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平成28年度 歯科衛生推進フォーラム 開催される
カテゴリ:歯科衛生士
2月12日(日),ステーションコンファレンス東京(東京都千代田区)において,全国の都道府県歯科衛生士会会長・副会長らを集め,標記フォーラムが開催された(実施主体:公益社団法人 日本歯科衛生士会).本催事は,歯科保健医療ニーズの変化に対応し効果的な地域歯科衛生活動を実践するための知識・技能の習得を図るとともに,地域歯科衛生活動の指導者育成を目的としている.
 講演1「歯科保健医療の動向」では,田口円裕氏(厚生労働省医政局歯科保健課課長)が日本の人口動態,疾病構造の変化などの歯科保健を取り巻く状況を解説.歯科医療職種の需給状況に触れるなかで,勤務時間や復帰時のスキルといった歯科衛生士の再就職の課題や国の取り組みについても取り上げた.
 講演2「なぜ老いる? ならば上手に老いるには~新概念「フレイル」「オーラルフレイル」から何を狙うのか~」では,飯島勝矢氏(東京大学高齢社会総合研究機構教授)が,フレイル,オーラルフレイルの概念を解説,健康長寿の3つの柱を栄養,運動,社会参加と定義づけた.また,フレイル予防のためには早めの気づき(フレイルは可逆的)と自分事化が重要であることを強調した.
 シンポジウム「歯科医療と医療・介護の連携における歯科衛生士の役割」では,はじめに「歯科保健医療を取り巻く状況と歯科衛生士に期待すること」と題し,和田康志氏(厚生労働省医政局歯科保健課課長補佐)が登壇.地域包括ケアシステムに歯科が関わるうえでの課題等を挙げた.そこで歯科衛生士に求められるのは,他職種・他分野との橋渡しを行う“コーディネーター”の役割であり,その核となる人材の育成・確保が求められるであろうと述べた.次に登壇した秋野憲一氏(厚生労働省老健局老人保健課・医政局歯科保健課 医療・介護連携技術推進官)は,「地域包括ケアシステムにおける歯科保健医療の役割」と題し,在宅医療・介護連携推進事業などの制度について実例を交え,また多職種協働の場である地域ケア会議における歯科衛生士の役割ついて解説した.続いて地域包括ケアシステムの構築に携わる,あるいは地域ケア会議に参加する3名の歯科衛生士,吉田みどり氏(千葉県柏市保健福祉部地域医療推進室専門監),小野淑子氏(一般社団法人山形県歯科衛生士会会長),有松ひとみ氏(一般社団法人大分県歯科衛生士会会長)が,それぞれの地域における取り組みについて実例を紹介した.
 なお,日本歯科衛生士会では『歯科衛生士のための地域ケア会議マニュアル』を製作中とのことである.
 武井典子氏(公益社団法人日本歯科衛生士会会長)が冒頭の挨拶で述べたように,「9割の歯科衛生士が歯科診療所に勤務する」現状ではあるが,「診療所の外に出て活躍する」機会が今後増えていくであろう.それぞれの地域の歯科衛生士の代表者が集った本フォーラムは盛況裡に閉会した.