やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

 はじめに 飯利太朗・槙田紀子

GPCR 研究の現在と未来
 G protein-coupled receptors in the new world Mark von Zastrow
 The past, present, and future of GPCR research Jürgen Wess

総論:GPCR 研究のあらたな基盤と視点
 【構造・機能解析の進歩】
 GPCR の構造解析からめざすもの 小林拓也
 GPCR の機能構造とその形成 山下敦子
 オーファンGPCR のリガンド同定と新規GPCR 活性化検出法 井上飛鳥・青木淳賢
 G 蛋白質共役型受容体の過渡的なダイマー形成−1 分子観察法による研究 笠井倫志
 薬理学的シャペロン−小胞体蓄積GPCR を形質膜へ発現させる特異的リガンド 安田大恭・中村元直
 【バイアスシグナル,アロステリック調節】
 バイアスシグナルとカルシウム感知受容体 飯利太朗・槙田紀子
 バイアス型シグナル 黒瀬 等
 代謝型グルタミン酸受容体のアロステリックモジュレーター−精神疾患治療薬への応用 茶木茂之・舩越竹雄
 βアドレナリン受容体の脱感作制御−ニトロシル化のターゲットとしてのGRK2 槙田紀子・飯利太朗

各論:GPCR 機能の新展開
 【癌・増殖・発生】
 Wnt シグナルにおけるFrizzled 受容体の活性化機構 山本英樹・菊池 章
 多価型CXCR4 リガンドの創製と癌細胞イメージング・検出 野村 渉・玉村啓和
 Gq 変異とメラノーマ 門野岳史
 Gβ変異とがん 依田成玄
 【感覚】
 嗅覚受容体と鋤鼻受容体 伊原さよ子・東原和成
 味覚受容体 實松敬介・二ノ宮裕三
 桿体視物質・錐体視物質−桿体視と錐体視の機能的差異をもたらすGPCR 河村 悟・橘木修志
 【循環器】
 βアドレナリン受容体 黒瀬 等
 アンジオテンシンII受容体 赤澤 宏・小室一成
 エンドセリン受容体 栗原裕基
 プロテイナーゼ活性化型受容体の血管生物学 平野勝也
 【内分泌】
 バソプレシンV2 受容体−変異による疾患と治療の展望 槙田紀子
 TSH 受容体 西原永潤・永山雄二
 PTH 受容体とクロストーク 江面陽一・他
 グルコース感知受容体によるインスリン分泌の制御 小島 至・中川祐子
 【代謝】
 グレリン受容体−リガンド非依存性の恒常的活性化とその異常 児島将康・海谷啓之
 インクレチン受容体 山田祐一郎
 β3 アドレナリン受容体−生理・病態との関連と創薬への展望 戸邉一之・仙田聡子
 メラノコルチン4 型受容体(MC4R) 田中 都・菅波孝祥
 食事性栄養センサー脂肪酸受容体 木村郁夫・粕渕真由
 GPR40 の生理機能とGPR40 アゴニストの薬理作用 伊藤 亮
 【免疫・炎症】
 ロイコトリエン受容体 市木貴子・他
 プロスタノイド受容体を介した免疫・炎症応答亢進の分子機構 告 恭史郎・杉本幸彦
 ケモカイン受容体 義江 修
 スフィンゴシン1−リン酸受容体 平田多佳子
 炎症性疾患とプロトン感知性受容体 岡島史和
 【精神・神経・睡眠・摂食】
 オレキシン受容体 櫻井 武
 オキシトシン受容体−その社会性の障害との関連 ベナー聖子・山末英典
 摂食調節ペプチド受容体 河村菜実子・乾 明夫
 メラニン凝集ホルモン受容体−最近の基礎研究における話題 斎藤祐見子
 情動調節における各種オピオイド受容体の役割 斎藤顕宜・山田光彦
 生体リズムを調節するGPCR 土居雅夫・岡村 均
 線条体D2 受容体とポジティブ錯覚 山田真希子

 次号の特集予告

■サイドメモ目次
 脂質キュービック相(LCP)法
 螢光ゲル濾過クロマトグラフィ(FSEC)
 螢光検出ゲル濾過クロマトグフラフィー(FSEC)
 全反射螢光顕微鏡を用いた螢光1 分子観察
 フォールディング異常病
 受容体に作用するリガンドの分類
 条件付け場所嫌悪行動試験と尾退避反応試験
 ケモカインレセプター
 メラノーマ
 がんの遺伝子変異
 嗅覚システムで働く受容体の分類
 合成香料レパートリーvs. ナチュラルリガンド
 褪色中間体
 明順応
 G 蛋白質共役型受容体キナーゼ(GRK)とβアレスチン
 シャーガス病と心房細動
 インバースアゴニスト
 プロテイナーゼvs. プロテアーゼ
 プロテアンアゴニスト(protean agonist)
 EP4 受容体と尿濃縮
 高Ca 血症に伴う腎性尿崩症の機序
 甘味受容体
 DPP-4 阻害薬を用いた大規模臨床研究
 レプチン抵抗性
 LTA4 水解酵素(LTA4H)の役割
 アラキドン酸の供給経路
 シクロオキシゲナーゼ(COX)
 炎症性ケモカイン
 恒常性ケモカイン
 リゾリン脂質
 多発性硬化症(MS)
 ヒル係数
 哺乳類の概日時計システム
 生体リズムの異常と生活習慣病