11月14日(日),大阪歯科大学天満橋学舎(大阪市)において,大阪歯科大学同窓会ポストグラデュエートコース「ペリオのススメ ~ ペリオ勝ち組になるために ~」(講師 大阪府開業・山本浩正氏)が開催された.
豊富な臨床経験と該博な知識に基づいた,高度な内容ながらも親しみやすい講演で知名度の高い山本氏の登場とあって,他大学の卒業生を含む,100名以上の受講生が全国から集まった.また,歯科衛生士の受講生が30名以上に及び氏の幅広い人気を裏付けた.

同日の講演では,これからの歯周治療は,「歯周病の理解に必要な生物学的知識」,「確かな治療技術の習得」,「治療成績などのエビデンスの正確な理解」,「患者さんとの良好なコミュニケーション」の全てをバランスよく兼ね備えていることが重要だとして,歯周ポケット治療に焦点をあて,Biology,Technique,Evidence,Communicationの4つに分けたプログラムが展開された.
“Biology”の部では,歯周病の原因細菌の知識から抗菌療法の有効性の検討まで,情報の氾濫に惑わされないために必要な生物学的知識について,最新の研究も踏まえながらもわかりやすく解説された.
“Technique”の部では,動画も活用しながら,歯周ポケット治療に用いられる切除療法,組織付着療法,再生療法について,臨床例を提示しながらその概略を述べられた.
“Evidence”の部では,臨床研究論文を読み解くために必要な統計学の基本から始まって,歯周組織検査のデータが実際には予後をどの程度予測できるかなど,日常臨床とエビデンスをつなげるために必要な知識が提示された.
“Communication”の部では,良好なコミュニケーションによって,患者さんと共に歯周治療を成功に導くための,山本氏のノウハウの数々が述べられ,受講生の高い関心を集めていた.

※山本浩正氏による連載企画を2011年4月号より『歯界展望』誌に掲載予定