推薦のことば
著者の岡崎寿美子さんとは,10数年前,私がニューヨークでの長い生活を終えて帰国した,最初の赴任地である北里大学看護学部で,看護を共に考えた仲間の一人である.
当時の看護事情は,漸進的に科学的な看護がなされている面もあったが,それでも医療は医学中心に変わりはなかった.
痛みの看護についても,当時すでにがんの患者は多く,痛みを持つ患者も多かった.痛みを我慢させたり,また,痛みのコントロールがなされていても,痛みの看護はまだ十分とはいいがたい状況であった.
その中で,岡崎さんは臨床と看護教育の経験が豊富にあり,日本人の痛みの表現という課題を見つけてそれを修士論文にし,さらに博士論文へと発展させた.痛みが,まだ症状の一つという見方が強い中で,それは新しいものであり,それらを踏まえて痛みの看護学とは何かについてその構築を考えていた.
ちょうどその頃,看護診断がわが国の臨床に導入されつつあって,痛みの看護診断における診断指標の情報は彼女の研究課題とも一致した.
本書は今までの研究を中心にまとめられており,なぜそうする必要があるのかその理由づけが明確であり,そのために臨床の痛みの看護の基礎として応用することができよう.
今日,また,痛みの看護学書が多々ある中では翻訳書が多いが,自力で一冊にまとめたものはこれが初めてだと思う.そのような意味から,臨床の看護婦諸姉や看護学生にとって痛み看護・ケアを実践するときの必読書でもありここに推薦したい.
元北里大学看護学部教授
青森県立保健大学健康科学部看護学科教授
ライダー島崎玲子
改訂にあたって
痛みケアは新しい医療と臨床経験の知識から徐々に変化を遂げてきている.1997年の初版発行の頃と比較すれば格段の進歩があったように思われる.わが国の死因の第一位ががんによるものでこの疾患の主症状が痛みであることから,痛みに苦しむことだけは何とか避けたいという国民の強い祈りであったことによるのかもしれない.そのようなことから痛みをもつ患者も痛み緩和の恩恵を少なからずあずかってきているように感じる.よい鎮痛薬の普及や痛みケアに対する医療者の意識の変容によるものなどと思われるが,今後はさらに患者の意思を反映したインフォームド・コンセントが取り入れられた,よりよい痛みケアが展開されるよう考えていきたいと思っている.
また,わが国において看護診断もだいぶ根づいてきた.国際的にも看護診断は現在まだ開発途上にあるが,2002年4月にはNANDA,NIC,NOCの三つの会合が合流してNNNの会議が米国イリノイ州シカゴにおいて開催される.今までは看護の診断過程に焦点を当てた論議が中心にあったが,これからは診断―介入―成果とリンクし一体化されることになる.これで看護学の発展にさらなる拍車がかかったことになる.このようなことから本書も1事例が新しいシステムを導入した展開になっている.
また,1993年に医療法の一部が改正され居宅などでの医療が推進されるようになった.そこで事例の一つに在宅看護の事例を含めることにした.
もともと本書は筆者の研究を踏まえた痛みケアの基礎的な参考書を目的としてつくられた.近年になり看護教育においても看護の質の向上を目指した看護の専門分化が起こり,「認定看護師」「専門看護師」が誕生した.専門看護師は看護系大学院での教育プログラムで,この中ではがんやクリティカルケア看護専攻教育課程において疼痛看護,パリアティブケア,緩和ケア論として痛みケアの科目が設置された.大変喜ばしいことであり,痛みがいくら主観的なこととはいえ看護師の専門的知識と技術は必須である.このようなことを含めてこのたび皆様方のご期待に添うよう改訂を試みた.どうぞ机上におかれ何時までもご活用いただけるよう願っている.
2002年1月
岡崎寿美子
はじめに
看護体験の中で最も関わりの多いものに,患者の痛みと,それに伴う苦しみに関連することが挙げられる.痛みは,病気の一症候でもある警告信号に始まり,手術や分娩による痛み,がんなどによる痛み,心の傷による痛みと,その範囲はあまりにも広く,看護婦として援助する部分は多い.ここ10年来,痛み医療は大きく変わり,痛みから解放された人々も増えつつあるとはいえ,まだまだ痛みに苦しむ患者は少なくない.
痛みは有史以来人々を苦しめてきたが,痛みの感覚はまた,人間が身の危険を予知し,危険から身を守りつつ生存を続けていくうえで必要なものでもあった.痛みは,身体的・心理的・文化的・社会的な諸々の要因が重なり合って,その人の痛みとなる.したがって痛みの看護は,これらの諸要因をくまなくアセスメントすることを出発点とすることで可能となる.これまでは,症状や病状にのみ視点をおいた狭い範囲内の痛みの看護に終始しがちであった.だがこれからは,患者全体に視点をおく看護,すなわち看護診断に基づいた看護が必要であり,これはまた,臨床看護の本質を追求してやまない看護学の原点でもある.
著者らは,痛みをもつ多くの患者に接してきた.しかし私たちは,患者が期待している通りの痛みのケアを,果たして十全になし得ただろうかという疑問をつねに抱いており,その疑問に迫るべく,遅々としてではあるが研究を進めてきた.本書は,その現時点におけるまとめである.
本書の特徴は,全人的視点に立脚した,痛みの看護に必要な基本的な知識と臨床の実際を,看護診断という新しい視点から提示した点にある.これによって,従来の看護の視点からさらに一歩進み,痛みの現象を系統的かつ科学的に分析することができ,それは,患者にとっても有効な看護が提供される契機になるであろうと確信している.痛みの看護に関心を寄せられる方々,戸惑いを感じている看護婦・看護学生に,本書がいささかでもお役に立つことがことができればと願っている.
痛みは,主観的で共通体験こそできないものであるが,普遍的な側面は数多くある.これらの知識に精通しておくことはきわめて大切であり,その上で,痛みを持つ多くの人々がそれから解放され,快適な日々が送れるよう,あらゆる側面からよりよい働きかけができればと願うものである.
1997年9月
岡崎寿美子
著者の岡崎寿美子さんとは,10数年前,私がニューヨークでの長い生活を終えて帰国した,最初の赴任地である北里大学看護学部で,看護を共に考えた仲間の一人である.
当時の看護事情は,漸進的に科学的な看護がなされている面もあったが,それでも医療は医学中心に変わりはなかった.
痛みの看護についても,当時すでにがんの患者は多く,痛みを持つ患者も多かった.痛みを我慢させたり,また,痛みのコントロールがなされていても,痛みの看護はまだ十分とはいいがたい状況であった.
その中で,岡崎さんは臨床と看護教育の経験が豊富にあり,日本人の痛みの表現という課題を見つけてそれを修士論文にし,さらに博士論文へと発展させた.痛みが,まだ症状の一つという見方が強い中で,それは新しいものであり,それらを踏まえて痛みの看護学とは何かについてその構築を考えていた.
ちょうどその頃,看護診断がわが国の臨床に導入されつつあって,痛みの看護診断における診断指標の情報は彼女の研究課題とも一致した.
本書は今までの研究を中心にまとめられており,なぜそうする必要があるのかその理由づけが明確であり,そのために臨床の痛みの看護の基礎として応用することができよう.
今日,また,痛みの看護学書が多々ある中では翻訳書が多いが,自力で一冊にまとめたものはこれが初めてだと思う.そのような意味から,臨床の看護婦諸姉や看護学生にとって痛み看護・ケアを実践するときの必読書でもありここに推薦したい.
元北里大学看護学部教授
青森県立保健大学健康科学部看護学科教授
ライダー島崎玲子
改訂にあたって
痛みケアは新しい医療と臨床経験の知識から徐々に変化を遂げてきている.1997年の初版発行の頃と比較すれば格段の進歩があったように思われる.わが国の死因の第一位ががんによるものでこの疾患の主症状が痛みであることから,痛みに苦しむことだけは何とか避けたいという国民の強い祈りであったことによるのかもしれない.そのようなことから痛みをもつ患者も痛み緩和の恩恵を少なからずあずかってきているように感じる.よい鎮痛薬の普及や痛みケアに対する医療者の意識の変容によるものなどと思われるが,今後はさらに患者の意思を反映したインフォームド・コンセントが取り入れられた,よりよい痛みケアが展開されるよう考えていきたいと思っている.
また,わが国において看護診断もだいぶ根づいてきた.国際的にも看護診断は現在まだ開発途上にあるが,2002年4月にはNANDA,NIC,NOCの三つの会合が合流してNNNの会議が米国イリノイ州シカゴにおいて開催される.今までは看護の診断過程に焦点を当てた論議が中心にあったが,これからは診断―介入―成果とリンクし一体化されることになる.これで看護学の発展にさらなる拍車がかかったことになる.このようなことから本書も1事例が新しいシステムを導入した展開になっている.
また,1993年に医療法の一部が改正され居宅などでの医療が推進されるようになった.そこで事例の一つに在宅看護の事例を含めることにした.
もともと本書は筆者の研究を踏まえた痛みケアの基礎的な参考書を目的としてつくられた.近年になり看護教育においても看護の質の向上を目指した看護の専門分化が起こり,「認定看護師」「専門看護師」が誕生した.専門看護師は看護系大学院での教育プログラムで,この中ではがんやクリティカルケア看護専攻教育課程において疼痛看護,パリアティブケア,緩和ケア論として痛みケアの科目が設置された.大変喜ばしいことであり,痛みがいくら主観的なこととはいえ看護師の専門的知識と技術は必須である.このようなことを含めてこのたび皆様方のご期待に添うよう改訂を試みた.どうぞ机上におかれ何時までもご活用いただけるよう願っている.
2002年1月
岡崎寿美子
はじめに
看護体験の中で最も関わりの多いものに,患者の痛みと,それに伴う苦しみに関連することが挙げられる.痛みは,病気の一症候でもある警告信号に始まり,手術や分娩による痛み,がんなどによる痛み,心の傷による痛みと,その範囲はあまりにも広く,看護婦として援助する部分は多い.ここ10年来,痛み医療は大きく変わり,痛みから解放された人々も増えつつあるとはいえ,まだまだ痛みに苦しむ患者は少なくない.
痛みは有史以来人々を苦しめてきたが,痛みの感覚はまた,人間が身の危険を予知し,危険から身を守りつつ生存を続けていくうえで必要なものでもあった.痛みは,身体的・心理的・文化的・社会的な諸々の要因が重なり合って,その人の痛みとなる.したがって痛みの看護は,これらの諸要因をくまなくアセスメントすることを出発点とすることで可能となる.これまでは,症状や病状にのみ視点をおいた狭い範囲内の痛みの看護に終始しがちであった.だがこれからは,患者全体に視点をおく看護,すなわち看護診断に基づいた看護が必要であり,これはまた,臨床看護の本質を追求してやまない看護学の原点でもある.
著者らは,痛みをもつ多くの患者に接してきた.しかし私たちは,患者が期待している通りの痛みのケアを,果たして十全になし得ただろうかという疑問をつねに抱いており,その疑問に迫るべく,遅々としてではあるが研究を進めてきた.本書は,その現時点におけるまとめである.
本書の特徴は,全人的視点に立脚した,痛みの看護に必要な基本的な知識と臨床の実際を,看護診断という新しい視点から提示した点にある.これによって,従来の看護の視点からさらに一歩進み,痛みの現象を系統的かつ科学的に分析することができ,それは,患者にとっても有効な看護が提供される契機になるであろうと確信している.痛みの看護に関心を寄せられる方々,戸惑いを感じている看護婦・看護学生に,本書がいささかでもお役に立つことがことができればと願っている.
痛みは,主観的で共通体験こそできないものであるが,普遍的な側面は数多くある.これらの知識に精通しておくことはきわめて大切であり,その上で,痛みを持つ多くの人々がそれから解放され,快適な日々が送れるよう,あらゆる側面からよりよい働きかけができればと願うものである.
1997年9月
岡崎寿美子
推薦のことば
改訂にあたって
はじめに
序章 (岡崎)
第1章 痛みと看護(岡崎)
1 痛みの定義
1 痛みの定義
2 痛みの特性
2 痛みと看護職の役割
1 痛み医療の変化
2 痛み看護の目標
第2章 痛みの理解(岡崎)
1 痛みの反応
1 言葉による反応
1 言葉による痛みの表現
2 痛みの体験
3 痛みの表現語が表す痛みの強度
2 身体で表す反応
3 生理的な反応
4 情緒的な反応
1 痛みの強度と精神的要因
2 全人的痛み
3 パニックディスオーダーによる痛み
2 痛覚と反応に影響する要因
1 加齢
1 加齢によっても痛みの強度は変化する
2 文化
3 過去の痛み体験
4 不安
5 性格
6 状況
3 痛みをもつ患者の心理
1 痛み強度と心理的因子
2 痛みと患者-看護師関係
第3章 痛みの分類と測定法(岡崎)
1 痛みの分類
1 急性痛
2 慢性痛
3 がん性疼痛
4 慢性非悪性疼痛
2 痛みの測定
1 痛み測定の指標と種類
1 CS(Categorical Scale)
2 VAS(Visual Analogue Scale)
3 Wong-Baker Faces Pain Rating Scale
4 MPQ(McGill Pain Questionnaire)
5 痛み表現語による痛み強度の測定
6 痛みの間接的な測定法
3 臨床への痛み測定の応用
第4章 痛みと看護診断(岡崎)
1 看護診断の誕生と経緯
2 看護診断の定義
3 看護診断の構造
1 構成要素
2 診断過程
4 機能面からみた健康パターンを用いた看護診断過程(疼痛)
1 痛みをもつ患者に面接するときの留意点
2 アセスメント・診断
3 看護介入
4 看護成果
第5章 痛みのケア(岡崎)
1 痛みケアと看護倫理
2 痛みケアにおけるインフォームド・コンセント
3 痛み知識の提供
1 痛みの説明
2 痛み原因の説明
3 痛み緩和方法の説明
4 家族への説明
4 皮膚刺激法
1 マッサージ,バイブレーション法
2 指圧・ツボ療法・圧粒子療法
3 温熱(温浴,温湿布)・冷熱(冷湿布,氷嚢)刺激
4 低周波療法
5 経皮的通電神経刺激療法(transcutaneous electrical nerve stimulation ; TENS)
5 注意転換法
1 音楽療法(music therapy)
2 バイオフィードバック(biofeedback)
6 呼吸法(breathing)
7 運動療法(exercise)
8 イメージ療法(imagery)
9 瞑想療法(meditation)
10 行動療法(behavior therapy ; BT)
11 鎮痛薬と看護
1 コンプライアンス(compliance)
2 服薬指導
3 経口与薬
4 直腸内与薬
5 注射
第6章 痛みのチーム医療と管理(加賀谷)
1 痛みとチーム医療
1 チームの構成と各職種の役割
2 チームでの薬剤師の役割
3 チーム医療における薬剤師のスタンス
2 薬剤師から看護師への期待
1 患者情報を共有する
2 薬剤師をチームに巻き込むことの意味
3 薬剤師の参加によるペインコントロールの事例
4 ペインコントロールチームの今後の課題
第7章 ケーススタディ/看護診断にもとづく患者援助の実際
1 腰背部・腹部の激痛を訴えた患者の痛みの看護(悪性リンパ腫による臓器浸潤が著しかった事例)(菊一)
2 発熱とともに古傷がうずきだす患者の看護(菊一)
3 不安が痛みを増強させた患者の看護(岡崎)
4 痛みで日常生活に支障をきたした患者の看護(岡崎)
5 終末期にあるペインコントロール患者の看護(岡崎)
6 終末期肺がん患者の疼痛マネジメメントと在宅ホスピスケア(西又)
付録1 鎮痛薬の知識(加賀谷)
付録2 WHO方式がん疼痛治療法(加賀谷)
おわりに
索引
Column
・痛みを訴えない事例の際の留意点
・無痛人間
・専門看護師,認定看護師
・有害刺激の学習
・蠕動痛と後陣痛
・オピオイド使用時の留意点
・傾聴的態度と共感的態度
・がんの痛みをもつ患者の在宅看護
・キャリカポンプ
改訂にあたって
はじめに
序章 (岡崎)
第1章 痛みと看護(岡崎)
1 痛みの定義
1 痛みの定義
2 痛みの特性
2 痛みと看護職の役割
1 痛み医療の変化
2 痛み看護の目標
第2章 痛みの理解(岡崎)
1 痛みの反応
1 言葉による反応
1 言葉による痛みの表現
2 痛みの体験
3 痛みの表現語が表す痛みの強度
2 身体で表す反応
3 生理的な反応
4 情緒的な反応
1 痛みの強度と精神的要因
2 全人的痛み
3 パニックディスオーダーによる痛み
2 痛覚と反応に影響する要因
1 加齢
1 加齢によっても痛みの強度は変化する
2 文化
3 過去の痛み体験
4 不安
5 性格
6 状況
3 痛みをもつ患者の心理
1 痛み強度と心理的因子
2 痛みと患者-看護師関係
第3章 痛みの分類と測定法(岡崎)
1 痛みの分類
1 急性痛
2 慢性痛
3 がん性疼痛
4 慢性非悪性疼痛
2 痛みの測定
1 痛み測定の指標と種類
1 CS(Categorical Scale)
2 VAS(Visual Analogue Scale)
3 Wong-Baker Faces Pain Rating Scale
4 MPQ(McGill Pain Questionnaire)
5 痛み表現語による痛み強度の測定
6 痛みの間接的な測定法
3 臨床への痛み測定の応用
第4章 痛みと看護診断(岡崎)
1 看護診断の誕生と経緯
2 看護診断の定義
3 看護診断の構造
1 構成要素
2 診断過程
4 機能面からみた健康パターンを用いた看護診断過程(疼痛)
1 痛みをもつ患者に面接するときの留意点
2 アセスメント・診断
3 看護介入
4 看護成果
第5章 痛みのケア(岡崎)
1 痛みケアと看護倫理
2 痛みケアにおけるインフォームド・コンセント
3 痛み知識の提供
1 痛みの説明
2 痛み原因の説明
3 痛み緩和方法の説明
4 家族への説明
4 皮膚刺激法
1 マッサージ,バイブレーション法
2 指圧・ツボ療法・圧粒子療法
3 温熱(温浴,温湿布)・冷熱(冷湿布,氷嚢)刺激
4 低周波療法
5 経皮的通電神経刺激療法(transcutaneous electrical nerve stimulation ; TENS)
5 注意転換法
1 音楽療法(music therapy)
2 バイオフィードバック(biofeedback)
6 呼吸法(breathing)
7 運動療法(exercise)
8 イメージ療法(imagery)
9 瞑想療法(meditation)
10 行動療法(behavior therapy ; BT)
11 鎮痛薬と看護
1 コンプライアンス(compliance)
2 服薬指導
3 経口与薬
4 直腸内与薬
5 注射
第6章 痛みのチーム医療と管理(加賀谷)
1 痛みとチーム医療
1 チームの構成と各職種の役割
2 チームでの薬剤師の役割
3 チーム医療における薬剤師のスタンス
2 薬剤師から看護師への期待
1 患者情報を共有する
2 薬剤師をチームに巻き込むことの意味
3 薬剤師の参加によるペインコントロールの事例
4 ペインコントロールチームの今後の課題
第7章 ケーススタディ/看護診断にもとづく患者援助の実際
1 腰背部・腹部の激痛を訴えた患者の痛みの看護(悪性リンパ腫による臓器浸潤が著しかった事例)(菊一)
2 発熱とともに古傷がうずきだす患者の看護(菊一)
3 不安が痛みを増強させた患者の看護(岡崎)
4 痛みで日常生活に支障をきたした患者の看護(岡崎)
5 終末期にあるペインコントロール患者の看護(岡崎)
6 終末期肺がん患者の疼痛マネジメメントと在宅ホスピスケア(西又)
付録1 鎮痛薬の知識(加賀谷)
付録2 WHO方式がん疼痛治療法(加賀谷)
おわりに
索引
Column
・痛みを訴えない事例の際の留意点
・無痛人間
・専門看護師,認定看護師
・有害刺激の学習
・蠕動痛と後陣痛
・オピオイド使用時の留意点
・傾聴的態度と共感的態度
・がんの痛みをもつ患者の在宅看護
・キャリカポンプ