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ジョイント3 PartⅡ開催される

 8月9日(日),東京歯科大学水道橋病院血脇記念ホール(東京都千代田区)にて,3学会主催(日本口腔衛生学会関東地方会,日本小児歯科学会関東地方会,日本障害者歯科学会)による合同シンポジウムが「見えてくる母子保健の近未来-口の健康から「食」を育む」をテーマに開催され,約200名の参加者を集めた.

 まず最初に田中英一氏(東京都開業)が登壇.本シンポジウムの基となるワークショップ2001~2008で検討されてきた内容や結果を概説し,2007年の母子手帳の改定時における成果などを述べた.
 シンポジウム1「母子保健の近未来」では,峯真人氏(埼玉県開業),矢澤正人氏(東京都立川保健所),堤ちはる氏(日本子ども家庭総合研究所)が講演.小児科医である峯氏は,乳児死亡率やWHOの健康指標が世界一と日本の小児医療は世界でもトップクラスにあるものの,育児不安や児童虐待,生活習慣の問題などさまざまな問題も抱えており,大きな乖離があることを指摘.今後,母子保健の質を高めていくためには,職種,場面,場所,地域,社会などの枠を越えて連携していく必要があると述べた.矢澤氏は,児童相談所の一時預かりの子どもには齲歯が多いこと,親が食事を無理強いする場合に子どもは食物を口に溜める傾向にあること,などのデータを示し,子どもの生活習慣だけでなく親の生活習慣や行動にも目を向けていく必要があると同時に,地域ぐるみで連携して対応していくことの重要性を強調した.管理栄養士である堤氏は,食育基本法を紐解き,食育の考え方などを概説し,食物を身体に良い悪いと分類するのではなく,自分に適した食物をそのときどきで選択できる能力が求められていることを述べた.その後は,母子家庭などにおける食育格差といった問題,保育園などとの連携についてディスカッションが行われた.

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 シンポジウム2「口の健康から「食」を育む」では,佐々木洋氏(東京都・佐々木歯科医院),坂田美恵子氏(東京都中央区月島保健センター),高野博子氏(東京都開業)が講演.佐々木氏は,「食べる」について,生理的機能であり介入すべき対象ではないとする意見と,学習により獲得する機能であり成育が必要であるとする相反する意見があるが,前者を本能的な行為として「くう」,後者をもの(者,物,霊)との相互作用のある行為として「たべる」と捉えると理解しやすく,今どきの大量生産された食物などでは「たべる」という感性が育ちにくいことを指摘.「たべる」ことから生きる力を育てるためには,原理原則を覚えるのではなく,家族などと「おいしい」などの感動を体験するとともに,自身の生活背景にあった食行動を身につけることが重要であると述べた.坂田氏からは保健センター,高野氏からは地域歯科医師会における母子保健の取り組みについての報告がなされ,シンポジウム1で説明された親の生活習慣などが子どもの成長・発達に及ぼしていることを実証する形となった.

 

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 最後の総括討議では,「歯科保健と食育の在り方検討会」がまとめた報告書についてその座長である向井美惠氏(昭和大)が概説し,「噛ミング30(カミングサンマル)」の経緯などについて説明がなされた.

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