令和5年度日本歯科医師会スチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム(SCRP)日本代表選抜大会
2023/08/27
8月25日(金),歯科医師会館(東京都千代田区)において,令和5年度日本歯科医師会スチューデント・クリニシャン・リサーチ・プログラム(SCRP)日本代表選抜大会が開催された.
SCRPは,歯科学生が自らの研究テーマについて,英語でのプレゼンテーションを競う大会であり,本年は17の歯科大学/歯学部の参加のもと,4大会ぶりの対面での発表・審査となった.
厳正な審査により,優勝には杉木秀光氏(昭和大学歯学部)による「メダカとマウスにおけるタクロリムスの骨修復促進作用の解析」が選ばれた.
準優勝は,中島綾子氏(広島大学歯学部)による「Porphyromonas gingivalisは心房組織に感染し,心房細動の原因となる心房線維化を促進する」が,第3位には秋山真実氏(奥羽大学歯学部)による「うま味刺激誘導性唾液に着目した喫煙マーカータンパク質の解析」が,それぞれ選ばれた.
優勝者の杉木氏には,2024年3月にアメリカ・ルイジアナ州ニューオリンズにて開催される国際歯科研究学会米国部会(AADOCR/SCADA)大会にて発表の機会を与えられる.
井上 孝・審査副委員長による審査講評では,「研究内容」「発表」「質疑応答」の3点より評価を行い,いずれも甲乙つけがたい審査過程であったことを報告.また,4年ぶりの対面開催となったことによる参加者,各大学の苦労をねぎらった.一方で,コロナ禍の影響が,各研究のn数の少なさという傾向に表れているとの指摘も行われた.
主催者を代表し挨拶を行った高橋英登氏(日本歯科医師会会長)は,歯科の明るい未来を築くための重要な大会としてSCRPを位置づけているとしたうえで,「井の中の蛙とならず,世界に羽ばたいてほしい」と参加者へエールを贈った.
左より,準優勝の中島氏、優勝の杉木氏、第3位の秋山氏
17名のスチューデントクリニシャン