8月1日(日),日本大学歯学部1号館(東京都千代田区)にて,標記セミナーが開催され,歯科衛生士を中心に,歯科医師・院内スタッフなど約145名の参加者が集った.
本セミナーはわたなべ歯科(院長:渡辺 勝氏/埼玉県春日部市)が主催しているもので,関東,東海,中部,四国の有志の歯科医院による参加・協力のもと,今年で4回目を迎えた.

午前の症例検討会では,宮澤裕美氏(埼玉県・鈴木歯科),北 まゆみ氏(石川県・浜野歯科),吉弘 幸氏(愛媛県・たかはし歯科),斎藤 藍氏(大阪府・よしだスマイル歯科)が登壇.宮澤氏は,二人の喫煙者の歯周病治療の症例を紹介し,患者の治療への理解度・モチベーションの違いにより改善に差が現れたことを解説,禁煙指導についても会場と意見が交わされた.歯周病以外に咬合による影響が疑われた北氏の症例から,力の関与の見極め方などが議論された.吉弘氏は,薬剤服用による歯肉への炎症が疑われる症例を紹介,会場内からは,薬剤は1つの要因として考慮しなければならないが,歯科衛生士として,その他のリスクファクターを排除することが重要である,と意見が出された.続く,斎藤氏はコミュニケーションを密にとり歯周病治療を進めた症例と,バンクラデシュでの医療ボランティアの経験を発表.コミュニケーションの重要性や歯科衛生士としての喜びなどを参加者に訴えた.

午後に開催された座談会では,「教育・後進育成」をテーマに掲げ,山岸貴美恵氏(長野県・谷口歯科医院),石原美樹氏(フリーランス),布川美佐子氏(埼玉県・鈴木歯科医院),金田安江氏(千葉県・まさき歯科医院),大嶋宏美(東京都・宇田川歯科医院)が登壇.事前に場内から質問事項を募り,プラークコントロールのゴール設定,コミュニケーションの苦手な患者への対処法など臨床的な内容から,産休・産後の復職方法や働き方,歯科衛生士をやっていて良かったことなど幅広い内容が取り上げられた.ベテラン歯科衛生士から寄せられた新人教育に関わる質問に対しては,やりがいや目的を気づかせるための伝え方・テクニックについて意見が出され,壇上と場内,活発な意見交換が行われた.
