12月4日(日),学士会館(東京都千代田区)にて,標記大会が30名の参加者のもと開催された(大会長:角舘直樹・京都大学大学院医学研究科医療疫学分野特定講師,JDPBRN 代表).
Dental Practice-Based Research Network(DPBRN)は,臨床上の疑問を出発点として歯科開業医が日々の診療を行いながら臨床研究に携わるという,新しい歯科医療者像を模索する試みであり,アメリカを中心に広く展開を始めている.日本版Dental PBRNとして発足した本Networkでは,歯科開業医の臨床上の疑問を多施設共同研究の形で実施し,エビデンスとして発信していくことを目的としている.
設立総会では,まず大会長の角舘氏よりJDPBRN設立の趣旨説明が行われ,アメリカで最大のDPBRNであるアラバマ大学を中心とするネットワークの代表を務めるGregg Gilbert・アラバマ大学教授よりSKYPEを通じてメッセージが贈られた.
その後,すでに最初のStudyとして開始されている研究「Assessment of Caries Diagnosis and Caries Treatment(齲蝕の診断と介入時期に関する多施設共同研究)」の概要と進行状況が報告され,アメリカでのリサーチ結果との違いについて興味深い考察が行われた.ワークショップでは,これから本Networkにて取り上げていくべき研究テーマについてのディスカッションが行われ,実践的なセッションが繰り広げられた.
※なお,DPBRN Japan代表の角舘氏による著書『歯科診療に基づく研究・英語論文執筆ガイド』当社より発売中です.
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→http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=461100