歯科研修会情報－第38回日本臨床口腔外科医会（JACOMS）研修会／Ishiyaku Dent Web

第38回日本臨床口腔外科医会（JACOMS）研修会

ドラえもんのポケット増やしませんか！　超高齢新時代　東洋医学の出番です！！
東洋医学基礎理論解説・舌診解説・摂食嚥下治療への東洋医学的アプローチ
柿木保明先生　九州歯科大学老年障害者歯科学分野教授
高齢社会の到来で、多剤服用者や全身疾患を有する患者の歯科受診が多くなり、これらの患者では、服用薬剤による口腔領域への影響がみられることがあります。分泌抑制作用のある薬剤では、口腔乾燥だけでなくアクアポリンへの作用から浮腫や口腔乾燥きたす場合も多いことから、摂食嚥下にも関連する口腔粘膜浮腫や感覚低下、口腔周囲筋の筋機能への作用もみられ、舌にも、胖大や歯痕などとしてみられることがあります。これらの病態を理解した東洋医学的アプローチが効果的な症例も多く見られます。漢方製剤は、一般の薬剤のように、単一の化学物質ではなく、様々な自然界の微量元素なども含まれて構成されており、自然治癒力を高める上で、現代医療にも役立ちます。個々の製剤について具体的に解説します。
Evidence based Kampo～外科治療への漢方薬の応用～
砂川正隆先生　昭和大学医学部生理学講座生体制御学部門教授
平成28年には、歯学教育モデル・コア・カリキュラムにも和漢薬の項目が収載されましたが、漢方治療を次の一手として持っていると診療の幅が広がります。特に外科治療に際しては、術中や術後に痛くなるのではないかと、患者は不安・ストレスが生じます。そんな不安・ストレスに対して、また術中の痛みの軽減や術後慢性痛への移行を防ぐのに、漢方薬が応用できます。例えば、抑肝散を術前から投与しておくと、外科治療に対する不安の軽減や術中・術後痛の緩和効果が期待できます。基礎研究のデータをもとにお話しいたします。
人生100年時代における歯科東洋医学　難治性口腔疾患・オーラルフレイルへの東洋医学的アプローチと11方剤解説
山口孝二郎先生　昭和大学医学部生理学講座生体制御学部門客員教授　医療法人ハヤの会田中矯正歯科歯科慢性疾患診療室部長
日本における平均寿命は急激に伸びて、人生100年時代と言われるまでになってきました。　また超高齢化社会を迎え労働人口の減少も問題となり、健康長寿を延ばす事で、高齢者も社会に再び貢献する事が求められています。更に疾病構造も変化し、西洋医学で対応しきれない部分を東洋医学で補完する事も行われています。本講演では歯科臨床に利用される11の漢方方剤の解説、慢性痛、難治性粘膜疾患、オーラルフレイル、口腔機能低下症などへの東洋医学的アプローチを解説します。

開催日時：	令和元年8月25日（日）　9：30～16：30［懇親会17：00～］ 9：30～9：45　「本日の到達目標」久保茂正先生 9：45～12：00　柿木保明先生 12：00～13：00　休憩（昼食付き） 13：00～14：00　砂川正隆先生 14：00～16：00　山口孝二郎先生 16：00～16：30　質疑応答 17：00～　懇親会（9F交流サロン）　懇親会会費：2,000円（会員は無料）
開催地：	大阪
会場：	大阪大学中之島センター［10F／佐治敬三メモリアルホール］
受講料：	歯科医師、医師：10,000円　　その他：5,000円
定員：	200名
主催：	日本臨床口腔外科医会
問合せ先：	日本臨床口腔外科医会（JACOMS）事務局いぶき歯科医院内 FAX：06-6427-3105
e-mail：	j-info@jacoms.gr.jp
URL：	http://www.jacoms.gr.jp
※本講演に関心のある方はどなたでもご参加できますご質問などは j-info@jacoms.gr.jpまでメールにてお願いします。お申し込みご入会については、日本臨床口腔外科医会http://www.jacoms.gr.jpでもご案内しています。第39回研修会ご案内仮題「顎変形症治療最前線」山城隆先生（阪大矯正学教室教授）相川友直先生（阪大第1口腔外科講師）日程：令和2年4月12日（日）日本臨床口腔外科医会は、東北の震災遺児たちの高校卒業後の進学を支援する団体「みちのく未来基金」に収益の一部を毎年寄付しています。 http://michinoku-mirai.org