠
1 長 所
2 短 所
3 適 応
4 禁 忌
5 形 成
2.セラミックインレーとアンレー
1 適 応
2 禁 忌
3 長 所
4 短 所
5 形 成
3.ポーセレンラミネートベニア
1 長所と適応症
2 形 成
12章 根管処置歯の修復治療
1.治療計画
1 臨床上の失敗
2 前歯に対する考察
3 臼歯に対する考察
2.ポストコア形成の原則
1 歯質の保存
2 維持形態
3 抵抗形態
3.術 式
1 根管充填材の除去
2 根管の形成
3 歯冠部歯質の形成
4 ポストの作製
5 コアの作製
6 暫間修復物
7 埋没と鋳造
8 試 適
9 セメント合着
10 ポストの除去
4.まとめ
13章 インプラント支持の固定性補綴
1.インプラントの種類
1 ブレード型インプラント
2 歯根型インプラント
2.インプラントの治療計画
1 臨床評価
2 X線的評価
3 診断用模型
4 骨の診査(ボーンサウンディング)
3.インプラントの位置決定の原則
1 解剖学的制約
2 補綴的配慮
4.外科用ステント
5.インプラント外科
1 インプラント一次手術
2 インプラント二次手術──インプラントの露出
6.インプラント修復
1 臨床用インプラントコンポーネント
2 インプラント修復の選択肢
3 セメント維持型のインプラントクラウンとスクリュー維持型のインプラントクラウン
7. インプラントの長期的成功に影響を与える生体力学的因子
1 咬 合
2 インプラントと天然歯の連結
3 インプラントとフレームワークの適合
8.メインテナンス
9.偶発症
1 骨吸収
2 補綴の失敗
10.まとめ
14章 歯周組織の管理と印象採得
1.必要条件
1 歯周組織の健康
2 唾液のコントロール
3 歯肉圧排
2.材料学
弾性印象材
3.印象用トレー
4.各個トレーの作製
1 使用器材
2 手 順:即時重合レジン
3 手 順:光重合レジン
4 評 価
5.印象採得
1 弾性印象材
2 可逆性ハイドロコロイド
3 閉口印象法
4 特別に考慮すべき事項
5 消 毒
6 評 価
6.デジタル印象法
1 スキャニングシステムの種類
2 光の反射
3 アクティブウェーブフロントサンプリング
4 並列共焦点スキャニング
5 収集したデータの構築
6 光学印象機器
7.まとめ
15章 固定性暫間修復物
1.必要条件
1 生物学的条件
2 機械的条件
3 審美的条件
2.材料と作製法
1 外面用モールド(ESF)
2 組織面用モールド(TSF)
3 固定性暫間修復物の材料
3.材料学
1 遊離基重合
2 モノマーによる特性の違い
3 フィラー
4.手 技
1 使用器材
2 間接法で作製するカスタムメードの暫間ブリッジ
3 間接-直接法で作製するカスタムメードの暫間ブリッジ
4 カスタムメードの暫間被覆冠
5 デジタル暫間修復物
6 ラミネートベニア
7 既製ESFを用いた暫間クラウン
8 ポリカーボネート冠
9 アルミニウム冠
10 ポストコアの暫間修復物
11 セメント仮着
12 撤去,再装着,修理
13 審美性の向上
5.ファイバー強化型コンポジットレジンを使用した固定性暫間修復物
1 入手可能な材料
6.まとめ
Part III 技工物の作製
16章 技工サイドとのコミュニケーション
1.歯科技工と認定制度
2.相互責任
1 歯科医師
2 歯科技工士
3.歯科医師の責務
1 感染予防
2 歯冠形成
3 形成マージン
4 咬合器装着
5 技工作業委任書
4.適切な確認
5.まとめ
17章 作業模型および歯型
1.具備すべき条件
2.材料学
1 石 膏
2 レジン
3 弾性歯型材
3.選択基準
1 種々の模型
2 作業模型-歯型法の選択
4.方 法
5.作業模型の咬合器装着
1 作業模型と診断用模型
2 既存の咬合に合わせた修復
3 咬合の再構築
4 咬合器装着の確認
6.閉口印象法
7.バーチャル作業模型-歯型法
1 光学印象
2 スキャナーの種類
3 バーチャル模型
8.まとめ
18章 ワックスパターン
1.必要条件
1 欠陥の修正
2 適切なセメントスペースの確保
3 マージンの印記
2.材料学
3.術 式
1 使用器材
2 ワクシングインスツルメント
3 臼歯部のワックスアップ
4 前歯のワックスアップ
5 ワックスのカットバック
6 連結部のワックスアップ
7 3Dプリンターによるワックスパターン
8 ミリングによるワックスパターン
4.ステップの要約
5.まとめ
19章 陶材焼付鋳造冠のためのフレームワークの設計と金属の選択
1.具備すべき条件
1 解剖学的形態でのワックスアップ
2 咬合の分析
2.カットバック
1 使用器材
2 手 順
3.3Dプリンターを利用したフレームワークのパターン作製
4.金属の選択
1 陶材焼付用合金の機械的・物理的特性の歯科的な意味あい
2 利用可能な合金
4.ステップの要約
5.まとめ
20章 ポンティックの設計
1.術前の評価
1 ポンティックのスペース
2 顎堤の形態
3 外科的修正
4 顎堤形態の保存
2.ポンティックの分類
1 完全自浄型ポンティック
2 鞍状型ポンティックとリッジラップ型ポンティック
3 改良リッジラップ型ポンティック
4 円錐型ポンティック
5 オベイト型ポンティック
6 改良オベイト型ポンティック
3.生物学的条件
1 顎堤との接触状態
2 口腔衛生への配慮
3 ポンティックの材料
4 咬合力
4.機械的条件
ポンティックに使用される材料
5.審美的条件
1 歯肉との関係
2 歯冠長
3 近遠心的幅径
6.ポンティックの作製
1 市販されている材料
2 陶材焼付鋳造ポンティック
3 メタルポンティック
7.まとめ
21章 部分床義歯の維持装置
1.治療計画
成功の条件
2.歯冠形成
1 装着方向
2 レストシート
3 軸面形態
3.印象採得
咬合採得
4.ワックスパターンの作製
1 サベイライン
2 ガイドプレーン
3 咬合面レストシート
5.厳密な仕上げ工程
ミリング
6.試適評価とセメント合着
7.既存の部分床義歯に適合する鋳造冠の作製
8.アタッチメント
1 歯冠外アタッチメント
2 歯冠内アタッチメント
3 バー,スタッド,磁石
9.まとめ
22章 埋没と鋳造
1.必要条件
1 スプルー
2 円錐台
3 鋳造リングとリングライナー
4 リングレス埋没法
5 スプルー植立法
2.材料学
1 石膏系埋没材
2 リン酸塩系埋没材
3.材料の選択
1 鋳造用合金の選択
2 埋没材の選択
4.埋 没
1 使用器材
2 手 順
5.鋳造促進法
6.鋳 造
1 鋳造機
2 鋳造法
7.ステップの要約
8.まとめ
23章 色の表現方法,色の再現過程および審美性
1.色の表現方法
1 マンセル(Munsell)表色系
2 CIELAB表色系
2.色の再現過程
3.シェードマッチング段階
視覚的シェードマッチング
4.機器による色分析
測色機器
5.シェード再現段階
6.審美性
1 スマイルの分析
2 調和(均整・プロポーション)
3 バランス
4 正中線
5 切縁側鼓形空隙の形態
6 切歯の傾斜
7.まとめ
24章 陶材焼付鋳造冠
1.歴史的背景
2.概 論
3.メタル調製
1 形 態
2 埋没材の除去
3 酸化膜の除去
4 メタル仕上げ
4.材料学
1 陶材の製造
2 ポーセレンテクニック
3 陶材の種類
4 陶材と合金の結合
5 結合に影響を与える因子
5.選択の基準
1 オペーク陶材
2 ボディ陶材およびインサイザル陶材
6.作 製
1 ポーセレンの築盛
2 内部のキャラクタリゼーション
3 カントゥアの付与
4 グレージングと表面のキャラクタリゼーション
5 外部のキャラクタリゼーション
7.カラーレスクラウン
1 長所と短所
2 適応と禁忌
3 カラーレスクラウンのためのコーピングデザイン
8.トラブル解決法
1 亀 裂
2 気 泡
3 問題のある外観
9.加圧形成セラミックス
10.ステップの要約
11.まとめ
25章 全部陶材修復物の作製
1.歴史的背景
2.強化陶材
3.歯科用陶材強化の機序
1 製作上の欠陥
2 表面の亀裂
3 結晶強化処理
4 化学的強化処理
5 応力誘起相変態
6 グレージング(艶焼き)
7 応力腐蝕の防止
4.全部陶材システム
1 アルミナスコアセラミック法
2 ヒートプレスセラミック
3 機械加工セラミック
4 機械加工・焼付セラミック
5 金属強化システム
5.全部陶材システムの選択
1 破折抵抗
2 審美性
3 摩耗性
6.インレーおよびアンレー
7.全部陶材ブリッジ
8.全部陶材による支台築造
9.陶材修復物のレジン接着
10.まとめ
26章 レジン接着性ブリッジ
1.レジン接着性ブリッジの発達
1 接着ポンティック
2 有孔性鋳造体レジン接着性ブリッジ(機械的維持)
3 エッチング鋳造体レジン接着性ブリッジ(マイクロメカニカルな維持─“メリーランドブリッジ”)
4 陶材支台装置
5 化学接着によるレジン接着性ブリッジ(接着性ブリッジ)
2.設計の概念
3.長 所
4.短 所
5.適 応
6.禁 忌
7.作 製
1 支台歯形成
2 臼歯部の歯冠形成とフレームワークの設計
3 修復物の接着
4 咬 合
8.術後の管理
9.ステップの要約
10.まとめ
27章 ブリッジの連結部
1.固定性連結部
2.非固定性連結部
3.連結部の設計
4.連結部の種類
1 固定性連結部
2 非固定性連結部
5.材料学
1 鑞
2 鑞付け用フラックスとアンチフラックス
3 鑞付け用埋没材
4 非貴金属の接合
6.鑞付け方法の選択
1 全部鋳造ブリッジの鑞付け
2 陶材焼付鋳造ブリッジの鑞付け
7.熱 源
1 トーチ(ブローパイプ)を用いた鑞付け
2 オーブン鑞付け
3 マイクロウェーブ鑞付け
4 レーザー溶接
8.鑞付け精度
9.鑞付け方法
評 価
10.ステップの要約
11.まとめ
28章 鋳造修復物の仕上げ
1.目的と手順
1 区域1 ─マージン部内面
2 区域2 ─鋳造体内面
3 区域3 ─スプルー
4 区域4 ─隣接面接触部
5 区域5 ─咬合面
6 区域6 ─軸壁
7 区域7 ─マージン部外面
2.ステップの要約
Part IV 臨床術式:Section 2
29章 試適評価,キャラクタリゼーション,グレージング
1.試適評価
1 暫間修復物と合着材
2 評価の順序
3 隣接面接触部
4 マージンの適合状態
5 安定性
6 咬 合
7 陶材修復物
2.キャラクタリゼーションとグレージング
表面の色修正とキャラクタリゼーション
3.まとめ
30章 合着用材と合着手順
1.仮 着
2.恒久的合着
1 従来の鋳造修復物
2 歯科用セメント
3 合着材の選択
4 セメント合着のための修復物と歯面の調製
5 使用器材
6 接着性レジン
3.セラミックベニア・インレーの合着
1 接着性レジンの選択
2 修復物の接着
4.ステップの要約
5.まとめ
31章 術後管理
1.合着後の診査
2.定期的リコール
1 既往歴と一般診査
2 口腔衛生と食事および唾液
3 齲 蝕
4 歯周病
5 咬合機能障害
6 歯髄と根尖周囲組織の健康
3.緊急治療
1 疼 痛
2 支台装置の緩み
3 連結部の破折
4 ポーセレン前装部の破折
4.再治療
1 計画された再治療
2 自己管理不良
5.症例提示
6.まとめ