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CDE 訴訟時代の医療人に求められるコミュニケーション-「言葉」と「法律」-
No.51 言葉と法律 講演会
 歯科でインフォームドコンセントという言葉を耳にしてから久しいですが、社会が医療人に求める資質はより高くきびしいものとなっています。歯学部の卒前教育でも、「知識、技能、態度」の修得とその到達度ほみる試験がすでに標準化されています。
 今回の講演会では、医学部の卒前教育でも講義を担当され、病院関係者の最近のベストセラー『病因の言葉を分かりやすく』に携わった吉岡先生と稲葉先生をお招きして、「言葉・医療・法律の専門家」からあえて歯科に特化した内容にこだわらない「医療人としての根本に関すること」をお話しいただきます。
 日常診療での患者さんに対する心構えとして、先生方の診療所ですでにできていること、まだできていないこと、を吉岡先生の講演から再確認できるはずです。
 法的責任がまったくないのに訴訟になることがある今の時代に、「事故を起こしても訴訟にならない場合」とはどんな場合なのか…そんなお話が元裁判官である稲葉先生から聴けるはずです。
 よくある患者さん接遇やマナーセミナーとはちがった、もう一段「基の部分」が聴ける講演会です。
開催日時: 平成23年6月26日(日)10:00~16:30
講師: 吉岡 泰夫 先生 稲葉 一人 先生
開催地: 東京
会場: 東京医科歯科大学歯科棟南4階特別講堂
受講料: 医師・歯科医師:事前受付20,000円 当日受付23,000円
医師・歯科医師以外:事前受付14,000円 当日受付16,000円
定員: 160名
主催: 東京医科歯科大学歯科同窓会
問合せ先: 東京医科歯科大学歯科同窓会事務局
電話:03-3814-9824
FAX:03-3815-1851
e-mail: cde-info@ikashika-dent.com
URL: http://www.ikashika-dent.com/
講演項目
吉岡講師「患者さんと医療者の信頼関係・協力関係を築く医療ポライトネス・ストラテジー」

1.もっとも医療不信を招くものとは
2.『病因の言葉を分かりやすく -工夫の提案-』を発刊するまで
3.「言葉が伝わらない原因」と「分かりやすく伝える工夫」の関係
  ・専門用語の使い方の実際
4.インフォームドコンセントとインフォームドチョイスの違い
5.患者さんが医療者に期待する敬語の使い方
  ・「さん」とよびますか、「様」とよびますか
6.ポジティブ・ポライトネス・ストラテジーとネガティブ・ポライトネス・ストラテジーの実際(動画)
7.ポライトネス理論を応用した医療コミュニケーション
  ・都市型病院での実例(動画)
8.電子カルテ時代の医療ポライトネス・ストラテジー
  ・ノンバーバルコミュニケーション
稲葉講師「社会の中での医療の条件 基本的戦略」
1.過去の講演で受けた医療者からの質問
  ・謝ったら責任を認めたことになるのか? ・医療事故を起こしたら、逮捕されるのか?
2.なぜ、医療者は法を学ばなければならないか
  ・医療者の法に対する誤解を解きほぐす
3.学ばなければならない法律は何で、その範囲はどこまでか
4.医療における説明義務について
  ・「同意書」の意義と功罪
5.医療事故だけが紛争の原因ではない
  ・法的に責任がなくても、紛争は生じる
6.医療者の論理と患者さんの論理の違い
  ・one of themeとone of one
7.医療メディエーターの現場 いくつかの具体例から
  ・医療者の説明がわかったのではなく、誠意が伝わった
  ・医師は不満ではなく、不安を持っている
  ・成果を求めて臨んだコミュニケーションは、成果が得られない
  ・終わりたいと思った瞬間、話は長くなる
8.医療者が「医療者であり続ける」ための必要条件
  ・医療者を支えるために ・QWL(Quality of Working Life)という考え方

歯界展望2011年6月号掲載

<この情報は上記雑誌掲載時点での情報です。終了または変更の場合もございますので予めご了承下さい>

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