邂逅、伝承、そして未来へ ―変わりつつある歯科医療の中で―
シンポジウム1企画趣旨
「インプラントは歯科界の救世主となりうるか?」
近年、抜歯か保存かの判断に苦慮する歯を、以前に比べて早期に抜歯しインプラントが適応されることが多くなったように思う。確かに、保存の難しい歯を無理に残した結果、術者が経過対応に苦慮するばかりか患者も大変な思いをするといった症例も少なくない。また、インプラントの予知性が10~20年前とは比べものにならないほど高くなり、インプラントの適応を早期に判断することは必ずしも悪いことだとは言えないかもしれない。しかし若い歯科意志は、教科書的には抜歯と判断されるような歯であろうと、いったんは残す努力をしないと、歯の保存の限界を真の意味で理解することはできないのではないかとも思う。保存か抜歯かの判断に苦慮する症例への対応とインプラントについて、本音のディスカッションをしてみたい。
シンポジウム2企画趣旨
「Reliable Dentistry…若き歯科医師に向けて」
患者さんの信頼を得るためにし、治療結果にこだわり、基本的な治療のステップを確実に積み重ねていくことが重要である。しかしながら、一所懸命に良い治療を施そうと考えている若い先生方は、厳しい現実と錯綜する情報のなかで、自分がいま何をすべきか、どう学べばよいのか、わからなくなってきているのが現状ではないかと思われる。
シンポジウム2では、当研究会の40歳前後の会員が、少数歯の補綴治療を題材として、歯内療法、支台築造、支台歯形成・印象採得の各ステップにおける注意点と勘所についてディスカッションしてみたい。
プログラム |
3月5日(土) |
14:00 |
開会の辞 |
上野道生 会長 |
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【メインホール】 |
14:15~17:30 |
シンポジウム1「インプラントは歯科界の救世主となりうるか?」 |
プランナー 榊 恭範先生 シンポジスト 上田秀朗先生、立和名靖彦先生、
木村英生先生、大村祐進先生、白石和仁先生 |
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【多目的ホール】 |
14:30~15:45 |
テーブルクリニック「匠の技から学ぶ」 |
下川公一先生、上野道生先生、村上和彦先生、高島昭博先生 |
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テーブルクリニック「ベテラン衛生士に学ぶ」 |
中原祐子先生、渡辺比呂子先生、山内恵子先生、江島智美先生、田川沙也佳先生 |
16:15~17:30 |
テーブルクリニック「若手臨床医ステップアップの為に」 |
酒井和正先生、甲斐康晴先生、小松智成先生、重田幸司郎先生、樋口琢善先生、 田中憲一先生、中島稔博先生、桃園貴功先生、中野宏俊先生 |
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【懇親会】 |
18:30~20:30 |
博多リバレイン5F(アトリウムガーデン) |
3月6日(日) |
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午前の部 |
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【メインホール】 |
9:00~12:00 |
シンポジウム2「Reliable Dentistry…若き歯科医師に向けて」 |
プランナー 大村祐進先生、白石和仁先生 シンポジスト 甲斐康晴先生、
樋口琢善先生、中島稔博先生、田中憲一先生、倉富 覚先生 |
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【多目的ホール】 |
9:00~12:00 |
スタッフ発表会 |
座長 松延彰友先生・柴田紀之先生 他 |
12:00~13:00 |
昼休み |
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午後の部 |
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【メインホール】 |
13:00~15:10 |
会員発表「ここが知りたい臨床のツボ・Q A」 |
エンド 立和名靖彦先生、桃園貴功先生 ペリオ 白石和仁先生、中野稔也先生
補綴 大村祐進先生、樋口克彦先生 インプラント 上田秀朗先生、倉富 覚先生 レーザー 木村英生先生、中野宏俊先生 |
15:10~15:20 |
休憩 |
15:20~16:00 |
特別講演 下川公一先生 |
「咬合治療の勘所(患者さんの悩みに答えて)」 |
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【多目的ホール】 |
13:00~16:00 |
スタッフ発表会 |
座長 野田邦治先生・中野 充先生 他 |
16:00 |
閉会の辞 |
村上和彦 副会長 |