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第39回 日本臨床口腔外科医会(JACOMS)研修会
咬合再建と顎関節再建を含めて 咬合再建と顎関節再建を含めて
相川友直先生 広島大学大学院医系科学研究科 口腔外科学 教授/広島大学病院 口腔顎顔面再建外科 科長
口腔外科の根底は「咬合の再建」にあり、ほとんどの顎再建手術が外科医の“センス”による手術から、“予知性が高く、均てん化された”コンピューター支援手術に変わりつつあります。顎骨再建手術も骨を再建するのではなく咬合できる顎を再建する、occlusion driven jaw reconstruction の概念に移行しました。咬合再建外科は矯正歯科、補綴科や形成外科との密な連携でなされ、なかでも顎変形症治療では矯正歯科との深い連携で成り立つことは言うまでもありません。顎変形症治療は飛躍的に発展した診療分野の一つです。上下顎骨切り術だけではなく多様な手術を応用しながら、咬合の安定性、整容、睡眠と呼吸の改善、顎関節への配慮、口腔機能の改善に配慮しています。一方、ハイボリュームセンターには先天異常、顎関節疾患などを抱えた難症例も多く、チャレンジングな治療も含まれます。例えば、顎関節再建には従来の肋軟骨再建手術に加えて人工関節全置換術も導入され、口腔外科医にとってチャレンジが続きます。コンピューター支援手術などのテクノロジーの発展をもってしても、外科医育成の難しさはますばかりかもしれません。本講演では、顎変形症治療に関するアップデート、何がどこまで治るのか、そして矯正歯科との連携について、さらに、難渋する顎関節疾患と顎関節外科と顎変形症治療の融合について、時間があれば欧米と日本の流れの違いについてもふれさせていただきます。
井上裕子先生 医療法人イノウエ矯正歯科 理事長/日本歯科専門医機構認定 矯正歯科専門医/MOrtheRCS(Ed)(イギリス王立大学認定矯正専門医)
矯正科に入局したばかりの頃、「ドイツ留学から戻ってこられた〇〇先生が骨切りの手術をされるそうだ。」という話で医局がざわついていたことを思い出します。あれから半世紀ほどになろうとする今、当院の年間の外科的矯正治療数は約30症例で、その数は年々増加傾向にあります。骨格的問題が大きく、矯正治療のみでは良好な治療結果が望めない上顎前突・下顎前突・開咬・過蓋咬合という通常の症例だけでなく、誤った矯正治療の再治療法としても欠かせない存在となっています。本講演では外科的矯正治療症例を中心に、仮骨延長術・single tooth osteotomy・移植などの症例も交えながら、口腔外科と矯正歯科の専門医のハイレベルなcollaoration があってこそ実現する医療の世界を供覧させていただきたいと思っています。
開催日時: 令和7年4月20日(日) 10:00~16:00(懇親会16:30~)
10:00~11:00 相川友直先生
11:00~12:00 井上裕子先生
12:00~13:00 休憩(昼食付き)
13:00~13:30 井上裕子先生
13:30~15:00 相川友直先生
15:10~16:00 質疑応答
16:30~ 懇親会(2Fレストラン) 懇親会会費:2,000円
開催地: 大阪
会場: 大阪大学中之島センター[10F/佐治敬三メモリアルホール]
受講料: 歯科医師、医師:10,000円
オンライン決済(クレジット・コンビニ)「日本臨床口腔外科医会」もしくは「JACOMS」で検索 HPより決済
定員: 200名
主催: 日本臨床口腔外科医会
問合せ先: 日本臨床口腔外科医会(JACOMS)事務局 いぶき歯科医院内
e-mail: jacoms@jacoms.gr.jp
URL: http://www.jacoms.gr.jp
※本講演に関心のある方はどなたでもご参加できます
ご質問等は jacoms@jacoms.gr.jpまでメールにてお願いします。お申し込みご入会については、日本臨床口腔外科医会URL http://www.jacoms.gr.jpでもご案内しています。

歯界展望2025年2月号掲載

<この情報は上記雑誌掲載時点での情報です。終了または変更の場合もございますので予めご了承下さい>

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