Login
歯科界ニュース
文献検索
メールマガジン
医歯薬出版オンラインショップ
東京歯科大学同窓会卒後研修セミナー2009「歯科医療の将来に向けて」開催される Minimize
Location: Blogs歯科界ニュース学会・研究会レポート    
2009/11/10 16:47

 11月8日(日),東京歯科大学水道橋病院血脇記念ホール(東京都千代田区)にて「歯科医療の将来へ向けて~国民歯科医療の充実とは~」をテーマに標記セミナーが開催された.

20091108会場.JPG 

 まず最初に,標記セミナーのコーディネーターである宮地建夫氏(東京都開業)が登壇し,「現在の歯科界はどのような問題に直面し,それに対して私たちは何ができるのかを考えていきたい」という企画趣旨と企画の経緯を述べた.
 続いて,中川勝洋氏(東京都開業)が「歯科医療現場での矛盾点~今,起きていること」と題して講演.中川氏は,歯科医院の収入減,歯学部の入学者定員割れなどの歯科界が現在直面している問題をあげ,その一因である保険点数の変遷などについて解説.医科では消費者物価の上昇とともに保険点数が上がっているが,歯科では点数がほとんどが変わっていないこと,新しい技術が保険にほとんど組み込まれていないことを指摘した.また,混合診療についても言及し,51年通知により歯冠修復や欠損補綴においては混合診療が認められているが,インプラントの前処置についてはどこまでを保険診療でできるかは指導医療官などによって異なる場合があることを報告した.
 これを受け,「国民歯科医療の目標とは」というテーマで,大久保満男氏(日本歯科医師会会長)は,日本歯科医師会の立場から講演.現在の歯科界の状況について歴史的な背景を基に解説した.大久保氏は講演のなかで,医療費は聖域ではなく国策として常にコントロールされてきた経緯を説明し,小泉内閣における聖域なき構造改革の一つとして医療費が削減されたことを痛烈に批判した.また,今夏の選挙で政権交代が行われたことについても触れ,日本の制度上,与党でなければ政策を実現していくことは難しく,今後も与党と政策協議していくという一貫した日本歯科医師会の立場を説明した.
 さらに中川勝洋氏が,同様のテーマで開業医の視点から講演.先の講演であげた問題点などに対する中川氏の考えを,ドイツにおける実例やデータとともに説明した.
 午後には,石井拓男氏(東歯大)が歯科医療の歴史的変遷~経過と今後の展望~」と題し,その歴史的変遷をマスメディアの取り上げ方などとともに解説した.また,石井氏は日本歯科医学会のホームページに「歯科診療ガイドラインライブラリー」を設置したことを報告し,このようにガイドラインを一般にも公開し,広く国民に歯科医療を認めてもらう必要があると述べた.
 その後に行われたシンポジウムでは,新規技術の保険導入の時期,学生定員の問題,医科と歯科の領域に関する問題などが議論された.


20091108シンポジウム.JPG

Permalink

カテゴリ Minimize

過去記事 Minimize

検索 Minimize

本サイトに掲載の写真・記事等のコンテンツの無断転載を禁じます. Copyright © Ishiyaku Pub.,Inc.