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第14回九州インプラント研究会(KIRG)学術講演会開催される

 2月26日(日),熊本県歯科医師会館(熊本市)にて標記講演会が開催された(会長:伊東隆利氏・熊本県開業).

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 教育講演Ⅰ「インプラントデザインファクターの臨床への示唆」(座長:田中秀樹氏・福岡県開業)では,澤瀬 隆教授(長崎大)が,オッセオインテグレーションの獲得や荷重負担に大きく関与するインプラントデザインについて講演し,症例を交えながら臨床への効用に関する考察が行われた.外形形状やネジ形状,広義にはアバットメントとの連結機構を含むインプラントデザインの違いは,埋入時の経時的な埋入トルクと高い相関があることを示し,皮質骨の厚さや骨質に応じた埋入窩を形成することの重要性を強調した.

 教育講演Ⅱ「インプラント治療に役立つ解剖学的基準点」(座長:松井孝道氏・宮崎県開業)では,川口和子氏(静岡県開業)が解剖学的留意点を解説したうえで,頬骨下稜線にフォーカスしたインプラント埋入の基準点について詳述した.下顎と比較して,歯槽骨の吸収が早く基準点がない上顎において,多くの資料に基づいて検証した基準について述べ,トップダウントリートメントと外科的アプローチの整合性を高める臨床応用に関して言及した.

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 教育講演Ⅲ「CAD/CAMのインプラント治療への使い方―IATのCAD/CAMへの応用―」(座長:松下恭之准教授・九州大)では,飯島俊一氏(千葉県開業)が,CAD/CAMを用いたインプラント上部構造の分類と製作法について講演した.上部構造の長期安定と審美性を両立させるためには,使用するマテリアルの選択が重要であることを強調し,多くの症例呈示によって,発展を遂げてきたCAD/CAM,使用材料に応じた使い分けについて解説した.また,インプラント合併症のなかでも最も多いとされるインプラント周囲炎の解決法として,IAT(Intra-oral Adhesive Technique)を応用したインプラント上部構造(DAP:Directly Adhesive Prosthesas)の臨床例について述べた.

 特別講演「九州インプラント研究会の役目とこれから―昨今のインプラントバッシングにどう向き合うか! 国民生活センター報告を受けて―」(座長:森永 太氏・佐賀県開業)では,伊東隆利氏(熊本県開業・KIRG会長)が,国民生活センター報告やマスコミの報道に代表されるインプラント治療の影の部分を踏まえ,会員一人ひとりの資質向上と医療安全への徹底した取り組みについて,KIRGの決意を提言し,本会を締め括った.
 また本会では,歯科衛生士部会も行われ,歯科衛生士の参加者も非常に多く,盛況のうちに幕を下ろした会となった.

 <歯科衛生士部会>
 ・「安心・安全なインプラント治療を実現するための歯科衛生士の役割について」
  倉富 優氏(福岡県・田中ひでき歯科クリニック)

 ・「当院におけるインプラント周囲炎の発生状況を調べて~歯科衛生士の視点から~」
  山城里奈氏(熊本県・堀川歯科診療所)

 ・「インプラントメインテナンスにおける歯科衛生士の役割」
  里 美香氏(長崎大学病院)

 ・「歯科衛生士の使命とは―土屋デンタルクリニックにおける取り組み―」
  山崎ゆか氏(大分県・土屋デンタルクリニック)

 ・教育講演「インプラントの口腔ケアと他職種との連携」
  長戸和子氏(熊本県・吉永歯科医院)

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