10月23日(日),東京医科歯科大学(東京都文京区)にて,標記会が発足した.
発足会にはコアメンバーの多くが集まり,最初に佐藤文明氏(東京都開業)から,TCHの是正の治療技術には統一が取れていない現状があり,情報交換の場として本会が重要となる旨,説明があった.続いて木野孔司氏(東医歯大)から日本歯科医師会などもTCHへ注目してきている現状を紹介した.
また,本会を開くきっかけをつくった齋藤博氏(東京都開業)が患者のさまざまな問題を解決できるTCHの是正は自らの歯を一生使うために大切な視点であることを述べた.続いてコアメンバーからそれぞれTCH是正へのさまざまな取り組みの紹介があり,木野氏は患者のTCHに対する「気づき」が重要となることを指摘した.さらに,大切なのはTCHを是正しようと患者が必死になって記憶をするのではなく,頭を使わずに条件反射できるようになることであると述べた.
その後に開かれた講習会では,最初に西山暁氏(東医歯大)から「TCHとそのコントロールとして」概略を説明.木野氏からTCH是正法について具体的な説明を行ったのち,それを受けて和気裕之氏(神奈川県開業)が実演を行った.
本会における活動は,最近とくに注目されてきているTCH是正について,治療の拠点となる医院をつくり,そこから統一的な考え方や治療法を発信するための取り組みとして注目される.