2024/04/22
4月21日（日），神戸市内にて標記会が開催された．本会は足利奈々氏（広島市・柄歯科医院）と谷垣裕美子氏（神戸市・Prograce代表）が2010年に立ち上げた歯科衛生士のスタディグループで，近年は毎回100名前後を集める一大会となっている．記念すべき30回目の今回は，同会とも縁が深い天野敦雄氏（大阪大学名誉教授）を講師に招いて開催された．
午前の部では，「令和を駆ける歯科衛生士どうする？ ワークライフバランス」をメインテーマに同会主宰の谷垣氏，黒木 愛氏（兵庫県尼崎市・オパールデンタルクリニック）が登壇．「“歯科衛生士”に魅了された私たちが伝えたいこと」と題し，自身らの人生と臨床の軌跡を振り返り，聴講者にワークライフバランスを考えるきっかけを提供した．
続いて谷垣氏，黒木氏の後輩歯科衛生士でもある横山沙矢香氏（オパールデンタルクリニック）が登壇し，「Life is colorful！ がむしゃらで待ったなしのハイジーンワーク」と題する講演を行った．先輩歯科衛生士の熱量についていけなかった“無気力型歯科衛生士”と自称する新人時代から，結婚，出産，育児を経験し，いかに歯科衛生士という職業に価値を感じ，楽しめるようになったかを思いの変化を交えて語った．
午後は天野氏をゲストに招いての基調講演「天野先生に訊く一問一答 50のQuestion！」が行われた．「Q．SRPを始めるベストのタイミングは？」「Q．SRP時，ポケット内から出てくるドロっとした血液の塊の正体は？」「Q．ブラックステインへの対応は？」「Q．歯ブラシの交換期の実際は？」など，歯科衛生士が日々の診療で感じるあらゆる疑問に対し，天野氏がエビデンスや自身の臨床実感を交えて解説した．
会の最後には，3月に大阪大学教授を退官された天野氏へのサプライズが行われ，天野氏からは歯科衛生士に対する感謝の思いとさらなる活躍への期待が述べられた．
次回31st meetingは10月13日（日）広島にて開催予定．